📝 この記事のポイント
- 都心の喧騒から少しだけ離れた駅前のカフェは、今日も仕事帰りの人で賑わっていた。
- ガラス張りの店内から、忙しなく行き交う人々の群れを眺める。
- 目の前には、今日持ち込んだ一冊の文庫本がある。
夜8時。都心の喧騒から少しだけ離れた駅前のカフェは、今日も仕事帰りの人で賑わっていた。ガラス張りの店内から、忙しなく行き交う人々の群れを眺める。私は窓際の席でカフェラテを一口飲んだ。目の前には、今日持ち込んだ一冊の文庫本がある。哲学書、ではない。正確には、倫理の参考書だ。KADOKAWAから出ている、あの黄色い表紙の。
私がこの本を手に取ったきっかけは、SNSのタイムラインで偶然見かけた呟きだった。「倫理の黄色本、表紙の子が可愛すぎて集中できない」。その投稿には、共感の声が嵐のように寄せられていたのを覚えている。「分かりみが深すぎる」「むしろモチベーション爆上がり案件」といったコメントが溢れかえっていて、私も思わず笑ってしまったんだ。大学受験なんて、もう遥か昔のことなのに、なぜか無性にその黄色い本が気になってしまって。気づいたら、オンラインでポチっていた。そして、今こうしてカフェでページを捲っている。
最初の印象
正直に言うと、この黄色い本、完全に表紙買いだった。パッと目を引く鮮やかな黄色に、ショートカットで少し困ったような笑顔を浮かべた女の子のイラスト。現代的な服装なのに、どこか古風な雰囲気が漂っていて、そのアンバランスさが妙に心をくすぐるんだよね。「倫理の参考書」という肩書きとは裏腹に、まるでファッション雑誌のよう。カフェのテーブルに置いておくだけで、なんだかちょっと知的な自分を演出できそうな、そんな雰囲気さえ感じた。中身はきっと難しいんだろうな、と思いつつも、この可愛い見た目なら、途中で挫折しても許せそう、なんて甘い考えもよぎったんだ。
実際に使ってみて
カフェラテの湯気と、BGMのジャズが心地よくて、ページを捲る。最初はやっぱり、表紙の女の子にばかり目がいっちゃって、なかなか集中できなかったのは秘密じゃないよ。でも、いざ中身を読んでみると、カントとか功利主義とか、懐かしいような、そうでもないような言葉が並んでいて。大学受験の時にかじった程度の知識が、ぼんやりと蘇る。内容は確かに難しい。一読しただけでは理解しきれないことも多いし、「ふむふむ」と頷いては、またすぐに「あれ、どういうこと?」ってなる。でも、不思議と嫌じゃないんだ。むしろ、この思考の過程が新鮮で。周りを見渡すと、みんなそれぞれ、スマホを操作したり、パソコンに向かったり、友人とおしゃべりしたり。そんな中で、私は倫理の黄色い本とカフェラテと向き合っていた。
良かったところ
- 知的でおしゃれな私を演出してくれる
この黄色い本をカフェに持ち込むと、なんだかちょっと自分に自信が持てるんだよね。鮮やかな黄色がテーブルの上で良いアクセントになるし、コーヒーを片手に倫理の参考書を読むって、なんだか素敵じゃない? ファッションアイテムの一つとしても、かなり優秀だと個人的には思ってる。
- 忘れかけていた「考える楽しさ」を思い出した
情報過多な現代社会で、SNSを開けばキラキラした成功談が押し寄せてくる。そんな中で、じっくりと「人間とは何か」「どう生きるべきか」なんてことを考える時間は、本当に貴重だった。哲学者の言葉に触れて、自分の頭で試行錯誤する過程は、まるで忘れかけていたパズルのピースを埋めていくみたいで、すごく楽しい。
- 日常生活が少しだけ豊かになった気がする
倫理の学びを通じて、普段何気なく目にしていたニュースや、職場で起こる出来事に対しても、以前とは違う視点を持てるようになった。自分の行動が社会にどう影響するのか、相手の考えの背景には何があるのか。そんなことを考える習慣ができたことで、日々の生活が少しだけ奥行きのあるものに感じられるようになったんだ。
気になったところ
- 可愛い表紙に集中力を奪われる瞬間がある
これはもう、この本の宿命というか、魅力の一つなんだけどね。ページを捲るたびに、ちらっと目に入る表紙の女の子の笑顔に、つい思考が中断されちゃうことがある。「あ、可愛い…」ってなって、また内容に戻る、みたいな。でも、それも本の愛着に繋がってるから、今となっては気にならないかな。
- 内容が奥深すぎて、一筋縄ではいかない
倫理や哲学って、やっぱり手強い! 簡単には理解できないし、一つの章を読むのにものすごく時間がかかることもある。頭がパンクしそうになる時もあるんだけど、だからこそ、少しでも理解できた時の喜びは大きい。すぐに答えが見つからないからこそ、何度も読み返したくなる、そんな魅力があるのかもしれない。
どんな人に向いてる?
- 「可愛い!」という見た目に弱くて、ついパケ買いしちゃうあなた
- カフェでゆっくりと自分の時間を過ごしたい、知的な雰囲気を楽しみたいあなた
- SNSの喧騒から離れて、じっくりと自分と向き合う時間が欲しいあなた
- 昔は勉強が好きだったけど、最近はご無沙汰…という学び直し組のあなた
- ちょっと難しい本にも挑戦してみたい、そんな好奇心旺盛なあなた
使い続けて数週間の今
あの黄色い本をカフェに持ち込み始めて数週間が経った。今では、表紙の女の子に対する見方が少し変わったんだ。最初は単なる可愛いイラストだと思っていたけれど、今は彼女が私に倫理という学問の面白さを教えてくれた、大切な存在のように感じている。彼女が、私をこの奥深い学びの世界へと導いてくれたんだ。
カントの「汝の意志の格率が常に同時に普遍的法則の原理として妥当するように行為せよ」という言葉は、最初はただの難しいお題目だった。でも今は、自分の行動が本当に誰にとっても正しいと言えるだろうか? と、心の片隅で問いかけるようになった。
そして先日、私は職場で、少しだけ意識を変えて仕事に取り組む自分に気づいたんだ。会議では、相手の意見をよく聞き、自分の意見を丁寧に説明するように心がけていた。
あの黄色い本とカフェラテが、私の内面にこんなにも変化をもたらしてくれるなんて、正直思ってもみなかったよ。
まとめ
カフェラテを飲み干し、倫理の参考書を閉じる。夜の街の空気は少し冷たいけれど、心は温かい。見た目から入った一つの本が、私に「考えること」の楽しさ、そして人間というものの奥深さを教えてくれた。情報が錯綜するこの時代だからこそ、立ち止まって、自分自身や社会について深く考える時間が、私たちには必要なのかもしれない。あの黄色い本は、私にとって、ただの参考書ではなく、自分自身と向き合うための、大切な相棒になっている。私も、何かできることがあるはずだ。そんなことを考えながら、私は家路についた。
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