私がスマホを置いて「つながって」を深めた話

📝 この記事のポイント

  • デスクの上のスマートフォンが静かに震えるたびに、心のどこかで「またか」とため息をついていた私。
  • 通知音を消しているのに、その振動だけでInstagramやLINE、メール、Slackの嵐が頭をよぎるようになってしまったのは、いつからだろう。
  • 数百人を超える「友達」と「フォロワー」がいるのに、本当に困ったとき、夜中でもためらいなく電話できる相手は何人いるんだろう、って。

水曜日の午後3時。デスクの上のスマートフォンが静かに震えるたびに、心のどこかで「またか」とため息をついていた私。通知音を消しているのに、その振動だけでInstagramやLINE、メール、Slackの嵐が頭をよぎるようになってしまったのは、いつからだろう。数百人を超える「友達」と「フォロワー」がいるのに、本当に困ったとき、夜中でもためらいなく電話できる相手は何人いるんだろう、って。そんな漠然とした疑問が、ずっと心のどこかにあったんだ。

昼休みのエレベーターでも、みんな一様にスマホを見ている。私もその一人。目の前に生身の人間がいるのに、画面の向こうの誰かの方が大切だと感じてしまう自分に、少し嫌気が差していた。友人と食事をしていても、会話が途切れると反射的にスマホを手に取ってしまう癖。これって、すごく失礼なことだと分かっているのに、止められない。そんな自分を変えたくて、ある日、思い切って「つながらない」実験を始めたんだ。

目次

最初の印象

最初はもう、ソワソワして落ち着かなかったのを覚えている。土曜日の午前中、意を決してスマホの電源を切り、引き出しの奥にしまった。最初の30分は、何か大切な連絡を見逃しているんじゃないか、世界から取り残されてしまうんじゃないかっていう不安に襲われたんだ。手のひらに、いつもの重さがなくて、なんだか心許ない感じ。まるで、体のどこかを置き忘れてきたような、妙な喪失感に包まれた。常に情報とつながっていたいという欲求が、こんなにも自分を支配していたんだなって、初めて気づかされた瞬間だったね。

実際に試してみて

1時間、2時間と時間が経つにつれて、不思議な解放感が訪れたんだ。スマホがないから、他にやることがない。だから、意識的に他のことに目を向けるようになった。まずは本を手に取り、ゆっくりと紅茶を淹れる。窓の外に目をやれば、いつもは見過ごしていた街路樹の紅葉が目に飛び込んできた。ただそれだけのことが、こんなにも豊かに感じられるなんて、驚きだったよ。

近所を散歩しているときも、スマホを見ながら歩く癖をやめてみた。すると、新しいカフェができていたこと、野良猫が日向ぼっこしていること、街の小さな変化に気づけるようになったんだ。いつもはデジタル情報で頭がいっぱいだったから、五感で世界を感じるという、当たり前のことが新鮮に思えた。

良かったところ

  • 時間のゆとりと心の落ち着きが生まれた

通知に邪魔されない時間が増えたことで、驚くほど集中力が増した。本を読んだり、自分の考えをまとめたりする時間が、とても心地よかったんだ。いつもならスマホで埋めていた隙間時間が、心にゆとりをもたらしてくれた。

  • 周囲の小さな変化に気づけるようになった

スマホから目を離すことで、街の景色や季節の移ろい、人々の表情など、今まで見過ごしていた「今ここ」にあるものに気づけるようになった。世界が鮮やかになったような感覚だったよ。

  • アナログなつながりの温かさを再認識した

スマホを置いて散歩に出かけたとき、毎朝犬の散歩をしているおばさんと「今日は暖かいですね」って挨拶を交わしたんだ。名前も知らないけれど、その一言が妙に心に響いた。行きつけの定食屋のおじさんが「今日は疲れてる顔してるね」って声をかけてくれたときも、誰かが見てくれているって安心感があった。

気になったところ

  • 緊急連絡を見逃す不安があった

仕事の連絡や、家族からの急ぎの用件など、本当に大切な通知を見逃してしまうんじゃないかという不安は、完全に拭い去ることができなかった。特に慣れるまでは、何度も引き出しのスマホに手が伸びそうになったよ。

  • 友人との共通の話題についていけない場面も

友人と会ったとき、前日にSNSで盛り上がっていた話題についていけなくて、少し疎外感を感じることもあった。デジタルなつながりから得られる情報が減ることで、リアルな会話のきっかけを逃すこともあるんだと実感したね。

どんな人に向いてる?

この「つながらない」実験は、私のようにデジタルな情報過多で疲れを感じている人には特におすすめしたい。常にスマホを手に取ってしまう癖がある人や、本当の「つながり」って何だろうと疑問を感じている人にも、一度試してみてほしいな。デジタルデトックスは、自分自身と向き合う時間を与えてくれるから、新しい発見があるはずだよ。

試してから数週間の今

完全にスマホを捨てるなんて無理だし、その必要もないって今は思う。デジタルなつながりは、情報収集や遠く離れた人とのコミュニケーションには欠かせない大切なツールだ。ただ、私が学んだのは、使い方次第で私たちの生活は大きく変わるということ。今は、スマホとどう付き合うか、自分の中でルールを作るようになったんだ。例えば、食事中はスマホを見ない、寝室には持ち込まない、週に一度は「つながらない時間」を作る、とかね。

この実験を通して、デジタルな「つながり」は広くて浅い、アナログな「つながり」は狭くて深いという違いを肌で感じることができた。どちらも大切だし、そのバランスを意識することが重要なんだ。

本当の「つながり」は、目の前の人と交わすたった一言の挨拶から始まるのかもしれない。私は、今夜久しぶりに友人に電話をかけてみようと思う。LINEじゃなくて、電話。「声が聞きたかったから」という理由だけで。そして明日は、エレベーターで一緒になった人に「おはようございます」と声をかけてみようかな。たった一言だけど、それが本当の「つながり」の始まりになるって信じているよ。

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