私が『THE LAST OF US シーズン2』で見た、憎しみの果ての虚無と赦し

THE LAST OF US シーズン2 ブルーレイコンプリート・ボックス ライフスタイル 実体験レビュー

📝 この記事のポイント

  • ※本記事は『THE LAST OF US シーズン2 ブルーレイコンプリート・ボックス(3枚組) [Blu-ray]』の重大なネタバレを含みます。
  • この記事は、作品をすでに愛してやまないファンの方々と、その魅力を深く分かち合うために執筆しました。
  • 復讐の旅、そしてその果てに待つもの ※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます THE LAST OF US シーズン2 ブルーレイコンプリート・ボックス amzn.to ¥11,297 2026年2月9日 20:47時点 時点の価格 詳細を見る 穏やかなコミュニティ「ジャクソン」での暮らし。

※本記事は『THE LAST OF US シーズン2 ブルーレイコンプリート・ボックス(3枚組) [Blu-ray]』の重大なネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。この記事は、作品をすでに愛してやまないファンの方々と、その魅力を深く分かち合うために執筆しました。

目次

復讐の旅、そしてその果てに待つもの

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます

THE LAST OF US シーズン2 ブルーレイコンプリート・ボックス

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穏やかなコミュニティ「ジャクソン」での暮らし。エリーは親友であり恋人でもあるディーナと、平和な日々を過ごしていました。しかし、その日常は突如として、そして残酷に引き裂かれます。謎の武装集団を率いる女「アビー」によって、エリーの父親代わりであったジョエルが惨殺されたのです。目の前で愛する人を失ったエリーの心は、憎悪と復讐心で満たされます。彼女はディーナと共に、アビーを追って荒廃した大都市シアトルへと向かうことを決意します。

しかし、この物語は単なる復讐劇ではありません。物語の途中、視点は驚くべきことに、憎むべき敵であるアビーへと切り替わります。彼女がなぜジョエルを殺さねばならなかったのか。彼女の視点から描かれる過去、仲間との絆、そしてWLFとセラファイトという二大勢力の抗争に巻き込まれる中で出会う少年レブとの交流。私たちは、エリーと同じだけの痛みと人間性をアビーの中に見出すことになるのです。

二人の主人公の旅は、シアトルで悲劇的な交錯を果たし、互いの大切なものを奪い合います。そして物語は、復讐の連鎖がもたらす究極の虚しさと、その先にあるかすかな「赦し」の可能性を問いかけ、衝撃的な結末へと突き進んでいくのです。

交錯する二つの魂、エリーとアビー

この物語の心臓部は、間違いなく二人の主人公、エリーとアビーの存在です。

エリー: 前作の無邪気さを失い、愛と憎しみの狭間で苦しむ若者へと変貌しました。彼女の復讐の旅は、正義の名の下に行われる英雄譚ではありません。目的のためには手段を選ばず、アビーの仲間たちを次々と手にかけ、その過程で彼女自身の魂も深く傷ついていきます。恋人であるディーナの妊娠を知ってもなお、復讐を止められない彼女の姿は痛々しく、見ているこちらの胸を締め付けます。ジョエルを失った喪失感が、彼女を突き動かす唯一の燃料となっているのです。彼女の旅路は、復讐がいかに人を孤独にし、大切なものから遠ざけてしまうかを痛烈に物語っています。

アビー: 物語前半、彼女は紛れもなく「悪役」です。しかし、彼女の視点に移った瞬間、物語は深みを増します。彼女の父親は、かつてジョエルがエリーを救うために殺したファイアフライの外科医でした。彼女の行動は、エリーと同じ「復讐」だったのです。強靭な肉体と精神を持つ兵士でありながら、高所恐怖症であったり、仲間を深く想う人間的な側面も描かれます。特に、敵対するセラファイトの少年レブを命がけで守ろうとする姿は、彼女の中に新たな守るべきものを見出す過程であり、憎しみの連鎖から抜け出す可能性を感じさせます。私たちは彼女を知ることで、「正義とは何か」という根源的な問いを突きつけられるのです。

魂を揺さぶる運命の瞬間

シーズン2には、一度見たら忘れられない、心をえぐるようなシーンがいくつも存在します。その中でも特に重要な3つのシーンを振り返ります。

シーン1: ジャクソンの惨劇、ジョエルの死

このシーンは、すべての始まりであり、トラウマです。平和なパトロール中、アビーたちに捕らえられたジョエル。エリーが駆けつけた時には、すでに彼は無残な姿でゴルフクラブによって命を奪われようとしていました。エリーの悲痛な叫びも虚しく、目の前で父親代わりの存在が殺される。この演出の容赦のなさは、視聴者に強烈な衝撃と、エリーと全く同じ「憎しみ」を植え付けます。なぜ?誰が?どうして?という疑問が渦巻き、ここから始まるエリーの復讐の旅に、私たちは感情的に完全に同調させられてしまうのです。穏やかな日常とのコントラストがあまりにも鮮やかで、これ以上ないほどに残酷な、物語の完璧なエンジンと言えるでしょう。この出来事が、エリーの人生だけでなく、私たち視聴者の心にも深い傷跡を残します。

シーン2: 劇場での対決、憎しみの衝突

シアトルでの追跡劇の末、ついに劇場で対峙するエリーとアビー。しかし、そこは英雄的な決闘の場ではありません。互いに仲間を殺し、殺され、憎しみを最大限に増幅させた状態での、泥臭く、醜い死闘です。エリーはアビーの仲間オーウェンと、妊娠していたメルを殺害してしまい、その事実に愕然とします。一方、アビーは反撃に出てエリーの仲間ジェシーを殺し、ディーナの命まで奪おうとする。レブの制止によってかろうじて最悪の事態は免れますが、この時点で勝者など存在しません。双方に拭いきれない傷と喪失だけが残りました。どちらの正義も正しく、そしてどちらも間違っている。このシーンは、復讐の連鎖がいかに無意味で、悲劇しか生まないかを象徴する、本作のテーマが凝縮された神シーンです。

シーン3: サンタバーバラの浜辺、最後の選択

一度は平穏な生活を手に入れたにも関わらず、PTSDに苦しむエリーは、最後の復讐を果たすため、ディーナと赤ん坊を残して再びアビーを探す旅に出ます。そして辿り着いたサンタバーバラの浜辺で見たのは、奴隷として囚われ、痩せ細り、かつての力強さを完全に失ったアビーとレブの姿でした。それでもなお、エリーはアビーに戦いを挑みます。壮絶な殴り合いの末、アビーを水に沈め、とどめを刺そうとした瞬間、エリーの脳裏に浮かんだのは、惨殺されたジョエルの姿ではなく、穏やかにギターを弾く、在りし日のジョエルの笑顔でした。その瞬間、エリーはアビーを解放します。これは単純な赦しではないかもしれません。復讐を遂げてもジョエルは帰ってこない、そして憎しみを抱え続けても自分は救われないという、痛みを伴う諦念と解放。全てを終え、指を失いギターも弾けなくなったエリーが空っぽの農場に帰るラストは、ハッピーエンドとは程遠いですが、この物語が出した唯一の答えなのです。涙なしには見られません。

私が本作に心を掴まれた理由

シーズン2がただのサバイバルドラマと一線を画すのは、そのテーマの深さと容赦のない物語性にあります。

ポイント1: 善悪の境界線を揺るがす物語

本作は、「誰が正しくて、誰が間違っているのか」という単純な二元論を徹底的に破壊します。私たちはまずエリーの視点でアビーを心から憎み、彼女の仲間が殺されることに喝采すら覚えるかもしれません。しかし、アビーの視点を経験することで、彼女の行動にも正当な理由があったことを理解させられます。この視点の転換こそが本作の核心であり、私たちに「もし自分がその立場だったら?」という倫理的な問いを突きつけ続けるのです。愛する者を奪われた人間の行動原理は、敵も味方もない。この普遍的なテーマを、ポストアポカリプスの世界で極限まで描き切った手腕は、まさに圧巻の一言です。

ポイント2: WLFとセラファイトが描く終末世界のリアル

物語の主要舞台となるシアトルは、WLF(ワシントン解放戦線)とセラファイト(スカー)という二つの勢力が激しく対立する危険地帯です。軍の残党で構成され、規律と武力で支配するWLF。原始的な生活を送り、独自の信仰に生きるカルト的なセラファイト。この二つのコミュニティの描写が非常に緻密で、終末世界における人間の社会形成のあり方を深く考察させてくれます。どちらの組織も、生き残るための独自の正義とルールを持っていますが、その内側には必ず綻びや矛盾が存在します。このリアルな世界の描写が、エリーとアビーの個人的な物語に、社会的な深みと説得力を与えているのです。

ポイント3: ブルーレイで味わう究極の没入感

この重厚な物語を最大限に味わうなら、ブルーレイコンプリート・ボックスは欠かせません。雨に濡れたシアトルの退廃的な街並み、草木に覆われた建物のディテール、そして感染者との息詰まる戦闘シーン。その全てが、高画質な映像によって、まるでその場にいるかのような臨場感で迫ってきます。また、静寂の中で聞こえる風の音や、感染者の不気味な声、銃声の迫力など、練り上げられた音響デザインもこの作品の魅力です。ブルーレイならではの高音質は、キャラクターたちの息遣いや感情の機微まで伝えてくれ、物語への没入感を何倍にも高めてくれるでしょう。

Q&A

Q1: この作品は誰におすすめ?

A: シーズン1のファンであることはもちろんですが、それ以上に、深く心に突き刺さるような重厚な物語を求めている人におすすめです。単純な勧善懲悪やハッピーエンドでは満足できない、人間の複雑さや倫理的な問いを投げかける作品が好きな方なら、間違いなく心を揺さぶられるでしょう。登場人物の誰かに感情移入し、物語の結末に打ちのめされ、そして人生について考えさせられる。そんな体験をしたい全ての人に見てほしい傑作です。

Q2: 原作ゲームとドラマの違いは?

A: シーズン1が原作ゲームのストーリーラインを忠実に、かつキャラクターの背景を深掘りして大成功を収めたように、シーズン2も原作『The Last of Us Part II』の物語をベースにすることが予想されます。しかし、映像化にあたり、原作では語られなかったサブキャラクターのドラマや、WLFとセラファイトの内部事情などが、より詳細に描かれる可能性があります。ゲームとは異なるメディアだからこそ可能な、新たな解釈や演出に期待が高まります。

Q3: 続編はある?

A: 原作ゲームの続編『Part III』については、開発元から構想があることは示唆されていますが、まだ正式な発表はありません。ドラマ版については、シーズン2の評価次第で、原作の続きをオリジナルストーリーとして描く可能性もゼロではないでしょう。エリーが全てを失った後、どのような人生を歩むのか。アビーとレブはどこへ向かったのか。ファンとしては、彼らの未来を見届けたいという気持ちが尽きません。

用語集

作品を理解するための用語集

アビー
シーズン2におけるもう一人の主人公。ある目的のためにエリーたちの前に現れる謎の人物。
WLF (ワシントン解放戦線)
シアトルを拠点とする武装勢力。軍の残党で構成され、厳格な規律でコミュニティを統治している。
セラファイト
シアトルでWLFと対立する宗教カルト。原始的な生活を送り、独自の信仰と文化を持つ。「スカー」とも呼ばれる。
ジャクソン
ジョエルやエリーが暮らす、ワイオミング州にある生存者のコミュニティ。比較的安全で秩序が保たれている。
ディーナ
ジャクソンに住むエリーの親友であり恋人。エリーの過酷な旅路に同行する重要なキャラクター。
シアトル
シーズン2の主要な舞台となる都市。WLFとセラファイトの激しい抗争が繰り広げられている。
レブ
セラファイトのコミュニティから追放された少年。物語の中でアビーと深く関わっていくことになる。
THE LAST OF US シーズン2 ブルーレイコンプリート・ボックス

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