📝 この記事のポイント
- ドラッグストアで「ついで買い」をしていたら、会計が予算の3倍になっていた。
- リップクリームだけのはずが、ボディスクラブとか、期間限定の入浴剤とか、あとパッケージが可愛いだけのハンドクリームとか。
- レジのお姉さんは慣れた手つきでバーコードを読み込んでいく。
ドラッグストアで「ついで買い」をしていたら、会計が予算の3倍になっていた。
ああ、まただ。
この魔のループ。
リップクリームだけのはずが、ボディスクラブとか、期間限定の入浴剤とか、あとパッケージが可愛いだけのハンドクリームとか。
気づけばカゴが山盛り。
レジのお姉さんは慣れた手つきでバーコードを読み込んでいく。
私も慣れた手つきでカードを切る。
これが私の日常。
もはや様式美。
でも今日はちょっと違った。
レシートの束を鞄に突っ込もうとした時、ふと、その紙の薄さに気がついた。
ペラッペラで、印字もなんだか薄い。
これじゃあ、家計簿につける前にどこかに消えちゃいそう。
ていうか、そもそも家計簿とかつけてないし。
いつも、このレシートの山を見て「ま、いっか!
」ってゴミ箱直行だもんね。
なんてことを考えながら、ぼんやりとレシートを眺めていたら、ふと、昔、ルームシェアメイトのユイがアメリカの大学に留学してた時の話を思い出した。
ユイは本当にしっかり者で、何事も計画的に進めるタイプ。
私とは正反対。
私の口癖が「ま、いっか」なのに対して、ユイは「計画性大事」だった。
そんな彼女がある日、アメリカから国際電話をかけてきて、開口一番「聞いてよ、ミオ!
」と、半泣きで訴えてきたのが、紙のサイズ問題だった。
「もう無理!
レポート印刷しようとしたら、プリンタが全然言うこと聞いてくれないの!
」と。
ユイは私と違って、普段からパソコンもプリンタも使いこなしてる優秀な子。
そんな彼女がそこまで言うんだから、よっぽどだったんだろう。
「アメリカの紙って、日本のA4と微妙に違うんだよね。
レターサイズってやつ。
日本のプリンタって、A4が基本じゃん?
だから、サイズが合わなくて、文字が切れちゃうの!
」と、彼女は熱弁していた。
正直、私はその時「ふーん、大変だね」くらいにしか思ってなかった。
だって、紙のサイズが違うって言われてもピンとこないし、私の生活に直接関係ないから。
プリンタなんて、年に数回、チケットを印刷するくらいしか使わないし。
それもコンビニのネットプリントで済ませちゃう派。
自分の部屋にプリンタを置くなんて、スペースの無駄遣い!
って思ってた。
そもそも、プリンタってインク代が高いじゃん?
そんなことより、新しい美容液買いたいし!
って。
ユイは、アメリカではレポート提出が多いから、プリンタが必須なんだって。
日本で使ってたプリンタをそのまま持っていったんだけど、いざ使おうとしたら、紙のサイズが合わなくて、印刷設定に手こずって、しまいには紙詰まりまで起こしたらしい。
「A4の紙をレターサイズに縮小しようとすると、文字が小さくなりすぎたり、レイアウトが崩れたりするんだよ!
かといって、レターサイズの紙を買ってきても、プリンタが対応してなかったり、紙の補充トレイに入らなかったりするの!
もう、なんで世界で統一されてないの!
こんなことで時間と労力を使うなんて、ありえない!
」と、ユイの怒りは最高潮だった。
普段は冷静なユイが、そこまで感情的になるなんて珍しい。
それだけ、彼女にとっての「紙サイズ問題」が深刻だったってことなんだろう。
私はその話を聞いて、心の中で「だよねー」と相槌を打った。
だって、私もよく経験するもん。
例えば、通販で買った服のサイズ。
SMLって書いてあるのに、ブランドによって全然違うじゃん?
Sなのにやけに大きかったり、Mなのにパツパツだったり。
特に海外ブランドのやつなんて、もう何がなんだか。
だから、いつも試着必須。
でも、試着できない通販で失敗すること、数えきれない。
この前なんて、可愛いワンピースを見つけて「これはMサイズでいける!
」ってポチったら、届いたのは膝丈のはずが、なぜかミニスカート丈の謎の物体だった。
サイズ表記、本当に統一してほしい!
って思ったもん。
いや、ちょっと待って。
ユイの話は「紙の規格」が違うってことだった。
私の話は「服のサイズ表記」がブランドによって違うって話。
似てるようで、ちょっと違うかも。
ユイが言ってたのは、国によって紙の規格自体が違うから、プリンタの設定も紙の購入も大変ってことだった。
つまり、アメリカはA列じゃなくてレレターサイズっていう独自の規格を採用してるってこと。
プリンタメーカーも、紙メーカーも、その国の規格に合わせて作ってるから、他国に持っていくと合わないってことだ。
それって、日本も同じじゃない?
と、ふと頭をよぎった。
海外の人から見たら、日本の独自の規格って色々あるんじゃないかな。
例えば、日本のコンセントの形状。
海外に行くと変換プラグが必須だったりするもんね。
あれも、旅行に行くたびに「なんで統一されてないんだー!
」って叫びたくなる。
ヨーロッパはCタイプとかFタイプとか色々あって、またそれが微妙に違ったりして、結局マルチ変換プラグ一個じゃ足りなくて、何個も持っていく羽目になったりする。
あれこそ、世界で統一してほしいランキング上位だ。
いや、もっと身近なところで言えば、お風呂のシャンプーとかリンスの詰め替えパック。
あれ、メーカーによって注ぎ口の形が違うの、なんでだろう?
いつも詰め替え用のボトルに注ごうとすると、上手く入らなくて、洗面台がシャンプーまみれになる。
もう、あれは「詰め替えあるある」の殿堂入りだよね。
あの時、私は「なんでこのメーカーはこんな注ぎ口なんだ!
」って、詰め替えパックに八つ当たりしてる。
でも、メーカーからしたら「これがうちの規格だから」ってことなんだろうな。
ユイがアメリカの紙サイズに憤慨してたように、私も日本の「独特な」規格に振り回されてる時がある。
でも、よく考えたら、それって海外の人も同じだよね。
日本の規格に慣れてないから、使いづらいって感じる人もいるはず。
例えば、日本の「おもてなし」とか「気遣い」の文化も、海外から見たら「細かすぎない?
」「面倒くさい」って思われることもあるのかもしれない。
靴を脱ぐ習慣とか、ゴミの分別とか。
私たちにとっては当たり前でも、初めての体験だと戸惑うだろうな。
そういえば、つい最近、ルームシェアの共有スペースに置いてあるゴミ箱に、ユイが「燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラごみ」って、丁寧な手書きのイラスト付きで分別表示を貼ってくれたんだけど、私が間違えてコンビニのおにぎりのフィルムを燃えるゴミの方に入れちゃって、ユイに「ミオ!
これはプラごみだよ!
」って叱られたばかりだった。
私にとっては、おにぎりのフィルムなんて、ちっちゃくて、なんか燃えそうじゃん?
みたいな感覚だったんだけど、ユイからしたら「はぁ?
」って感じだったんだろうな。
つまり、私がレターサイズに困らないように、ユイも日本のおにぎりフィルムの分別に困ってるってことだ。
お互い様ってことか。
でも、結局のところ、私はユイがプリンタで苦戦してた話を聞いて、自分はそんな経験ないから「大変だねー」で済ませてたし、ユイも私がゴミの分別を間違える度に「なんで学習しないの!
」って呆れてるだけだし。
お互いの「なんで?
」って気持ちを、もうちょっと理解しようと努めることが大事なのかもしれない。
さて、そろそろ季節の変わり目。
クローゼットの衣替えをしなきゃ。
去年の夏服、なんかもう着れなくない?
って毎年思ってる。
多分、去年の私が着てた服のサイズと、今の私の服のサイズが、微妙に合わなくなってるってことなんだろうな。
これもまた、自分にとっての「独自規格」ってやつかもしれない。
去年の私と今の私。
ああ、自分の中の規格も統一されてないなんて、もはや笑うしかない。
とりあえず、レシートの束は、明日燃えるゴミに出そうかな。
いや、待てよ、これは紙だから資源ゴミ?
あー、もう、ややこしい!
💡 このエッセイは、Togetterの話題から着想を得て、2026年の視点で書かれた創作記事です。
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