📝 この記事のポイント
- まさか、たった一冊の「児童書」に、ここまで私の思考回路がハックされるなんて、夢にも思っていなかった。
- 初めて『A Wrinkle in Time』を手に取ったとき、正直、「ああ、あの児童書の古典ね」くらいの軽い認識だった。
- でも、読み終えてからの私は、まるで別の世界のフィルター越しに日常を見ているようだった。
まさか、たった一冊の「児童書」に、ここまで私の思考回路がハックされるなんて、夢にも思っていなかった。初めて『A Wrinkle in Time』を手に取ったとき、正直、「ああ、あの児童書の古典ね」くらいの軽い認識だった。正直、侮っていた。でも、読み終えてからの私は、まるで別の世界のフィルター越しに日常を見ているようだった。この作品は、単なる物語の枠を超え、私の中に眠っていた「考える力」や「感じる心」を呼び覚ましてくれた、まさに“人生の羅針盤”のような存在になった。
最初の印象
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A Wrinkle in Time Trilogy
大学で英米文学を専攻していたとき、教授がこう言った。「L’Engleの作品は、表面だけ読んで満足する学生が多い。でも、彼女の作品には、読者が成長するごとに見える層がある」。その言葉を聞いたとき、内心「児童書に、そんなに深いものがあるわけないだろ」とナメていたのが正直なところだ。当時の私は、難解な文学作品こそが「深淵」だと思い込んでいたから。だから、最初に読み始めたときも、どこか上から目線で「なるほど、これが児童書の面白さか」なんて、したり顔で読んでいた。その油断が、後にとんでもない衝撃へと変わることを、当時の私はまだ知らなかった。
実際に使ってみて
読み進めていくうちに、私は自分が読んでいたものが、単なる子供向けのおとぎ話ではないことに気づかされた。ページをめくるごとに、マデレイン・レングルが仕込んだ「隠された層」が次々と姿を現し、私の常識や価値観に問いかけてくる。まるで、自分の頭の中に新しいOSがインストールされていくような感覚だ。特に印象的だったのは、この作品が私に「自分の内面」や「社会の仕組み」を深く考えるきっかけを与えてくれたこと。一度読み終わった後も、まるで何かの謎を解き明かすように、何度もページを遡って読み返した。そのたびに、新しい発見があり、作品が持つ奥行きの深さに驚かされた。
良かったところ
- 「見えない圧力」を言語化してくれた
第一作に登場する敵「IT」。完全な秩序と調和を追求するこの存在は、当初はただの「悪の象徴」だと捉えていた。でも、読み解くうちに気づいたのは、これこそが私たちが日常で無意識に感じている「同調圧力」や「こうあるべき」という社会の規範そのものだということ。「みんなと同じじゃないとダメ」「目立っちゃダメ」という無言のプレッシャー。Megが、論理的でも効率的でもない「愛」という感情でITに立ち向かう姿は、私の中に潜む「IT」にどう向き合うかという、具体的なヒントを与えてくれた。
- 「完璧じゃない自分」を肯定できた
主人公のMegは、物語の序盤で、成績が悪く、反抗的で、不器用な「ダメな子」として描かれる。でも、その「欠点」こそが、最終的に彼女を救う最大の武器になるという展開に、私は本当に感動した。完璧を求められる現代社会において、「不完全なままでいい」「自分の弱さこそが、特別な強みになる」というメッセージは、私自身のあり方を肯定してくれる、温かい光だった。この作品を読んでから、自分のダメなところも、少し愛おしく思えるようになった。
- 「回り道」が実は最短距離だと教えてくれた
作中に登場する「tesseract(五次元移動)」は、単なるSF的な移動手段ではないと気づかされた。それは、まるで人生における「回り道」や「失敗」の比喩のようだ。遠回りに見えた道が、実は自分にとって必要なプロセスであり、目的地への最短距離だったという経験は、誰にでもあるはず。Megが父親を救う旅が、実は「自分を受け入れる旅」でもあったように、この作品は、私たちの人生の道のりが決して直線的ではないこと、そしてその全てに意味があることを優しく教えてくれた。
気になったところ
- 深すぎて、一度では満足できない
この作品は、あまりにも多くの層と意味を含んでいるため、一度読んだだけではその真髄を掴みきれないと感じた。表面的な物語は楽しめるが、本当に作品の深淵に触れたいと思えば、何度も読み返し、考えを巡らせる時間が必要になる。これは「気になったところ」というよりも、作品が持つ圧倒的な奥深さの証拠だが、気軽に「読み捨て」られるタイプの作品ではない、という意味では少々覚悟がいるかもしれない。
- 読み終えると、日常が少し色褪せて見える瞬間がある
作品が提起する普遍的なテーマや、隠された意味を深く考察しすぎた結果、読み終えた後、一時的に自分の日常が表面的なものに感じられたことがある。あまりにも壮大で深遠な物語世界から現実に戻ると、少しばかり物足りなさを感じる。しかし、これも作品が持つ「世界観に没入させる力」の裏返しであり、その後の私に「もっと深く物事を捉えよう」という意識をもたらしてくれたため、最終的には良い刺激になった。
どんな人に向いてる?
この『A Wrinkle in Time Trilogy』は、単にファンタジーやSFが好きな人だけでなく、以下のような人に強くお勧めしたい。
- 「児童書」という枠を超えた、普遍的なテーマを持つ物語に出会いたい人。
- 自分の生き方や、社会の「当たり前」に疑問を感じている人。
- 物事を多角的に捉え、表面的な情報だけでなく、その裏に隠された意味を読み解く力を養いたい人。
- 完璧ではない自分を受け入れ、自分の個性や弱さを強みに変えたいと願う人。
使い続けて数週間の今
『A Wrinkle in Time Trilogy』を読み終えてから数週間が経った今でも、この作品から得た視点は、私の日常に深く影響を与え続けている。何気ない会話の中にも、「IT」のような同調圧力の片鱗を感じたり、自分の「欠点」を以前よりもポジティブに捉えられるようになったり。まるで、この作品が私の「物の見方」をアップデートしてくれたかのように、以前は見過ごしていた日常の風景の中に、新しい発見や意味を見出すことが増えた。
まとめると、この三部作は、単なる物語として消費されるべき作品ではない。それは、私たちの内面に語りかけ、思考を刺激し、世界を新たな視点で見つめ直すための、非常に強力なツールだと私は感じている。もしあなたが、表面的な情報にうんざりし、もっと深く、もっと本質的な何かに触れたいと願うなら、ぜひ一度、この作品を手に取ってみてほしい。きっと、あなたの人生観に、新しい「しわ(Wrinkle)」が刻まれるはずだ。
A Wrinkle in Time Trilogy
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