営業所帰りのビールと、サトリア投手のナイスピッチ

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📝 この記事のポイント

  • 宅配便の再配達を3回も逃して、ついに営業所まで取りに行った。
  • いつもなら再配達を依頼するんだけど、今回はやけに気が重くて。
  • いや、だって3回って、もはや人間としてどうかと思うじゃない? 自分でも呆れてしまって、最後は観念するしかなかったんだよね。

宅配便の再配達を3回も逃して、ついに営業所まで取りに行った。

いつもなら再配達を依頼するんだけど、今回はやけに気が重くて。

いや、だって3回って、もはや人間としてどうかと思うじゃない?

自分でも呆れてしまって、最後は観念するしかなかったんだよね。

営業所は、幹線道路から一本入った裏通りにあって、そこまで歩くこと約15分。

汗ばむ陽気の中、トボトボと歩いていると、やけに喉が渇いた。

こんな日は、キンキンに冷えたビールが最高だ。

いや、まだ午前中だけど。

無事に荷物を受け取り、帰り道でスーパーに立ち寄った。

目的はビール。

いや、喉が渇いたから。

ビール売り場の前で、ふと足が止まる。

何種類ものビールがずらりと並んでいて、どれもこれも魅力的に見えるんだ。

普段は発泡酒で済ませがちな私だけど、今日は特別な日。

3回も再配達を逃した自分への戒めと、営業所まで歩いた労いを兼ねて、ちょっと奮発してプレミアムビールを買ってみようかな、なんて思ったりして。

結局、限定醸造のちょっとお高めなクラフトビールと、それから今夜の夕食に、と奮発して国産銘柄牛の切り落としを2パック、それから旬の茄子とピーマン、きのこ類をカゴに入れた。

ついでに、レジ横に並んでいた半額シールが貼られたサンドイッチにも手が伸びる。

いや、これは昼食ね。

営業所からの帰り道、こんなに気持ちが浮ついている自分に気づいて、ちょっと笑ってしまった。

なんだかんだ言って、この「ちょっとした外出」が気分転換になっているんだよね。

家に帰り着き、冷蔵庫にビールを収めてから、まずは件のサンドイッチを頬張った。

レタスとハムのシンプルなサンドイッチだけど、なぜかいつもより美味しく感じる。

パンがしっとりしていて、具材のバランスもいい。

こういう「ちょっとしたご褒美」が、日常の小さなストレスを帳消しにしてくれるんだから、人間って単純なもんだよね。

さて、荷物の中身はというと、娘が送ってくれた地元の名産品だった。

干し柿とか、手作りのジャムとか。

ああ、そういえば、この前「最近、美味しいジャムが食べたいねって言ってたよね?

」って電話で話したっけ。

娘はそういうところ、本当に気が利くんだ。

遠く離れて暮らしていても、こうして気にかけてくれる。

その気持ちが嬉しいんだよね。

午後は、夫とソファに並んで、テレビで野球中継を観ていた。

国際大会の決勝トーナメント。

普段はそこまで熱心に観るわけじゃないんだけど、この日はなぜか吸い寄せられるようにテレビの前に座ってしまった。

相手国のチェコのピッチャー、サトリア選手が代表引退を表明している、と実況が言っていた。

彼は本業が消防士で、普段は野球とは別の仕事をしているんだとか。

そんな話を聞くと、なんだか応援したくなるじゃない?

私たち夫婦も、昔は仕事と子育てに追われて、自分の時間なんてほとんどなかったから、彼の気持ちが少しわかるような気がした。

仕事も家庭も、そして野球も全力で頑張ってきたんだろうな、なんて勝手に想像してしまったりする。

試合は、日本が優勢に進めているけれど、サトリア投手がなかなか崩れない。

日本打線がいくらバットを振っても、彼の投げる球はヒットにならないんだ。

まるで漫画の世界みたいに、渾身のストレートと変化球で、日本の強打者を次々と抑えていく。

その度に、解説者が「素晴らしいピッチングですね!

」と興奮気味に声を上げ、球場全体が大歓声に包まれる。

敵味方関係なく、彼のピッチングを称えるような拍手と歓声。

その光景を見ていると、なんだか胸が熱くなって、目頭がじんわりと温かくなるんだよね。

こういう時、人間ってやっぱり良いものだなぁ、ってつくづく思う。

私たち夫婦も、思わず「すごいね!

」「がんばれ!

」なんて声を上げていた。

結局、サトリア投手は5回を無失点に抑え、球場全体から割れんばかりの拍手と歓声を受けながらマウンドを降りた。

まるで映画のワンシーン。

いや、映画よりもドラマチックかもしれない。

彼の表情は、疲労と達成感、そして少しの寂しさが混じり合っているように見えた。

その瞬間、私はなぜか、自分たちの人生と重ね合わせてしまったんだ。

私たちも、これまで色々なことがあった。

子育てに奮闘したり、仕事で失敗したり、時には夫婦喧嘩もしたけれど、それでもここまでやってきた。

そして今、子どもたちは独立し、私たちは自分たちの時間をゆっくりと過ごしている。

サトリア投手の「引退」という言葉を聞いて、人生の節目、みたいなものを感じたのかもしれない。

夜は、買ってきた国産銘柄牛の切り落としを使って、すき焼き風にしてみた。

茄子とピーマン、きのこもたっぷり入れて、甘辛いタレで煮込む。

ご飯が進むんだ、これが。

夫が「今日の牛肉、いつもより美味しいね」と言って、ビールをぐびっと飲んだ。

私も、昼間スーパーで奮発したクラフトビールをグラスに注ぎ、一口。

うん、まろやかでフルーティーな香りが口の中に広がる。

あぁ、この一杯のために、今日一日頑張ったんだな、なんて思ったりするんだよね。

食後、夫がポツリと「あのサトリア投手、本当に感動したな」と言った。

私も深く頷いた。

彼のピッチングは、私たちに「諦めないこと」や「努力すること」の大切さを教えてくれた気がする。

いや、そんな大袈裟なことじゃなくて、純粋に「頑張っている人ってかっこいいな」って思っただけかもしれない。

でも、それってすごく大切なことだよね。

私たちも、これから先、どんな小さなことでもいいから、何か新しいことに挑戦してみようかな。

例えば、近所のパン屋さんでまだ食べたことのないパンを全種類制覇してみるとか、夫婦で新しいウォーキングコースを開拓してみるとか。

そういえば、昼間もらった娘の手作りジャム、まだ開けてないんだった。

明日の朝食は、少し贅沢にトーストにそのジャムを塗って、美味しいコーヒーを淹れよう。

きっと、今日の感動と、娘の温かい気持ちが、私の心をさらに満たしてくれるだろう。

あの宅配便の再配達を3回も逃したドジな自分も、なんだか許せるような気がするんだ。

いや、やっぱり3回はちょっとね、反省しなきゃいけないんだけど。

でも、まあ、そういうちょっとした失敗も、人生のスパイスってことで。

みんなもそうだよね?

ちょっとした失敗から、思いがけない感動に出会ったり、美味しいものに巡り合ったりするんだから、人生って面白い。

明日はきっと、また何か良いことがある。

そんな予感がする、今日の終わりなんだ。


💡 このエッセイは、Togetterの話題から着想を得て、2026年の視点で書かれた創作記事です。

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