呪術廻戦≡を3週間、宿儺との決着後の世界に触れた

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📝 この記事のポイント

  • 日曜日の夜、リビングのソファで単行本を開いたとき、表紙に描かれた乙骨真剣と憂花の姿を見つめていた。
  • 京都の夜空を背景に、どこか不敵な表情を浮かべる二人。
  • 2026年1月のこの瞬間、私は6年半追いかけ続けた『呪術廻戦』の新しい世界に、初めて足を踏み入れようとしていた。

日曜日の夜、リビングのソファで単行本を開いたとき、表紙に描かれた乙骨真剣と憂花の姿を見つめていた。京都の夜空を背景に、どこか不敵な表情を浮かべる二人。2026年1月のこの瞬間、私は6年半追いかけ続けた『呪術廻戦』の新しい世界に、初めて足を踏み入れようとしていた。呪術高専の誰もが知る名前、乙骨憂太と禪院真希。その二人の孫が主人公として描かれる物語が、2086年という未来でどんな展開を見せるのか。本編の完結から1ヶ月、あの熱狂的な戦いの記憶がまだ鮮明に残っている中で、私はこの電子ノートを購入したのだった。

目次

2026年1月、SNSで話題になった理由

Threadsを開いたのは2025年12月の夜だった。「呪術廻戦≡ 1巻予約開始」というポストが、私のタイムラインに次々と流れてきた。「#呪術廻戦モジュロ」のハッシュタグには、すでに1万8千件以上の投稿が集まっていた。Instagramでも、本編の表紙イラストを使った投稿が相次ぎ、TikTokでは早くも考察動画が投稿され始めていた。

本編の『呪術廻戦』が2024年9月30日に完結してから、わずか3ヶ月。コミックス最終30巻が2024年12月25日に発売され、多くのファンが喪失感を抱えていた時期だった。「宿儺との戦いは終わったけど、あの世界の続きが見たい」という声が、SNS上で繰り返し語られていた。そこに投下されたのが、68年後の未来を舞台にしたスピンオフ作品、『呪術廻戦≡(モジュロ)』だった。

2026年1月、TVアニメ第3期「死滅回游」の放送がスタートし、呪術廻戦は再びトレンドの中心に戻ってきた。Xでは「ケンさん」がトレンド1位になり、TikTokでは前年12月に「TikTokトレンド大賞2025」の大賞を受賞していた。そんなタイミングで発売されたコミックス1巻は、まさに熱が冷めないうちに投下された作品だった。

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68年後の世界観と、宇宙人の設定

最初のページを開いたとき、私が目にしたのは2086年の地球だった。呪術師の実力が心許なくなった時代。特級呪霊との戦いで命を落とす者が相次いだ「死滅回游」から68年が経ち、目立つ脅威のない世界で呪術師たちの力は衰えていた。そこに突如現れた5万人のシムリア星人。難民として地球にやってきた彼らは、呪術師の任務に特使の同行を求めた。

乙骨真剣と憂花の兄妹は、祖父である乙骨憂太から受け継いだ名を背負い、京都で起きた連続誘拐事件の調査に乗り出す。真剣は呪力を持たないが、祖母・真希と同じように呪具で戦う。憂花は兄から祖父の指輪を取り戻したいと願っている。そして、査察のために地球に派遣されたシムリア星人、マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ。

宇宙人と呪術師が共存する世界。この設定を最初に見たとき、正直に言えば戸惑った。本編のダークファンタジーの雰囲気とは、明らかに違う空気が流れていた。SFとオカルトの融合。原作者・芥見下々氏が描き、作画を岩崎優次氏が担当したこの作品は、本編とは明確に異なるトーンを持っていた。

3週間使ってわかった、この作品の立ち位置

最初の1週間は、週刊少年ジャンプの最新話を追いながら、コミックス1巻を繰り返し読んだ。2週間目には、SNSでの反応を追い始めた。「呪術海鮮(あえて誤字)はこれじゃない」というレビューを見つけたとき、その気持ちが少しわかった気がした。本編を6年半追いかけてきた者として、私が求めていたのは、虎杖や伏黒、釘崎の続きだった。五条悟と夏油傑の関係性が生み出した悲劇の、その先だった。

でも、3週間が経った今、私の評価は変わった。『呪術廻戦≡』は、本編の続編ではない。本編と同じ世界観を持ちながら、全く新しいアプローチで描かれた作品だった。移民問題や共生をテーマにした物語は、2026年の現代社会を反映していた。岩崎優次氏の画力は本編の芥見氏に劣らず、呪術廻戦らしさを保ちながら、独自の読みやすさを生み出していた。

京都を舞台にした調査、マルとのやり取り、そして本編キャラクターたちの名前が時折現れる演出。虎杖悠仁は名前だけ登場し、2025年12月のジャンプフェスタで展示された芥見氏の色紙には、虎杖らしき人物の姿が描かれていた。乙骨憂太と真希の孫として登場する真剣と憂花。本編の面影を感じながら、新しい物語を楽しむ。それがこの作品の正しい読み方だと、3週間かけて理解した。

世界観の矛盾と、それでも読み続ける理由

ただ、世界観には確かに気になる部分があった。天元がいないのに相変わらず日本に呪術師がいること。本編では海外にも一部呪術師がいたはずなのに、モジュロでは完全に日本だけという説明。宇宙人の呪力をエネルギーとして狙う外国勢力という設定も、リアリティに欠けると感じる部分があった。

非戦闘員込みで5万人程度の難民が、たった1隻の宇宙船で地球にやってきて、地球の資源を奪える気でいる。その戦力分析は、正直言って甘い気がした。核兵器やミサイルがあれば、呪術師警戒だけでは済まないはずだ。そういった現実的な問題を考え始めると、物語の矛盾が目についてしまう。

しかし、それでも私は読み続けた。真剣と憂花のキャラクター造形は良かった。根はいいけど捻くれていて、年の割に達観した感じ。本編の虎杖や伏黒を思わせる雰囲気を持ちながら、独自の魅力を放っていた。そして何より、本編の過去キャラクターが今後どう絡んでくるのか、その期待が私を次のページへと駆り立てた。

完璧ではないが、それでも

『呪術廻戦≡』は完璧な作品ではない。本編の重厚な雰囲気を求める人には、軽すぎると感じられるかもしれない。SFとオカルトの融合という設定は、人を選ぶ。世界観の矛盾も、目を瞑れない部分がある。

でも、芥見氏の原作、岩崎氏の作画という組み合わせは、確かに機能していた。作画は岩崎氏の前作『暗号学園のいろは』よりも呪術廻戦らしさが増していて、見開きのバトルシーンは迫力があった。マルのキャラクター、千里眼や第三の目を開眼させる能力、そして彼の圧倒的な強さ。これらの要素は、新しい呪術廻戦の可能性を感じさせた。

単行本は全3巻程度で完結する予定だと、芥見氏がコメントしていた。2026年3月4日には2巻が発売される。短期集中連載という形式は、長すぎず、短すぎず、ちょうどいい長さだと思った。本編の完結で喪失感を抱えていたファンにとって、この作品は一時的な癒しになるかもしれない。完全な続編を求める人には物足りないだろうが、新しい呪術廻戦の世界を楽しみたい人にはぴったりだ。

火曜の夜、そしてこれから

火曜の夜、仕事から帰ってきてソファに座り、週刊少年ジャンプの最新話を開く。『呪術廻戦≡』の最新話を読み、Threadsで「#呪術モジュロ」のハッシュタグを検索する。誰かの考察を読み、自分なりの解釈を投稿する。そういう時間が、私の新しい日常になっていた。

コミックス2巻の発売まであと1ヶ月半。連載は2026年春頃まで続くはずだ。虎杖本人は登場するのか。五条や伏黒の子孫は現れるのか。シムリア星人と地球人は、本当に共生できるのか。気になることは尽きない。

本編が終わって、もう呪術廻戦の新しい物語は読めないと思っていた。でも、『呪術廻戦≡』は、私にその機会をくれた。本編とは違う。それは確かだ。でも、だからこそ面白い。68年後の世界で、新しい呪術師たちが戦う姿を見守る。来週も、その次の週も、私はこの物語を追い続けるだろう。


商品情報

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※この記事は2026年1月時点の個人的な使用体験に基づいています。

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