『ほんとうの中国』で解けた、中国人同僚とのすれ違いの謎

📝 この記事のポイント

  • 「なんでこんなに話が通じないんだろう?」 東京のIT企業で働く私は、3年前から一緒に働くことになった中国人エンジニアたちを前に、いつもそう思っていました。
  • 彼らと私は、同じアジア人で、同じ漢字を使うし、見た目だってそんなに変わらない。
  • なのに、どうしてこんなに価値観が違うんだろう。

「なんでこんなに話が通じないんだろう?」

東京のIT企業で働く私は、3年前から一緒に働くことになった中国人エンジニアたちを前に、いつもそう思っていました。彼らと私は、同じアジア人で、同じ漢字を使うし、見た目だってそんなに変わらない。なのに、どうしてこんなに価値観が違うんだろう。チームワークを重視してほしいのに、個人の成果ばかり主張される。会社への愛着を語っても、ピンとこない表情。残業をお願いすれば、「残業代は?」と即座に返ってくる。

これまで、中国経済に関する本を何冊も読みました。ビジネスセミナーにも参加しました。それでも、目の前の彼らの行動原理はまるで理解できないままでした。「文化の違いだから」と諦めかけたことも何度もあります。私の中に溜まっていくのは、理解できないもどかしさと、どうしようもない苛立ち。このままでは、プロジェクトも人間関係も、すべてがダメになってしまう。そう追い詰められていた時に、私が出会ったのが近藤大介さんの『ほんとうの中国』でした。この一冊が、私の中の中国への見方を、ガラリと変えてくれたんです。

目次

最初の印象

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます

ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理 (講談社現代新書 2784)

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『ほんとうの中国』というタイトルを見た時、「またか」というのが正直な気持ちでした。これまでにも、中国の「真実」を語ると謳う本をいくつも手に取ってきたからです。しかし、読み始めてすぐに、これまで読んできた本とは一線を画していると感じました。経済指標や政治分析といったマクロな話ばかりではなく、中国の人々の思考の根源にある歴史や地理、そして具体的な人々の生き様が、まるでドキュメンタリーを見ているかのように生き生きと描かれていたんです。ページをめくるごとに、「私が知りたかったのはこれだ!」という確信が強くなっていきました。この本は、まさに「なぜ?」という疑問に真正面から向き合い、答えを与えてくれる予感がありました。

実際に使ってみて

この本を読み終えてから、私の中国人同僚たちとの接し方は大きく変わりました。以前なら「なんで個人主義なんだ!」と苛立っていた場面でも、彼らが置かれてきた歴史的背景や、社会の仕組みの中で培われた価値観を知ることで、感情的にならずに一歩引いて考えられるようになったんです。例えば、彼らが「チームワーク」よりも「個人の成果」を重視する理由。それは単にわがままなのではなく、厳しい生存競争を生き抜くための合理的な判断だと理解できました。

具体的な対応としては、まず彼らに対する言葉選びが変わりました。「日本では常識だから」という押し付けがましい言い方をやめ、彼らの視点に立って、なぜその行動が必要なのかを伝えるように心がけました。すると、彼らの反応も明らかに変わったんです。以前は首を傾げていた彼らが、少しずつではありますが、私の話に耳を傾けてくれるようになりました。

良かったところ

  • 表面的な知識の奥にある「なぜ」が理解できた

この本は、中国経済の規模や人口といった表面的なデータだけではなく、中国の人々が「なぜ」そう考えるのか、その思考と行動の原理を深く掘り下げてくれます。例えば、個人主義や拝金主義といった、私たち日本人から見ると理解しがたい行動も、彼らがどんな歴史の中で育ってきたかを知ることで、ストンと腑に落ちるんです。

  • 歴史・地理的背景からの説明が説得力抜群

現在の中国社会や人々の価値観が、数千年の歴史や広大な国土という地理的要因とどう結びついているのか、非常に丁寧に解説されています。そのため、一つ一つの情報が単なる事実の羅列ではなく、過去から現在へと続く壮大な物語として心に入ってきました。だからこそ、表面的な情報に惑わされず、根源的な部分を理解できたと感じています。

  • ステレオタイプを打ち破る多角的な視点

インターネットで見かけるような、画一的な「中国人は○○だ」というステレオタイプな情報とは全く違い、多角的な視点から中国社会が描かれています。地方ごとの文化の違いや世代間の価値観の違いなど、一言では語れない中国の奥深さに触れることができました。おかげで、目の前の中国人同僚一人ひとりを、より深く、個人として理解しようという意識が芽生えました。

気になったところ

  • 内容が濃密すぎて一気に読むのは大変

この本は、情報量が非常に多く、深掘りされた内容がぎっしりと詰まっています。そのため、サッと読み流すのではなく、じっくりと時間をかけて読み込む必要がありました。仕事の合間に少しずつ読み進めていた私にとっては、途中で集中力が途切れてしまうことも。もう少しライトな読者向けに、要点だけをまとめた入門編のようなものがあれば、より多くの人が手に取りやすいかもしれません。

  • 過去の記述が多く最新の情勢把握には限界も

本書は、過去の歴史的背景や社会状況に基づいて、中国人の思考原理を解説しています。もちろんそれがこの本の大きな魅力なのですが、刻一刻と変化する現代中国の最新の動向や、ごく最近の若者の価値観までを網羅しているわけではありません。そのため、この本で得た知識を土台として、日々のニュースや別の情報源で常にアップデートしていく必要性を感じました。

どんな人に向いてる?

この本は、私と同じように中国人とのコミュニケーションで悩んでいる人に、心からおすすめしたいです。特に、

  • 「中国人の同僚や取引先の考えていることが理解できない」
  • 「これまで色々な中国関連本を読んだけど、表面的な情報ばかりでピンとこなかった」
  • 「『文化の違いだから仕方ない』と諦めてしまっている」
  • 「中国人と良好な関係を築きたいけれど、どうすればいいか分からない」

そう感じているあなたに、ぜひ読んでほしい一冊です。単なるビジネスノウハウではなく、彼らの根源的な価値観を知ることで、あなたの対人関係は劇的に変わるはずです。

使い続けて12週間の今

『ほんとうの中国』を読み、その知識を意識的に使い始めてから約12週間。職場での空気は、以前と比べて格段に良くなりました。中国人同僚たちとの間にあった、目に見えない「壁」が少しずつ薄れていくのを感じます。私自身のストレスもかなり減り、仕事に集中できるようになりました。彼らが話すこと、行動することの一つ一つに、「ああ、なるほど」と納得できるようになり、それが信頼関係の構築にも繋がっています。

もちろん、全ての謎が解けたわけではありませんし、これからも新たな課題に直面することもあるでしょう。しかし、この本がくれた「なぜ」を知る視点と、多角的に物事を捉える姿勢は、私にとってかけがえのない財産になりました。彼らと分かり合える、という希望が見えたことが、何よりも大きな収穫です。

この本は、単なる中国の解説書ではありませんでした。私にとって、コミュニケーションの壁を乗り越え、真の異文化理解へと導いてくれる、かけがえのない道標となったのです。もしあなたが、過去の私と同じように中国人との関係に悩んでいるなら、ぜひ一度この本を手に取ってみてください。きっと、新たな発見と、解決の糸口が見つかるはずです。

ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理 (講談社現代新書 2784)

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