📝 この記事のポイント
- 10年連れ添った相棒は、ピクリとも動かない。
- 新しい炊飯器を探し始めると、その進化と価格帯に驚くばかり。
- 何万円もする高性能なモデルを前に、「本当にここまで必要なんだろうか」と疑問符が浮かんだ。
炊飯器が壊れた日の朝、私は途方に暮れた。10年連れ添った相棒は、ピクリとも動かない。新しい炊飯器を探し始めると、その進化と価格帯に驚くばかり。何万円もする高性能なモデルを前に、「本当にここまで必要なんだろうか」と疑問符が浮かんだ。毎日使うものとはいえ、できることなら出費は抑えたい。それに、ただスイッチを押すだけの「炊飯」という行為に、そこまでのテクノロジーがいるのだろうか。
そんな風にモヤモヤしていた時、たまたま目にしたのが、ガスコンロで使うご飯釜だった。しかも、蓋がガラス製で、中が見えるという。炊飯器のブラックボックス感に慣れきっていた私にとって、それはかなり新鮮な体験になりそうだった。正直なところ、手間が増えることには少し抵抗があったけれど、なぜかその「見える」という一点に惹かれて、試してみることにしたんだ。
最初の印象
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます
ガラスの蓋から見える、白い湯気の向こう側
ご飯釜が届いてまず感じたのは、その重厚感だった。ずっしりと手に馴染む土鍋の質感は、想像していた以上にしっかりしている。そして、何よりも印象的だったのが、透明なガラスの蓋だ。これを通して、これからご飯が炊けていく様子が見えるのかと思うと、料理が苦手な私でも、なぜだか少しだけワクワクした。これで本当に美味しいご飯が炊けるのかな?という期待と、ちゃんと火加減を調整できるかな?という不安が入り混じっていたのを覚えている。
実際に使ってみて
初めてのご飯炊きは、水に浸したお米を釜に入れ、コンロの火にかけることから始まった。中火でじっと待つ。最初は静かだった水面に、やがて小さな泡がポツポツと現れ、それが次第に激しく、そして大きな泡になっていくのが、ガラスの蓋越しにはっきりと見えた。まるで、釜の中で命が芽吹いているかのような不思議な光景だった。パチパチという音と共に、勢いよく吹き出す泡は、まるで小さなドラマを見ているよう。
10分ほど経った頃、「ピーッ」と控えめな笛の音がした。火を止めて、そのまま15分蒸らす。その時間が、また期待を膨らませる。そして、いよいよ蓋を開ける瞬間。ふわっと立ち上る白い湯気の中から現れたのは、一粒一粒が輝くような、艶やかな白いご飯だった。一口食べると、その違いは歴然。ふっくらとしていながらも、しっかりとした粒感があり、噛むほどに甘みが広がる。これまでのご飯とは、まったく別物だった。
良かったところ
「炊飯」がエンターテイメントになった
ガラスの蓋越しに見える、お米が炊けていくプロセスは、本当に見ていて飽きない。泡が生まれては消え、湯気が立ち上る様子を眺めていると、普段の何気ない家事が、ちょっとした特別な時間に変わる。まるで科学の実験を見ているようで、毎日が新鮮な発見の連続になったんだ。
一口ごとに感じるご飯の美味しさ
炊き上がったご飯は、電気炊飯器で炊いたものとは一線を画す。粒がしっかりしていて、ふっくら。べちゃつくこともなく、米本来の甘みが最大限に引き出されている。このご飯に出会ってから、外食で食べるご飯の味が物足りなく感じてしまうほど、私の舌を育ててくれたと思う。
シンプルな道具がもたらす心のゆとり
電気を使わずガス火だけで炊けるシンプルさも、気に入っている点だ。もしもの時にも使えるという安心感はもちろん、機械の複雑な操作から解放されて、五感で「炊く」という行為を楽しめるようになった。お手入れも、土鍋とガラス蓋を洗うだけだから簡単で、このシンプルさがかえって心地よい。
気になったところ
意外と控えめな笛の音
笛の音で炊き上がりを知らせてくれるのだけど、これが思っていたよりもずっと控えめな音量だった。初めて使うときは、「聞き逃しちゃわないかな」と少しドキドキしながら、コンロの前に張り付いていたのを覚えている。テレビを観ながらだと、ちょっと聞き取りにくいかもしれないから、注意が必要だね。
土鍋ならではの重さ
しっかりとした土鍋なので、やはりそれなりの重さがある。洗う時や、棚から出し入れする際に、少しだけ気を遣うことがあるかな。でも、そのぶん安定感があって、丈夫で長く使えると思えば、納得のいく重さだ。
どんな人に向いてる?
このご飯釜は、こんな人には特におすすめしたいな。
- 炊飯器の買い替えを検討していて、新しい選択肢を探している人
- とにかく美味しいご飯を食べたい!と願っている人
- 料理のプロセス自体を楽しみたい、手間を惜しまない人
- シンプルな暮らしや、電気に頼りすぎない生活に興味がある人
- もしもの時にも役立つ、頼れる道具を探している人
使い続けて数週間の今
ご飯釜を使い始めて数週間が経った今、私のキッチンはすっかり様変わりした。炊飯器にスイッチ一つで任せていた頃とは違い、毎日のご飯炊きが、ちょっとした楽しみの時間になっている。お米を研ぎ、水加減を調整し、火にかける。そして、ガラスの蓋の向こう側で起きる小さな変化を眺める。この一連の動作が、私にとって、日々の暮らしに豊かさをプラスしてくれる大切なルーティンになった。
今では、週末に多めに炊いておにぎりにしたり、炊き込みご飯に挑戦したりと、ご飯を中心にした食卓のバリエーションも増えた。手軽さだけを追求していた私だけど、このご飯釜との出会いを通じて、手間をかけることの喜び、そしてそれがもたらす心の豊かさに気づかされたんだ。もしあなたが、これまでとは違う「ご飯体験」を求めているなら、ぜひ一度試してみてほしいな。きっと、あなたのキッチンにも、新しい発見と感動が待っているはずだから。
ガラスの蓋から見える、白い湯気の向こう側
当サイトは、商品紹介の際にアフィリエイトプログラムを利用しています。リンク経由で商品を購入いただくと、当サイトに紹介料が入る仕組みです。
商品の価格・在庫状況・仕様は記事作成時点のものです。最新情報は各販売サイトでご確認ください。
記事内のレビューは筆者個人の体験・感想であり、効果を保証するものではありません。
続きをみる
ガラスの蓋から見える、白い湯気の向こう側
水曜の夜、キッチンのコンロに火をつけた。青い炎の上に、黒い釜を置く。透明な蓋越しに、水に浸かった米が見える。中火のまま、ただ待つだけだった。蓋の内側に、小さな泡が現れ始めた。最初はゆっくりと、それから次第に激しく。泡は膨らみ、弾け、また新しい泡が生まれる。その様子を眺めながら、私は鍋の前に立っていた...
note(ノート)


コメント