📝 この記事のポイント
- 週末まで長いなぁ…」毎日、同じことの繰り返しで、すっかり心が疲れてしまっていた私。
- 満員電車に揺られ、オフィスでひたすらパソコンに向かう日々は、まるでモノクロの映画を見ているようでした。
- 休日はといえば、疲れ切って寝ているか、近所のスーパーで食料品を買い込むだけ。
「はぁ…また明日も仕事か。週末まで長いなぁ…」
毎日、同じことの繰り返しで、すっかり心が疲れてしまっていた私。満員電車に揺られ、オフィスでひたすらパソコンに向かう日々は、まるでモノクロの映画を見ているようでした。休日はといえば、疲れ切って寝ているか、近所のスーパーで食料品を買い込むだけ。「どこかへ行きたい」という気持ちすら湧かず、「もう、どこにも行けない…」と、心の中で何度も呟いていました。心の奥底に、得体の知れない閉塞感がじわりと広がっていたんです。
そんなある日、本屋をぶらぶらしていた時、ふと目に留まったのが一冊の本でした。それが、串田孫一さんの『遥かなる山旅 (中公文庫)』です。
最初の印象
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本屋の棚で、その本はひっそりと佇んでいました。何気なく手に取ってみたのですが、表紙に写る雄大な山の景色に、私は一瞬で心を奪われてしまいました。まるで、この本が「ここにおいで」と私を呼んでいるかのように感じたんです。疲れ切ってどこにも行けないと思っていた私にとって、その山々は、遠いけれど確かに存在する「希望」の光のように見えました。心が乾ききっていた私に、何か潤いを与えてくれるんじゃないか。そんな期待を胸に、迷わずその本を手に取りました。
実際に読み進めてみて
ページをめくると、串田さんの温かい文章が、まるで隣で語りかけてくれているかのように、私の心に優しく染み渡りました。山を歩く喜び、自然の息吹、そして人生について綴られた言葉たちは、疲弊しきっていた私の心にじんわりと温かい水を注いでくれるようでした。まるで、私自身も一緒に山道を歩いているような感覚に陥り、都会の喧騒から一時的に離れて、心が深く呼吸を取り戻していくのを感じました。難しい言葉は何一つなく、ただただ、素直な感動と、静かな考察がそこにはありました。
良かったところ
この本を読んで「これだ!」と感じた点はいくつかあります。
- 心の奥に響く、温かい語り口
串田さんの文章は、まるで旧友と語り合うように、優しく、そして深く心に響きます。一方的に語られるのではなく、読者の心にそっと寄り添い、共感や安らぎを与えてくれる。孤独を感じていた私にとって、この温かさは何よりの癒やしでした。
- 五感を刺激する、情景豊かな描写
山の景色が目に浮かぶような、美しい描写がたくさんあります。風の音、土の匂い、木々のざわめき…。忙しい毎日の中で忘れかけていた、自然の雄大さや美しさを、文字を通して鮮やかに思い出させてくれます。家にいながらにして、壮大な自然の中にいるような気分になれるんです。
- 閉塞感を打ち破る、視点の転換
日々の小さな悩みが、串田さんの言葉を通して、まるでちっぽけなものに思えてきました。自然の雄大さ、人生の奥深さに触れることで、自分の抱えていた閉塞感が少しずつ薄れていくのを感じました。「あぁ、世界はこんなにも広くて美しいんだ」と、凝り固まっていた心が解き放たれていくようでした。
人によってはこう感じるかも?
正直に言うと、この本にはこれといった「欠点」は見当たりません。ただ、人によっては、こんな風に感じる方もいるかもしれません。
- 派手さやドラマティックな展開を求める人には物足りないかも
この本は、静かで穏やかなエッセイ集です。ハラハラドキドキするような物語や、刺激的な展開を期待する方には、少し物足りなく感じるかもしれません。しかし、その静けさこそが、心を落ち着かせ、じっくりと向き合う時間を与えてくれるのだと私は思います。
- 普段あまり本を読まない人には、最初は少し時間がかかるかも
活字から少し遠ざかっていた私のようなタイプだと、最初は読み進めるのに少し時間がかかるかもしれません。でも、数ページ読み進めるうちに、串田さんの世界観に引き込まれていくはずです。焦らず、ゆっくりと、自分のペースで読み進めてみてください。
どんな人に向いてる?
この本を心からおすすめしたいのは、こんな人たちです。
- 日常生活に疲れ、心がどこにも行けないと感じている人
- 自然の中でリフレッシュしたいけれど、なかなか実行できないでいる人
- 都会の喧騒から離れ、静かに自分と向き合う時間が欲しい人
- じっくりと、心に染み渡るような温かい文章が好きな人
- 人生の豊かさや、日々の小さな幸せを見つけたいと願っている人
読み終えて数ヶ月の今
この本を読み終えて数ヶ月が経ちましたが、私の心は確実に変化しました。まず、以前感じていた閉塞感は、ほとんどなくなりました。串田さんの文章を通して、自然の壮大さ、そして自分の悩みが、広い世界の中ではちっぽけなものに思えるようになったのです。
そして、一番大きな変化は「いつか私も、こんな景色を見に行きたい」と、前向きな気持ちが芽生えたこと。今まで億劫で仕方がなかった旅行の計画を立て始めたり、休日には近所の公園を意識して散歩するようになったり、少しずつ行動範囲が広がっていきました。あの時感じた「どこにも行けない」という気持ちは、今はもうありません。
まとめ
『遥かなる山旅 (中公文庫)』は、私にとって、心の栄養剤のような存在です。疲れた時、心が折れそうな時、この本を開くと、また前を向いて歩き出せる気がします。
もしあなたが、今の生活に疲れ、心がどこにも行けないと感じてしまっているなら、ぜひ一度、『遥かなる山旅 (中公文庫)』を手に取ってみてください。きっと、あなたの心に、温かい光を灯し、新しい一歩を踏み出す勇気をくれるはずです。

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