📝 この記事のポイント
- 先日、友人が小さなマルシェでお菓子を販売している様子をSNSで見た。
- 手作りのクッキーやマフィンが並べられ、お客さんと楽しそうに話している姿は、まさに僕の理想の姿だった。
- 元々、僕も家でお菓子を作るのが好きで、たまに友人や家族に振る舞うと「お店みたい!」なんて褒めてもらえるのが密かな喜びだったんだ。
先日、友人が小さなマルシェでお菓子を販売している様子をSNSで見た。手作りのクッキーやマフィンが並べられ、お客さんと楽しそうに話している姿は、まさに僕の理想の姿だった。元々、僕も家でお菓子を作るのが好きで、たまに友人や家族に振る舞うと「お店みたい!」なんて褒めてもらえるのが密かな喜びだったんだ。そんな投稿を見てしまったら、「僕でもできるんじゃないか?」という気持ちがむくむくと湧いてくるのは止められない。しばらくして、その友人が参加しているマルシェの主催者から、次の開催で空きが出たからと声をかけてもらった。軽い気持ちで「やります!」と返事をしてしまったんだ。この時の僕は、ただ単に「作るお菓子の数を増やせばいいだけ」と、安易に考えていた。それがどれほど甘い見通しだったのか、その時はまだ知る由もなかった。
最初の印象
マルシェへの出店が決まって、最初はただただワクワクしていた。「僕の作ったお菓子が、いろんな人の手に渡るんだ!」と思うと、想像するだけで顔がにやけてしまう。普段、家で数個作る時と同じように、好きなレシピを選んで、気分が乗った時に焼けばいい。そう思っていた。「材料を買ってきて、オーブンに入れて、可愛くラッピングするだけでしょ?」って。趣味の延長線上で、少しだけ規模が大きくなるだけ。きっと楽しいに違いない。そんな感覚だった。まさか、その「少しだけ規模が大きくなる」という部分に、とんでもない落とし穴が隠されているとは、夢にも思っていなかったんだ。
実際に使ってみて
いざ準備に取り掛かると、想像とは全く違う現実に直面した。まず、作る量。例えば、普段オーブンで一度に焼けるクッキーは20枚程度。でもマルシェで売るとなると、種類を増やして、それぞれ最低でも50個、合計で100個以上は必要になる。これらを全て焼き上げるには、丸一日オーブンを動かし続けなければならない。さらに、焼き上がったお菓子を冷ますスペースも必要だし、ラッピング作業も膨大な量になる。一つ一つ丁寧に包んでいくと、あっという間に時間が過ぎていく。さらに、当日販売するとなると、衛生面への配慮も欠かせない。普段なら気にしないような賞味期限の表示や、保存方法の管理も徹底する必要があるんだ。もう、ただ「作る」ことだけでは済まないことが、次から次へと出てきて、正直かなり焦った。
良かったところ
それでも、マルシェ当日は得がたい経験がたくさんあったよ。
- お客さんの生の反応: 「これ、すごく美味しい!」と直接声をかけてもらえた時は、心から嬉しかった。SNSのいいねとは違う、温かいフィードバックに感動したよ。
- 完売できた時の達成感: 準備で苦労した分、自分の作ったお菓子がすべて売れた時の達成感は、本当に格別だった。頑張ってよかったと、心から思えた瞬間だね。
- 新しい出会いや交流: 他の出店者さんや、僕のお菓子をきっかけに話しかけてくれたお客さんとの出会いも、刺激になった。趣味の範囲では得られない、広がりを感じられたよ。
気になったところ
もちろん、いいことばかりじゃなかった。特に気になったのは次の二点かな。
- 好きなものを作る楽しさの半減: 準備段階からイベント終了まで、ずっと「売れるか」「失敗しないか」というプレッシャーが付きまとっていたんだ。気づいたら、「好きだから作る」という気持ちよりも、「効率的に、失敗なく作る」という意識が先行してしまっていた。
- 時間と労力の膨大さ: 普段の生活を送りながら、これだけの準備をするのは本当に大変だった。徹夜でラッピング作業をしたり、イベント当日は朝早くから夜遅くまで立ちっぱなしだったり。体力も精神力も、想像以上に消耗したよ。
どんな人に向いてる?
僕の体験から考えると、マルシェでお菓子を売ることに向いているのは、ただお菓子作りが好きというだけじゃない人だと思うな。
- 「作る」だけでなく「管理」や「段取り」にも喜びを見出せる人
- 時間や在庫の管理を計画的に行える人
- 失敗から学び、次に活かそうとする向上心がある人
要するに、お菓子作りの「クリエイティブな側面」と「ビジネス的な側面」の両方に興味を持って、楽しめる人なんじゃないかな。
使い続けて数週間の今
マルシェから数週間経った今、あの時のことを冷静に振り返っているよ。あのイベントは、僕にとって大きな転換点になった。趣味で楽しむお菓子作りと、人に向けて販売するお菓子作りは、まったくの別物だったんだと痛感したんだ。「好きを仕事に」という言葉の裏には、目に見えない膨大な「管理と判断の仕事」が隠れていることを身をもって知った。あの時、「やれそう」と軽い気持ちで引き受けた僕だけど、「やれる」ようになるまでには、まだまだ経験と学ぶべきことがたくさんあると気づけたのは大きな収穫だった。
まとめると、量を増やせば、求められる「質」がガラッと変わる。これはお菓子作りに限らず、きっとどんなことにも言えるんだろうね。それでも、あの経験は僕にとってかけがえのないものになった。次があるなら、今度はもっと計画的に、そして何より、もっと心から楽しめるように、準備していきたいと思っているよ。
続きをみる
10株と900株の間にあるもの
先日、SNSで農業を始めた人の投稿を見た。きゅうりを10株から900株に増やしたら、すべてが変わってしまったという話だった。「作って売れば金になるなら、やれそう」続きをみる...
note(ノート)


コメント