📝 この記事のポイント
- 都心の満員電車に揺られながら、僕はいつものようにスマホの画面を睨んでいた。
- 「#今日のランチ」「#おすすめカフェ」なんてタグを辿って、自分の投稿にどれだけ「いいね」がついたかを確認する。
- 最近転職したWebマーケティングの仕事は、僕とSNSの距離をぐっと縮めた。
2025年11月30日。都心の満員電車に揺られながら、僕はいつものようにスマホの画面を睨んでいた。「#今日のランチ」「#おすすめカフェ」なんてタグを辿って、自分の投稿にどれだけ「いいね」がついたかを確認する。まるで麻薬みたいだった。承認欲求っていう名の、厄介な麻薬。最近転職したWebマーケティングの仕事は、僕とSNSの距離をぐっと縮めた。クライアントの戦略からインフルエンサー、炎上対策まで、全てがSNSの上で繰り広げられる。そして、その成果は膨大なデータと数字で示される。隣に立つサラリーマンも、向かいの女子高生も、僕の目にはトレンドやエンゲージメント率の数値に見えていた。世界中が僕を評価する指標で溢れているかのようだったんだ。
最初の印象
正直に言うと、僕にとってスマホって、最高の「承認欲求ブースター」だったんだ。アプリを開けば、世界中の誰かと繋がれる。自分の意見や日常を発信すれば、すぐに誰かからのリアクションがもらえる。最初はそれがめちゃくちゃ心地よかった。投稿するたびに通知がピコンと鳴って、「いいね」の数が増えていくのを見るのは、まるで自分が世界に認められていくみたいで、最高に気分が良かったんだ。頑張って撮った写真とか、考え抜いたキャプションとか、その全てが「いいね」という形で報われる。まさに、手のひらの中に完璧な評価システムがあるようなものだった。このスマホさえあれば、どこにいても、誰かに自分の存在をアピールできる。そう信じて疑わなかったよ。
実際に使ってみて
そんなスマホとの蜜月関係に、ある日、ヒビが入ったんだ。いつものようにオフィス近くのカフェでランチを済ませながら、またエゴサーチをしていた時のこと。「〇〇カフェのサンドイッチ、美味しかった!でも、なんかちょっと違うんだよな。インスタ映えはするけど、心に響かない。」っていう投稿が目に飛び込んできたんだ。〇〇カフェは、僕が担当してるクライアントのお店。そして、そのサンドイッチの写真は、僕が「インスタ映え」を徹底的に意識して撮ったものだった。胸がざわついた。「心に響かない」か…。その言葉がハンマーみたいに、僕の心臓を叩きつけたんだ。本当に美味しかったのか?あのサンドイッチは、本当に「心に響く」ものだったのか?僕らは何のためにSNSを使っているんだろう?誰かの「いいね」のために、自分の感情を偽って「理想の自分」を演じているんじゃないか?このスマホは、僕をどこへ連れていこうとしているんだろう?そんな疑問が頭の中をぐるぐる巡り始めたんだ。
良かったところ
- 本当の「好き」に気づけた
スマホから少し距離を置くことで、誰かの評価を気にせず、本当に自分が「美味しい」とか「楽しい」と感じることに集中できるようになった。あのサンドイッチを純粋に味わった時の「めちゃくちゃ美味しかった」っていう感動は、SNSに投稿することばかり考えていた頃には得られなかったものだね。
- 心の平穏を取り戻せた
通知に縛られず、常に誰かに見られている感覚から解放されたことで、すごく心が落ち着いたんだ。自分のペースで、自分の感情と向き合う時間が増えたのは、何よりの収穫だった。
- 自分自身と深く向き合えるようになった
SNSを閉じて、ノートに「僕は、一体何者なのか?」って書き始めた時、すぐに答えは見つからなかったけど、誰かの「いいね」で定義される自分じゃないってことだけは確信できた。スマホは、自分を見つめ直すための「鏡」になったんだ。
気になったところ
- 仕事とのバランスが難しい
Webマーケティングの仕事をしてる以上、SNSと完全に縁を切ることはできないんだ。クライアントとのコミュニケーションや情報収集にスマホは必須だし、その使い方を完全に変えるのは、やっぱり調整が必要だと感じた。
- 初期の寂しさや不安
最初は、SNSのタイムラインを追わないことに、少し寂しさや、世の中から取り残されるんじゃないかという漠然とした不安を感じたんだ。でも、それはすぐに慣れるし、本当に必要な情報だけを選んで取りに行く習慣ができたから、今ではほとんど気にならないよ。
どんな人に向いてる?
この僕が実践した「スマホとの新しい付き合い方」は、きっとこんな人に向いてるんじゃないかな。
- 「いいね」やフォロワー数に一喜一憂しちゃってる人。
- SNS疲れを感じてて、ちょっとお休みしたいけど、なかなか踏み切れない人。
- 「本当に自分はこれで良いんだろうか?」って、漠然とした不安や疑問を抱えている人。
- スマホとの距離感をもう少し考えたい、もっと有意義な使い方を見つけたいと思ってる人。
- 自分自身の心の声に、もっと耳を傾けたいと感じてる人。
使い続けて数週間の今
あの出来事から数週間が経った今、僕にとってスマホは単なる「承認欲求ブースター」じゃなくなった。もちろん、仕事で使うし、友達との連絡にも欠かせない。でも、以前のように通知が来るたびに飛びついたり、エゴサーチに時間を費やしたりすることはほとんどないんだ。あのカフェのサンドイッチをもう一度味わった時、写真なんて撮らずに、ただ、その味に集中したんだ。パンの香ばしさ、新鮮な野菜のシャキシャキ感、絶妙なソースのバランス。正直に言うと、めちゃくちゃ美味しかった。誰かの評価じゃなく、自分の「おいしい」を大切にするようになったんだ。数字じゃなく、五感で感じる世界に心が満たされるようになった。スマホはあくまで道具。使い手次第で、僕たちの世界を豊かにもするし、逆に虚しくもする。エゴサーチの果てに、僕は自分自身の「哲学」を見つけられた気がするんだ。それは、「自分の心で感じること」が何よりも大切だっていう、当たり前だけど忘れがちなことだった。
スマホとの付き合い方、あなたも一度、見直してみない?
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