『本物を創造しないノーラン』の思想を、私が使ってみた話

📝 この記事のポイント

  • クリストファー・ノーラン監督の新作映画『The Odyssey』で、キュクロプスなどの神話生物を巨大なアニマトロニクスで撮影するというニュースが流れた時のこと。
  • 例によって「さすがノーラン、CGじゃなくて実物を作るのか」という声が上がる中、僕の目を釘付けにしたツイートがあったんです。
  • 「遺伝子組換でキュクロプスやサイレンを人造して撮影してると思ったのに…残念…」。

クリストファー・ノーラン監督の新作映画『The Odyssey』で、キュクロプスなどの神話生物を巨大なアニマトロニクスで撮影するというニュースが流れた時のこと。例によって「さすがノーラン、CGじゃなくて実物を作るのか」という声が上がる中、僕の目を釘付けにしたツイートがあったんです。「遺伝子組換でキュクロプスやサイレンを人造して撮影してると思ったのに…残念…」。もちろん、これは冗談。でも、これに数千の「いいね」がつき、「ノーランならやりかねない」「本当は作ってるけど公表できないだけでは」というコメントが相次いだのを見て、僕はハッとしました。なぜ僕たちは、半ば本気でこんなことを期待してしまうんだろう?そして、この「本物を追求する狂気」みたいなものが、自分自身の「本物」に対する考え方を大きく変えるきっかけになったんです。

目次

最初の印象

僕が初めてノーラン監督の作品における「実物主義」の裏話を聞いたのは、『インターステラー』で本物のトウモロコシ畑を一から栽培したというエピソードでした。「映画の撮影のために、畑を?!」と、まずはそのスケールの大きさに驚きましたよね。さらに『テネット』では、本物のボーイング747を購入して建物に突っ込ませたという話。「CGで作るより安いから」という、にわかには信じがたい理由まで添えられていて、もう開いた口が塞がりませんでした。正直なところ、最初は「変わり者だな」とか「そこまでする必要ある?」なんて思っていたんです。でも、その「CGより安いなら本物を壊す」という発想の転換が、じわじわと僕の心を捉えていきました。効率やコストばかりを考えていた自分の固定観念を、ゴリゴリと揺さぶられたような感覚だったんです。

実際に使ってみて

そんなノーラン監督の「実物主義」という思想が、ある時、僕の日常に深く入り込んできました。それは、SNSやネットニュースで「本物らしく見えるもの」に囲まれて生きることに、漠然とした疲労感を覚え始めていた頃です。そこで僕は、ノーランのように「本物」を追求してみよう、と決めました。例えば、きれいな景色を見たいなら、スマホの画面越しではなく、実際にその場所まで足を運んでみる。何かを学ぶなら、オンライン講座だけでなく、実際に体験できるワークショップに参加してみる。誰かに会うなら、メッセージのやり取りだけでなく、直接会って話をしてみる。まるで「ノーラン監督ならどうするだろう?」と自問自答しながら、自分の行動を選んでいくような感覚でした。最初は少し手間だと感じることもありましたが、この試みは僕の生活に大きな変化をもたらしたんです。

良かったところ

「ノーラン流」の実物主義を自分の生活に取り入れてみて、本当に良かったと感じる点がいくつかあります。

  • 五感が研ぎ澄まされたような感覚

実際にその場に足を運んで、風の匂いや空気感、光の加減を肌で感じると、デジタル映像では決して得られない情報量と感動があります。例えば、地方を訪れた際、現地の農家さんが作った野菜を食べた時の鮮烈な味わいは、スーパーのそれとは全く違いました。情報過多な日常の中で、自分の五感をフル活用する体験は、僕の感性を豊かにしてくれたんです。

  • 自分自身の選択に自信が持てるようになった

安易に効率や便利さに流されず、「本当に価値のあるものは何か」と考えて行動するようになったことで、自分の選択に納得感が増しました。これは、周りの意見や流行に流されがちな僕にとって、とても大きな変化でした。自分軸で物事を選び取る力がついたように思います。

  • 不完全さや偶然性の価値に気づけた

デジタルで完璧に作り込まれたものにはない、本物の「不完全さ」や予期せぬ「偶然性」が、かえって愛おしく、美しいと感じるようになりました。自然の景色や手作りの品々に見られる、一つとして同じものがないユニークさに魅力を感じるようになったんです。

気になったところ

もちろん、良いことばかりではありません。ノーラン監督のように「本物」を追求する僕なりの「実物主義」にも、いくつか気になった点があります。

  • 時間とコストがかかる

何でもかんでも「本物」を選ぼうとすると、どうしても時間もお金もかかります。実際に現地まで足を運ぶ手間や交通費、手作りの品を選ぶ時の価格など、効率を優先する現代社会では、全ての選択を「実物主義」で通すのは難しいと感じました。バランスが重要だと痛感します。

  • 周囲との価値観のズレを感じる時がある

友達と出かける時、「とりあえず映えるスポットでいいじゃん」とか「美味しいものならチェーン店でも十分」という意見に直面すると、「本物」を求める僕のこだわりが、少しばかり面倒に思われるんじゃないかと、勝手に気を遣ってしまうことがあります。常に「本物」を求めることが、時には周りとの小さな摩擦を生む可能性もあるなと感じました。

どんな人に向いてる?

この「ノーラン流の実物主義」は、情報過多なデジタル社会に少し疲れている人、あるいは、表面的なものに飽き足らなくなり、「本当に価値のあるものとは何か」を問い直したいと思っている人に、特におすすめしたい考え方です。映画監督ノーランが「CGで作るより安いから」というぶっ飛んだ理由で本物を追求するように、あなたも「もっと自分の感性を刺激したいから」とか「もっと自分らしい満足感を得たいから」という理由で、身の回りの「本物」に目を向けてみてはいかがでしょうか。それは決して高価なものや特別な場所ばかりではありません。日常の中に隠された、ささやかな「本物」を見つける旅は、きっとあなたを豊かにしてくれるはずです。

使い続けて数ヶ月の今

ノーラン監督の哲学を自分なりに解釈し、生活に取り入れてから数ヶ月が経ちました。完全にデジタルなものから離れることはできませんし、そうする必要もないと思っています。ですが、意識的に「本物」を選ぶことで、僕の日常は以前よりもずっと鮮やかで、奥行きのあるものになりました。SNSの「いいね」の数や、他人の評価に一喜一憂することが減り、自分自身の感覚や体験を大切にするようになったんです。まるで、色褪せた写真に、生き生きとした色が戻ってきたような感覚でしょうか。これからも僕は、ノーラン監督が映画で本物を追求するように、自分にとっての「本物」を探し、味わい、感じ続けていきたいと思っています。

ノーラン監督の映画は、私たちに「本物とは何か」を問いかけ、そしてその答えを私たち自身の心の中に探し出すきっかけを与えてくれます。彼の映画作りが、単なるエンターテインメントの枠を超えて、僕たちの生き方や価値観にまで影響を与える力を持っていることに、改めて感動を覚えます。デジタルが全てを可能にする時代だからこそ、「本物」を求めることの尊さ、そしてそれがもたらす心の豊かさを、僕はこれからも大切にしていきたいです。

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