📝 この記事のポイント
- 都内の通勤電車は、今日も押しつぶされそうなほど満員だった。
- スマホの画面には、AIがもたらす未来への期待と、異常気象や紛争といった不安が入り混じったニュースが次々と流れてくる。
- 指を滑らせれば、SNSには見知らぬ誰かの煌びやかな日常が溢れ、気づけばもう何十分も、この小さなディスプレイに視線を釘付けにしていた。
2025年12月7日。都内の通勤電車は、今日も押しつぶされそうなほど満員だった。スマホの画面には、AIがもたらす未来への期待と、異常気象や紛争といった不安が入り混じったニュースが次々と流れてくる。指を滑らせれば、SNSには見知らぬ誰かの煌びやかな日常が溢れ、気づけばもう何十分も、この小さなディスプレイに視線を釘付けにしていた。まるで、この情報の大海原に溺れそうな気分だ。僕の仕事はIT企業の広報。常にデジタルと向き合い、情報を発信するのが日常だ。だからこそ、時に「本当の繋がりって何だろう?」とか、「今、目の前にある現実から目を逸らしてはいないか?」なんて、漠然とした疑問を抱くことがあった。そんな、僕を取り巻く曖昧な距離感に、そろそろ終止符を打ちたい。そう強く感じていた頃、僕はとあるガジェットに出会ったんだ。
最初の印象
僕が出会ったのは、指にはめるだけのシンプルなスマートリングだった。その日、僕は会社の近くのカフェでいつものようにランチをとっていた。周りを見れば、誰もがスマホを覗き込んでいる。僕も例外ではなかった。そんな時、偶然隣の席に座った女性の指に、そのリングが光っているのが目に入ったんだ。彼女はスマホを鞄にしまい、窓の外をぼんやり眺めている。その姿が、なぜかとても新鮮に映った。僕も彼女のように、デジタルから少し距離を置いてみたい。そんな衝動に駆られ、すぐにそのリングについて調べた。手のひらに収まるほどコンパクトなそのデバイスは、通知を厳選し、本当に大切な情報だけを教えてくれるという。そして、睡眠や心拍数といった、僕自身の状態もさりげなくトラッキングしてくれる。これは、もしかしたら僕の「曖昧な距離」をクリアにするための鍵になるかもしれない。直感的に、そう感じたんだ。
実際に使ってみて
最初の数日間は、正直言って不安だった。スマホから目が離せない習慣が染み付いていたから、通知を見逃すんじゃないか、重要な情報に乗り遅れるんじゃないかって。でも、スマートリングは僕の心配をよそに、本当に必要な情報だけを振動で知らせてくれた。仕事の重要な連絡や、友人からのLINEなど、厳選された通知だけが指先に伝わる。スマホをポケットから取り出す回数が劇的に減ったことに、僕自身が一番驚いた。
電車の中で、カフェで、そして会社で。僕は今までどれだけ無意識にスマホを触っていたのかを思い知った。代わりに、目の前の景色や、周りの人々の表情に意識が向くようになった。満員電車で目の前に立つ人の服装や仕草、カフェで隣り合うカップルの楽しそうな会話。以前なら、彼らの会話の表面的な部分だけを聞き流していたかもしれないけど、今は少し立ち止まって、どんな会話をしているんだろう、と想像してみる余裕が生まれた。
良かったところ
- 思考がクリアになった
SNSの洪水から解放されたことで、頭の中がすっきりしたように感じる。余計な情報が入ってこないから、目の前の仕事や、自分の考えに集中できるようになった。まるで、心のデトックスをしたみたいだ。
- リアルな繋がりを意識できた
スマホを気にしなくなった分、人との会話に集中できるようになった。以前は会話中にちらちらとスマホを見ていた僕だけど、今は相手の目を見て、言葉の一つ一つに耳を傾けることができる。そのおかげで、友人や同僚と、より深く、本音で話し合える時間が増えたんだ。
- 自分自身と向き合う時間が増えた
リングのヘルスケア機能は、僕の睡眠や活動量を可視化してくれた。それをきっかけに、自分の体調や心の状態について、意識的に考えるようになったんだ。夜は早めにスマホから離れて、本を読んだり、ぼんやりと考え事をしたり。自分と向き合う、大切な時間が生まれた。
気になったところ
- 最初のデジタル禁断症状
使い始めの頃は、スマホが手元にないことに慣れず、通知がないと不安になる瞬間もあった。これは僕自身のスマホ依存が深刻だった証拠だ。数週間で慣れたけど、最初は少し戸惑いを感じたのは事実だ。
- 周囲とのギャップ
僕がスマホをいじらなくなった分、周りの人が頻繁にスマホを触っているのが目につくようになった。もちろん、それが悪いわけじゃない。でも、時々、自分だけが違う世界にいるような、ちょっとした寂しさを感じることもあった。
どんな人に向いてる?
このスマートリングは、僕のようにデジタル疲れを感じている人にこそ、強くおすすめしたい。
情報過多で頭の中がごちゃごちゃしている人や、もっとリアルな人間関係を深めたいと願っている人。
そして、自分自身の心と体にもっと目を向けたいと思っている人にとって、きっと良いきっかけになるはずだ。スマホを手放して、五感を研ぎ澄ませてみたい。そんな風に考えているなら、一度試してみる価値はあると思う。
使い続けて数ヶ月の今
スマートリングを使い始めて数ヶ月が経った今、僕の日常は大きく変わった。あの頃感じていた「曖昧な距離」は、少しずつ解像度を上げて、はっきりとした輪郭を帯びてきたように感じる。誰かと話すとき、以前なら傷つくことを恐れて隠していた自分の本音を、少しずつだけど伝えられるようになった。友人や同僚も、僕の言葉に耳を傾けて、共感してくれる。それは、リングがくれた心の余裕が、僕自身のコミュニケーションを変えた結果なのだと思う。
このリングは、単なるガジェットではない。僕にとって、デジタル社会の中で自分自身と、そして他者との健全な距離感を見つめ直すための、大切なパートナーになった。完璧な解決策ではないかもしれないけど、僕は今、前よりもずっと、クリアな気持ちで日々を過ごせている。
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