「着る」から「『伝える』」へ:私のファッション思考改革

📝 この記事のポイント

  • 最近、ふと「伝える」ことと「伝わる」ことって、全然違うんだな、と改めて気づかされる出来事がありました。
  • きっかけは、巷で話題になっていた、あるクリエイター間のコミュニケーションの齟齬に関する話。
  • 具体的な情報量が多いほど良いわけではない、むしろ余計な情報が「邪魔」になることもある、という内容で、僕は思わず膝を打ったんです。

最近、ふと「伝える」ことと「伝わる」ことって、全然違うんだな、と改めて気づかされる出来事がありました。きっかけは、巷で話題になっていた、あるクリエイター間のコミュニケーションの齟齬に関する話。具体的な情報量が多いほど良いわけではない、むしろ余計な情報が「邪魔」になることもある、という内容で、僕は思わず膝を打ったんです。だって、これ、僕のファッション選びの悩みとそっくりだったから。

僕自身、昔から服を選ぶのがすごく苦手で。雑誌やSNSで「トレンド」とか「着回し術」みたいな情報を片っ端から集めては、その通りに真似してみるんだけど、どうも自分にしっくりこない。どれだけ情報を詰め込んでも、自分が本当に表現したいこと、つまり「これが僕のスタイル!」というものが、ちっとも「伝わって」ない気がしていました。クローゼットはパンパンなのに、いつも「何を着たらいいか分からない」状態。そんなモヤモヤを抱えていた僕に、まさに目から鱗の体験が訪れました。

目次

最初の印象

そんな迷走期だったある日、友人に勧められて、あるファッションのアドバイスサービスを試してみることにしたんです。オンラインでスタイリストさんとやり取りして、自分に似合う服や着こなし方を提案してもらう、というもの。最初は「これでやっと、僕のファッションセンスが洗練される!」と意気込んで、自分の好きなブランド、憧れのスタイル、避けたい色、体型の悩みまで、それはもう事細かに、箇条書きで何十項目も「伝え」ました。「情報は多い方が、きっと向こうも分かりやすいだろう」って。

けれど、最初に届いた提案を見た時、正直ちょっとがっかりしたんです。確かに僕が「伝えた」要素はすべて網羅されていたけれど、出来上がったコーディネートは、まるで複数の素材を無理やり貼り合わせたような、なんだかちぐはぐな印象。「これは僕じゃない…」そう感じて、思わずため息が出ました。僕が伝えたかったのは、たくさんの要素の羅列じゃなくて、その奥にある「こんな風になりたい」という、ぼんやりとしたイメージだったんだ、と、その時初めて気づいたんです。

実際に使ってみて

最初の挫折から学んで、僕は次からは「伝える」方法をガラッと変えてみました。具体的に「何が欲しいか」を伝えるのではなく、「どんなシーンで着たいか」「どんな気分になりたいか」「どんな人に会う時に着たいか」といった、漠然とした「空気感」や「感情」を伝えるようにしたんです。例えば、「休日のカフェでゆっくり過ごす時の、肩肘張らないけどおしゃれに見える服」とか、「ちょっとした集まりで、親しみやすさの中に上品さも感じさせるスタイル」みたいな感じで。

すると、驚くほど提案の質が変わりました。スタイリストさんも、僕の言葉の裏にある意図を汲み取ろうとしてくれているのが分かって。届くアイテムやコーディネートは、最初の時とは打って変わって、どれも僕の「なりたい姿」に寄り添ったものばかり。まさに「あ、これこれ!」と声が出ちゃうような、僕の頭の中にあったイメージを、僕以上に的確に形にしてくれている感覚でした。情報量を減らしたことで、逆に僕の意図が「伝わる」ようになったんですよね。

良かったところ

この体験を通じて、僕が得たものは本当に大きかった。いくつか挙げるなら、こんな感じです。

  • 自分の本当に好きなものが分かった

情報過多だった頃は、流行り廃りに流されがちだったけど、「どんな気分になりたいか」という軸で服を選ぶようになってから、普遍的に惹かれる素材や色、シルエットがクリアに見えてきました。流行り物も、自分の軸に合うものだけを選べるようになった感じです。

  • ワードローブがシンプルになった

以前は「もしもの時のために」と、似たような服ばかりが増えていましたが、本当に必要な服、自分を表現できる服だけを選ぶようになったら、自然とクローゼットの中がすっきりしました。少ない服でも、組み合わせ次第でたくさんのバリエーションが生まれることに気づけたのは大きな収穫です。

  • 自信を持ってファッションを楽しめるようになった

「自分らしい」と思える服を着ていると、不思議と気持ちまで前向きになります。それは単に「おしゃれになった」ということではなくて、僕自身の価値観や個性が、服を通してちゃんと「伝わっている」という自信なんだな、と。堂々と自分のスタイルを表現できるようになりました。

気になったところ

もちろん、全てが順調だったわけではありません。特に気になった点はこんなところ。

  • 最初は自分の要望がうまく伝わらなかった

前述の通り、最初の頃は具体的に伝えすぎたせいで、的外れな提案が来てしまうこともありました。こちらが「言いたいこと」と、相手が「汲み取ること」の間に、大きなギャップがあったんだと思います。この「伝える」訓練は、地道に続ける必要がありました。

  • アドバイスを鵜呑みにしすぎて個性が薄れた時期もあった

「プロが言うなら間違いないだろう」と、スタイリストさんの提案をそのまま受け入れすぎて、一時期自分の個性が薄れてしまったと感じたことも。提案されたものを咀嚼し、自分なりにアレンジする「余白」を意識しないと、誰かのコピーになってしまう危険性もあるな、と反省しました。

どんな人に向いてる?

僕の体験から考えると、このアドバイスサービスは特にこんな人におすすめしたいです。

  • ファッション雑誌やSNSの情報をたくさん見すぎて、かえって何が似合うか分からなくなっている人
  • 自分の好きな服はたくさんあるのに、なぜかいつも同じような着こなしになってしまう人
  • 新しい自分を発見したいけれど、何から手をつけていいか分からない、ファッションの方向性に悩んでいる人
  • 自分の価値観や個性をファッションで表現したいけれど、その方法が分からない人

使い続けて数ヶ月の今

あれから数ヶ月が経ちましたが、僕のファッションに対する考え方は劇的に変わりました。以前は、服は「着るもの」という認識だったけれど、今は「自分を『伝える』ための大切なツール」だと捉えています。必要な情報を絞り込み、あえて余白を残すことで、僕の本当の意図がより明確に「伝わる」ようになった。これはファッションに限らず、日々のコミュニケーション全般に通じる大切な気づきでした。

「伝える」ことと「伝わる」ことは、似ているようで全く違う。特にクリエイティブな分野や自己表現においては、情報過多が必ずしも良い結果を生むとは限りません。本当に大切なのは、相手に考える余地や創造の余白を残すこと。そして、その余白の中で、相手が自分自身の解釈を加えてくれることで、より深く、より本質的に「伝わる」のだと、僕はファッションを通して学びました。これからは、もっとシンプルに、もっと大胆に、自分を「伝える」おしゃれを楽しんでいこうと思います。

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