📝 この記事のポイント
- あの夜、私はしばらくスマホの画面を閉じられなかった。
- ページをめくるたびに、青い光沢を帯びた美しい仮面が現れる。
- でも、その瞳はどこか虚ろで、画面越しに伝わってくるのは、何とも言えない深い悲しみだった。
あの夜、私はしばらくスマホの画面を閉じられなかった。ページをめくるたびに、青い光沢を帯びた美しい仮面が現れる。蝶をモチーフにした、繊細な造形。でも、その瞳はどこか虚ろで、画面越しに伝わってくるのは、何とも言えない深い悲しみだった。9巻目を読み終えたとき、「真の安らぎはこの世になく」という、この重いタイトルの意味を、私なりにようやく理解できた気がしたんだ。あれから数週間経った今も、その感情は私の心に深く刻まれている。
最初の印象
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます
真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE- 9 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
すべての始まりは、2023年の春に映画館で観た「シン・仮面ライダー」だった。庵野秀明監督の新作ということで、大きな期待を胸に足を運んだんだけど、正直なところ、ちょっと消化不良だったんだよね。映像は息をのむほど美しかったし、アクションシーンも迫力満点。でも、どうしても心に残るモヤモヤがあった。特に、敵組織「SHOCKER」の描かれ方が、断片的すぎて掴みきれなかったんだ。彼らが一体何のために、そこまでして戦っているのか。何を求めているのか。その核心部分が、映画だけでは見えてこなかったんだよね。
そんな消化不良を抱えながら、映画のパンフレットを読んでいたら、スピンオフ漫画の情報が目に飛び込んできた。「真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-」。SHOCKER側の視点から描かれた、完全オリジナルストーリーだと書いてあった。これだ!と思ったよ。悪役にもきっと、彼らなりの理由や正義があるはずだって、ずっと思っていたから。「SHOCKER側から見た物語」という設定に、私はものすごく惹かれたんだ。それが、私がこの物語を手にしたきっかけだった。
実際に使ってみて
1巻を読み始めたとき、まさかこれほどまでに感情を揺さぶられるとは思わなかった。SHOCKERの構成員一人ひとりの背景や、彼らがなぜその道を選んだのかが、丁寧に、そして深く描かれているんだ。映画では「悪役」として一括りにされていた人々が、それぞれに葛藤や悲しみを抱え、自分たちの信じる「安らぎ」を求めて必死に生きている。その姿に、私は衝撃を受けたんだ。
物語が進むにつれて、単純な善悪二元論では語れない、複雑な人間ドラマが展開されていく。彼らの「悪」とされる行為が、実は深い絶望や切なる願いから生まれていることがわかり、胸が締め付けられるような思いになった。登場人物たちの言葉や行動の裏側にある、人間らしい感情の機微が本当に素晴らしくて、気づけば私は、彼らの視点に立って物事を考えるようになっていたんだ。これは、単なる勧善懲悪の物語ではない。深い問いかけを、読み手の心に投げかけてくる作品だったよ。
良かったところ
- 「悪役」の深い内面描写: 映画では描かれなかったSHOCKERの構成員たちの背景や、彼らが抱える思想、感情が掘り下げられていて、彼らが「なぜそうするのか」が痛いほど理解できるんだ。敵という枠を超え、一人の人間としての苦悩や信念に触れることができるのは、本当に貴重な体験だった。
- 哲学的なテーマへの問いかけ: 「真の安らぎとは何か」「人間の幸福とは何か」「正義とは何か」といった、根源的な問いを読者に投げかけてくる。物語を通して、自分自身の価値観や社会に対する見方を深く考えさせられるんだ。
- 映画の世界観の補完: 映画を観て「もっと知りたい」と感じた部分、特にSHOCKERの動機や思想が、この漫画で鮮やかに補完される。映画がより多層的に、そして深く感じられるようになるのは、まさにこのスピンオフ漫画の醍醐味だと思ったよ。
気になったところ
- 重厚なテーマ性: 物語全体がかなり重いテーマを扱っているから、気軽にエンタメとして楽しむ、というよりは、じっくりと向き合って読み込む心構えが必要になると思う。読後も考えさせられることが多くて、気分転換には向かないかもしれないかな。
- 映画知識が前提: 映画「シン・仮面ライダー」を観ていないと、物語の背景やキャラクター同士の関係性が少し分かりにくいかもしれない。映画を観ていればより深く楽しめるのは間違いないけど、漫画単体で完璧に理解するのは、少しハードルがあるかもしれないね。
どんな人に向いてる?
この物語は、こんな人にぜひ読んでほしいな。
- 「シン・仮面ライダー」を観て、SHOCKERの側に感情移入した人、もっと彼らのことを深く知りたいと思った人。
- 勧善懲悪では物足りず、物語に多角的な視点や深い人間ドラマを求める人。
- SFやアクションだけでなく、哲学的な問いかけや社会の歪みについて考えさせられる作品が好きな人。
- いわゆる「悪役」がなぜ悪役になったのか、その理由や背景に興味がある人。
使い続けて数週間の今
9巻目を読み終えてから数週間経った今も、あの青いメタリックの仮面の下で泣いていた蝶の男の姿が、忘れられない。彼らが求めていた「真の安らぎ」とは何だったのか、そして、それは本当に「この世になく」てしまうものなのか。私は今でも、その問いを自分の中で反芻している。
この物語は、私にとって単なる漫画の読書体験を超えて、自分自身の内面と向き合うきっかけを与えてくれた。人間の弱さや、切なる願い、そしてそれらが時に「悪」と認識されてしまう世界の複雑さについて、深く考えさせられたよ。読後も、街を歩く人々の表情や、ニュースで流れる社会の出来事に対して、以前よりも多様な視点から考察するようになった気がする。
まとめ
青いメタリックの仮面の下で流された涙は、確かに私自身の心にも響き渡った。この物語は、私たちが普段「悪」と決めつけてしまうものの裏側にある、複雑で人間らしい感情を鮮やかに描き出している。それは、もしかしたら私たち自身が目を背けていた「もう一つの真実」なのかもしれない。本当に心の奥底に響く、忘れられない物語だったよ。
真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE- 9 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
当サイトは、商品紹介の際にアフィリエイトプログラムを利用しています。リンク経由で商品を購入いただくと、当サイトに紹介料が入る仕組みです。
商品の価格・在庫状況・仕様は記事作成時点のものです。最新情報は各販売サイトでご確認ください。
記事内のレビューは筆者個人の体験・感想であり、効果を保証するものではありません。
続きをみる
青いメタリックの仮面の下で、泣いていた
ページをめくると、青い光沢を帯びた仮面が現れた。蝶をモチーフにした、美しい造形。でも、その瞳は虚ろだった。画面越しに伝わってくる、何とも言えない悲しみ。9巻目を読み終えた夜、私はしばらく画面を閉じられなかった。「真の安らぎはこの世になく」。この重いタイトルの意味を、今ならわかる気がした。続きをみる...
note(ノート)


コメント