懐玉・玉折を、夜中に観た話

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📝 この記事のポイント

  • 日曜の夜、部屋の電気を消して、私は青い光の中にいた。
  • 画面から溢れる光だけが部屋を照らしている。
  • ソファに深く座り込んで、膝に毛布を引き寄せる。

日曜の夜、部屋の電気を消して、私は青い光の中にいた。

画面から溢れる光だけが部屋を照らしている。ソファに深く座り込んで、膝に毛布を引き寄せる。年末年始の休みに入って、ようやく時間ができた。仕事のことを考えなくていい、何も予定がない夜。そういう時間が、最近ほとんどなかった。

リモコンを手に取って、再生ボタンを押す。冒頭から始まる「じゅじゅさんぽ」のミニアニメに、思わず笑ってしまった。芥見下々先生の描き下ろしネームが封入特典に入っているのは知っていたけれど、こういう軽やかな空気から始まるのか。本編が始まるまでの数分間、私はすでに作品の世界に引き込まれていた。

画面に映る五条悟と夏油傑。2006年の春、彼らはまだ高専の学生だった。サングラスをかけた五条の軽口、それに応じる夏油の穏やかな表情。呪術師として向かうところ敵なし。最強の2人。でも、この時点では、彼らがどうなるかを私は知っている。知っているからこそ、この青い時間が、たまらなく切ない。

約2時間の上映時間。テレビシリーズで描かれた「懐玉・玉折」編が、映画として再構成されている。繋ぎ目が分からないくらい自然で、一気に観られる。途中で止めることもできたけれど、私は最後まで観てしまった。

目次

届いたパッケージと、その重み

注文したのは12月の半ば頃だった。年末年始に観たいと思って、早めに手配した。特製三方背ケースに特製デジパック。封入特典には、スペシャルエンディングイラストブックとスペシャルリーフレット。それに、ファントムパレード用のシリアルコード。

届いた箱を開けた時、思ったよりも重量感があった。ケースを手に取ると、表面の質感が滑らかで、丁寧に作られていることが分かる。デジパックを開いて、中のディスクを確認する。本編ディスクと特典DVD。2枚組。

そして、封入特典。エンディングイラストブックのページをめくると、54点のイラストが次々と現れる。五条や夏油、それに天内理子、黒井美里、灰原雄、七海建人。みんな笑っている。楽しそうに、何気ない日常を過ごしている。

映画のエンディングで公開されたイラストだと知っていたけれど、こうして手元で一枚一枚めくると、また違った感覚がある。映画館では流れていくだけだったイラストが、今は自分のペースで見られる。何度でも戻れる。

リーフレットに収録されているのは、芥見先生の描き下ろしネーム。ミニアニメ「劇場版総集編じゅじゅさんぽ」の元になったものだ。先生の筆跡が、そのまま印刷されている。これを見ながら、あのミニアニメがどう作られたのかを想像する。

特典DVDには、2024年8月のじゅじゅフェス2024と、2025年5月の初日舞台挨拶が収録されている。声優陣が並んで、楽しそうに話している様子。中村悠一さん、櫻井孝宏さん、遠藤綾さん。彼らが演じたキャラクターと、彼ら自身の距離感。

私がこの劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折のBlu-rayを手に取ることにしたのは、映画館に行けなかったからだ。公開されていた時期、仕事が忙しくて、時間を作れなかった。観たいと思いながら、結局行けずじまい。それがずっと心残りだった。

劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折

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総集編という形で観る意味

テレビシリーズで既に観ていた。懐玉編と玉折編。五条と夏油の過去。天内理子を護衛する任務。伏黒甚爾の介入。そして、夏油の決断。

でも、映画として再構成されたものは、また違った。

テレビシリーズでは、毎週1話ずつ放送されていた。1週間待って、次の展開を知る。その間に、色々なことを考える時間があった。次はどうなるんだろう、と想像しながら。

映画では、それが一気に進む。待つ時間がない。物語の流れが途切れない。だから、感情の波も途切れない。五条と夏油の関係性が、どう変わっていくのかを、一息で体験する。

冒頭のミニアニメから始まって、本編に入る。五条と夏油が、天元からの依頼を受ける。星漿体である天内理子を護衛し、そして抹消する。矛盾した2つの依頼。

天内理子は、普通の女子高生だった。呪術界の要である天元と適合するために生まれてきた存在。でも、彼女自身は、ただ普通に生きたかっただけだ。友達と遊んで、学校に通って、日常を過ごしたかった。

五条と夏油は、彼女を守る。任務として。でも、共に過ごす時間の中で、彼女を一人の人間として見るようになる。そして、伏黒甚爾が現れる。術師殺し。呪力を持たない、でも圧倒的な肉体を持つ男。

戦闘シーンは、迫力があった。五条の無下限呪術。夏油の呪霊操術。でも、伏黒甚爾の前では、それも通用しない。五条が倒される。そして、夏油も。

でも、五条は生き返る。反転術式を会得して、復活する。そして、伏黒甚爾を倒す。でも、天内理子は既に死んでいた。盤星教の男に撃たれて。

夏油は、その光景を見る。天内理子の死体に、拍手を送る盤星教の信者たち。呪術師でもない、普通の人々が、呪術師が守ろうとした少女の死を喜んでいる。

その後、夏油は変わっていく。呪術師は何のために戦っているのか。非術師を守るために。でも、その非術師たちは、呪術師のことを理解していない。むしろ、蔑んでいる。

夏油は、決断する。非術師を滅ぼすという道を。そして、五条と別れる。

最強の呪術師と最悪の呪詛師。2人の道は、ここで分かれた。

映画館では体験できなかった、家での鑑賞

私は、映画館でこれを観たかった。大きなスクリーンで、音響設備の整った空間で。他の観客と一緒に、同じ時間を共有して。

でも、それは叶わなかった。だから、家で観ることにした。Blu-rayで。

実際に観てみると、これはこれで良かった。

部屋の電気を消して、夜中に観る。誰にも邪魔されない時間。途中で止めることもできるし、巻き戻すこともできる。気になったシーンを何度でも見返せる。

音響も、思ったより良かった。テレビとスピーカーの性能にもよるけれど、家でも十分に迫力のある音が楽しめた。戦闘シーンの爆発音、五条の術式の音、夏油の呪霊の声。

そして、エンディング。

崎山蒼志さんの歌が流れる。画面には、54点のイラストが次々と映し出される。五条と夏油の、失われた青い春。彼らが笑っている。天内理子も、黒井美里も、灰原雄も、七海建人も。

私は、そのイラストを見ながら、封入特典のイラストブックを開いた。画面に映るイラストと、手元のイラストを見比べる。同じイラストだけど、紙で見ると、また違った印象がある。

エンディングが終わった後、私はしばらく座ったままだった。画面は既に暗くなっていて、部屋には私の呼吸の音だけが聞こえる。

時計を見ると、深夜2時を過ぎていた。明日も休みだから、問題ない。でも、もう少しこの余韻に浸っていたかった。

気になった点も、いくつか

完璧な作品かと言われれば、そうでもない。

総集編だから仕方ないけれど、テレビシリーズにあった細かい描写が削られている部分もあった。尺の都合上、カットせざるを得なかったんだろう。でも、それでも物語の流れは損なわれていなかったから、大きな問題ではなかった。

それに、既にテレビシリーズを観ていた私にとっては、新しい映像はほとんどなかった。冒頭のミニアニメと、エンディングのイラスト以外は、基本的にテレビシリーズと同じ。

でも、それでも良かった。映画として再構成されたことで、物語の流れが変わった。一気に観ることで、感情の波が途切れなかった。それだけで、十分価値があった。

音質が向上しているという指摘もあった。確かに、細かい音の表現が、テレビシリーズよりも豊かになっている気がした。でも、それは家のスピーカーの性能にもよるから、一概には言えない。

特典に関しても、人によって評価は分かれるだろう。ファントムパレードのシリアルコードが付いているけれど、ゲームをやっていない人にとっては無用の長物かもしれない。私もゲームはやっていないから、コードは使わないままだ。

でも、イラストブックとリーフレットは、本当に良かった。これだけでも、手に入れる価値があったと思う。

これが、私の新しい週末の過ごし方

それから、何度か観返した。

最初に観た日曜の夜から、1週間後。また部屋の電気を消して、再生ボタンを押した。2回目だから、展開は分かっている。でも、また違った発見があった。

五条と夏油の会話の細かいニュアンス。天内理子の表情の変化。伏黒甚爾の動きの無駄のなさ。1回目では気づかなかった、細かい描写に気づく。

3回目を観た時は、特典DVDも観た。じゅじゅフェス2024の映像。声優陣が楽しそうに話している様子を見ながら、彼らがどれだけこの作品に愛情を注いでいるかが伝わってきた。

初日舞台挨拶の映像も観た。中村悠一さんが、五条悟という キャラクターについて語る。櫻井孝宏さんが、夏油傑の心情を説明する。彼らの言葉を聞きながら、また本編を観たくなった。

そして、また観る。

私は、この作品を何度も観ることになるだろう。部屋の電気を消して、夜中に。あるいは、休日の昼間に。一人で、あるいは誰かと一緒に。

エンディングのイラストを見るたびに、私は思う。五条と夏油が、もし違う道を歩んでいたら。天内理子が生きていたら。灰原雄が死ななかったら。

でも、物語は変わらない。彼らの選択は、既に決まっている。私にできるのは、その物語を何度でも見返すことだけだ。

来週も、きっと観ているだろう。金曜の夜、仕事が終わって帰宅したら、また再生ボタンを押す。そして、青い光の中で、五条と夏油の物語を追いかける。

それが、私の新しい過ごし方になった。そして、それは、まだ続いている。


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本記事は個人的な視聴体験に基づくものです。作品の評価や感想は、鑑賞者によって異なる場合があります。

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