📝 この記事のポイント
- 今日の電車も、いつものようにギュウギュウ詰めだった。
- 吊り革に掴まりながら、私も例に漏れずスマホの画面を眺めている。
- SNSを惰性でスクロールしていると、ふと表示された「ストレージの空き容量が少ない」という警告。
今日の電車も、いつものようにギュウギュウ詰めだった。吊り革に掴まりながら、私も例に漏れずスマホの画面を眺めている。SNSを惰性でスクロールしていると、ふと表示された「ストレージの空き容量が少ない」という警告。ああ、またか。そろそろ重い腰を上げて、アルバムを整理しないとな、と思ったのがすべての始まりだった。
アルバムアプリを開くと、そこには膨大な量の写真と動画がひしめき合っていた。旅行先での景色、友達とのバカ騒ぎ、今は実家にいる愛猫のちょっと面白い瞬間…そして、なんでもない日常のワンシーン。スクロールする指は、まるでタイムマシンに乗っているかのように、過去へと遡っていった。正直、この作業、面倒くさい。だけど、不思議と指は止まらなかった。
最初の印象
大量の写真の中から何を消そうかと考えていたその時、指がピタリと止まった一枚があった。それは、去年の春に近所の公園で撮った写真。満開の桜の下で、コンビニで買ったサンドイッチを食べている私自身の姿だった。特別に美しい写真でもないし、特別な瞬間だったわけでもない。ただ、その写真に写っている「あの頃の私」が、なんだかとても遠い存在のように感じられた。最近、仕事もプライベートも、どうしてもうまくいかない気がして、全部投げ出してしまいたい衝動に駆られることが多かった。そんな息苦しさの中で、この何気ない一枚が、なぜか胸にズシンと響いたのだ。
実際に使ってみて
「使う」という表現は少しおかしいかもしれないけれど、私はこの日、スマホのアルバムを「使って」、自分自身と向き合ってみることにした。どれを消して、どれを残すか。その基準が、どうにも曖昧だった。旅行の写真は思い出だから残す。友達との飲み会は楽しい記憶だから残す。これは分かる。でも、ブレブレの写真や、失敗した料理の写真、誰かに見せるために撮った資料の写真なんかは、迷わず消すことができた。
ところが、あの公園の桜の写真や、雨の日にカフェで読書した時の写真、会社の帰り道に見上げた満月の写真…そんな、別に誰かに見せるわけでもない、本当に「どうでもいい」とすら思える日常の断片を捉えた写真ほど、どうしても消すことができなかったのだ。なぜだろう?と、頭を抱えた。「全部リセットしたい、新しい自分になりたい」と強く願っていたはずなのに、過去の記録である写真、特に何気ない日常の記録を消すことに、なぜこれほど抵抗があるのだろう。
もし過去をすべて消し去ったら、本当に「新しい自分」になれるのだろうか?それとも、過去を成し遂げた自分自身をも消してしまうことになるのではないか?そんな疑問が、心の奥底から湧き上がってきた。
良かったところ
- 普段見過ごしていた日常のきらめきを再発見できたこと
大量の写真を眺めているうちに、何気ない日常の中に、実はたくさんの「きらめく瞬間」が隠されていたことに気づいた。それらは、特別なイベントでなくても、私にとってはかけがえのない時間だったのだ。
- 過去の自分を受け入れることで、今の自分も肯定できるようになったこと
あの頃の私は、今より少し幼かったかもしれない。悩んでいたかもしれない。でも、その全てが今の私を形作っている。過去を消すのではなく、受け入れることで、今の自分も少し好きになれた気がした。
- 無理にリセットするのではなく、過去も未来も繋がっていると実感できたこと
過去は断ち切るものではなく、未来へと続く道のりの一部だと感じられた。写真一枚一枚が、私の人生という物語のページなのだと。
気になったところ
- どれを消せばいいか、その判断が想像以上に難しいこと
「これは必要ないかな?」と思っても、そこに写る自分や景色に、一瞬でも心が動くと消せなくなってしまう。理性と感情のせめぎ合いだった。
- 過去の感情と向き合うのが、時には辛く感じたこと
楽しかった思い出だけでなく、ちょっと苦かったり、辛かったりした時期の写真も出てくる。それらと向き合うのは、エネルギーがいる作業だった。
どんな人に向いてる?
この「スマホアルバム整理」と「自分と向き合う時間」は、こんな人にぜひ試してほしい。
- スマホのアルバムがパンパンで、整理しなきゃと思いつつ放置している人
- なんだか最近、うまくいかないな、息苦しいなと感じている人
- 過去をリセットしたい、新しい自分になりたいと漠然と考えている人
使い続けて数週間の今
アルバム整理はまだ完全に終わったわけではないけれど、私の心には確かな変化が訪れた。電車を降りてオフィスに向かう途中、ふと空を見上げる余裕ができた。雲一つない青空が広がっていて、なんだか心が洗われるようだった。そういえば、最近、空を見上げていなかったな。
コンビニでコーヒーを買い、公園のベンチで一息つく。SNSを開くと、友達が先週末に行ったキャンプの写真が流れてきた。楽しそうな笑顔。少し前までの私なら「リア充アピールかよ」と斜に構えて見ていたかもしれない。でも、今の私は素直に「楽しそうだな」と思えたし、自分もどこかに出かけたい、という気持ちが芽生えた。
スマホのアルバムは、ただの記録媒体じゃない。そこには、私の過去が詰まっている。成功も失敗も、喜びも悲しみも、何気ない日常も。そのすべてが、今の私を形作る大切な要素なんだ。過去を消しても、残るのはそれを成し遂げた私自身。ならば、その私を肯定して、これからの未来を、このアルバムに記録していこう。
スマホのアルバムは、私にとっての「消せない過去」であり、同時に「大切な思い出」が詰まった場所なのだ。過去の自分に感謝して、今の自分を大切に、未来へと一歩踏み出そう。
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