📝 この記事のポイント
- 子供の頃、僕は「空を飛ぶ船」に夢中だった。
- 夕焼け空を背景に、流れる雲を突き抜けて進むSFの船。
- そんな想像図をノートの片隅に描き、いつか本当に乗ってみたいと願っていたのを覚えている。
子供の頃、僕は「空を飛ぶ船」に夢中だった。夕焼け空を背景に、流れる雲を突き抜けて進むSFの船。そんな想像図をノートの片隅に描き、いつか本当に乗ってみたいと願っていたのを覚えている。歳を重ねるにつれて、現実とSFの境目ははっきりしていくけれど、心の奥底に眠るあの憧れは、決して色褪せることはなかった。
ある日、そんな僕の心を再び揺さぶる一冊の写真集に出会った。それが「マイティジャック資料写真集 1968」だ。表紙には、水しぶきを上げて力強く進むマイティジャック号の姿。これを見た瞬間、あの頃のワクワク感が鮮やかに蘇ってきたんだ。僕は胸を高鳴らせながら、この特別な本を手に入れることにした。届いたときは、正直なところ戸惑った。でも、最初のページをめくったとき、その戸惑いは別の感情に変わっていったんだ。これは、単なる写真集じゃない。僕がずっと知りたかった、誰も知らない世界への招待状だった。
最初の印象
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マイティジャック 資料写真集 1968 ([バラエティ])
届いた写真集は、僕の予想とは少し違っていた。ソフトカバーで、一般的な写真集に比べてずいぶん薄い。「これを本棚に立てるの、ちょっと難しいな」なんて考えたのを覚えてる。購入の決め手となったのは、あの庵野秀明さんが責任編集を務めているという情報だったから、どんな写真が選ばれているのか、どんな構成になっているのか、すごく期待していたんだ。
でも、ページをめくると、まず感じたのは「あれ、想像してたのと違うぞ?」というギャップだった。僕が期待していたのは、雑誌に掲載されたような詳細な図解や、艦載機のメカニズムを解説するような精密なカットだったんだ。ところが、そこにあったのはもっと生々しい、飾り気のない写真ばかり。しかも後半の資料編は、小さな文字と小さな図版がぎっしり詰め込まれていて、まるで昔の専門誌をそのまま持ってきたような印象を受けたんだ。正直、最初はちょっとがっかりしたのを隠せない。
実際に使ってみて
正直、最初は「これは失敗したかな」と思ったんだ。でも、好奇心には勝てないもので、僕はその写真集を何度も手にした。リビングのソファで、土曜の昼下がりに、何気なくページをめくっていたときのこと。その瞬間は突然訪れたんだ。
小さすぎて最初は気にも留めなかった写真、何度も通り過ぎていたはずのページ。その一枚一枚を、今度は食い入るように見つめた。そして、ハッとしたんだ。これらの写真が、当時、実際に撮影で使われた模型を写したものだと気づいたんだ。しかも、単なる記録写真じゃない。それは、作品を創り出す現場のスタッフしか見ることのできなかったアングルから撮られた、無数のカットだったんだ。
これまで僕が雑誌や映像で見てきた「完成されたマイティジャック」とは違う、手作り感あふれる模型の姿。塗装の剥がれ、撮影用のワイヤー、背景のセットの端っこ…。「ああ、これは本当に誰も見たことのない、当時の『資料』なんだ」と腑に落ちたとき、最初の戸惑いやがっかりした気持ちは、感動と発見の喜びへと完全に変わっていったんだ。
良かったところ
- 作品の「裏側」を覗き見できる感覚
これは本当に大きな魅力。僕たちが知っている完成された世界ではなく、その一歩手前、創造の現場を垣間見ることができるんだ。まるで、当時の撮影スタジオにタイムスリップしたような、そんな不思議な感覚に包まれる。
- 模型の持つリアルな質感
現在のCGではなかなか表現できない、当時の模型が持つ独特の存在感や重み、そして人の手によって作られた温かみが写真から伝わってくる。ディテールの一つ一つに、作り手の情熱が込められているのが感じられるんだ。
- 新たな視点と発見の喜び
何気ない一枚の写真に、これまで見過ごしてきたような情報が隠されている。何度見返しても、新しい発見がある。作品を別の角度から深く理解できるようになったことが、僕にとっては何よりの収穫だった。
気になったところ
- ソフトカバーの装丁
本棚に立てて置くには少し頼りない印象だね。大切に扱わないと、すぐに傷んでしまいそうで、それが少し気になるかな。できればハードカバーで、もっとしっかりした装丁だったら嬉しかった。
- 情報密度の高さ
資料編は小さな文字と図版がぎっしりで、じっくり読み込むには集中力がいる。もう少しレイアウトに余裕があったら、もっと読みやすかったかもしれないな。でも、その分「資料」としては読み応えがあるから、一長一短でもあるんだけどね。
どんな人に向いてる?
この写真集は、こんな人にはたまらないはずだ。
- マイティジャック作品の大ファンで、もっと深く作品世界を知りたい人。
- 特撮やSF作品の制作過程、特に当時のアナログな制作技術に興味がある人。
- 一般的な解説書や図鑑では物足りない、作品の「生の声」や「裏側」に触れてみたい人。
- 過去のクリエイターたちが、どのようにしてあのSF世界を創り上げたのか、その秘密を知りたい探求心の強い人。
使い続けて数週間の今
使い続けて数週間の今、この写真集は僕にとって、ただの資料集ではなくなった。それは、まるで僕だけの秘密の宝物のような存在だ。最初の戸惑いはすっかり消え去り、今ではページを開くたびに、新しい発見と作品への深い愛情が湧き上がってくる。
この写真集が教えてくれたのは、完成された映像だけでは決して知ることのできなかった、創り手の情熱や工夫、そして試行錯誤のプロセスだったんだ。それは、作品そのものをより一層、僕にとってかけがえのないものにしてくれた。この本は、僕の子供の頃の「空飛ぶ船」への憧れを、まったく新しい形で満たしてくれたんだ。
まとめ
「マイティジャック資料写真集 1968」は、単なるビジュアル資料の寄せ集めではない。それは、当時の制作現場の息遣いを伝え、作品の真髄に触れることができる、特別な体験そのものだ。最初は戸惑ったけれど、この写真集が僕に教えてくれた「誰も知らない世界」は、僕のSFへの、そして作品への愛を、より深く、より豊かなものにしてくれた。もし君も、あの頃の夢や憧れを心の奥に秘めているなら、この一冊が、きっと新しい発見の扉を開いてくれるはずだよ。
マイティジャック 資料写真集 1968 ([バラエティ])
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マイティジャック資料写真集で、誰も見たことのない世界に触れた
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