📝 この記事のポイント
- 僕はたまに、会社に「私用」とだけ書いて有給休暇を取る。
- 「妻と東京でランチを食べるため」なんて正直に書けば、きっと人事部のあの人は眉をひそめるだろうから、書かないけどね。
- そんなわけで、先日も僕は有給を取って、妻と二人で千葉から総武線に乗った。
僕はたまに、会社に「私用」とだけ書いて有給休暇を取る。もちろん、理由はちゃんとある。「妻と東京でランチを食べるため」なんて正直に書けば、きっと人事部のあの人は眉をひそめるだろうから、書かないけどね。そんなわけで、先日も僕は有給を取って、妻と二人で千葉から総武線に乗った。彼女は隣でスマホに夢中。Instagramの通知がひっきりなしだ。完璧な構図の朝食写真に、たくさんの「いいね」がついている。完璧な生活。僕といえば、最近手に入れた相棒を試す絶好の機会だと思っていた。東京の喧騒の中で、一体どれほどの体験をもたらしてくれるんだろう。今日という一日が、あの名だたるイタリアンの「1万2千円のパスタ」に匹敵するような、忘れられない贅沢な時間になるか。僕の耳の新しい相棒に、ひそかに期待していたんだ。
最初の印象
僕の新しい相棒、それは最新のノイズキャンセリングイヤホンだ。箱から取り出した瞬間、まずそのデザインに目を奪われた。マットな質感で、手に吸い付くようなフィット感。妻がZARAで買った8,990円の白いワンピースが、彼女が着ると2万円に見えるように、このイヤホンもまた、ただのオーディオ機器以上の、洗練された存在感を放っていた。耳に装着してみると、驚くほど軽い。長時間つけていてもストレスを感じさせないだろう、そんな確信があった。東京の街を歩くスーツ姿の人々が僕たち夫婦に興味を示さないように、このイヤホンもまた、僕の耳元で静かに、しかし確かな存在感を主張していたんだ。この小さな相棒が、今日の僕の体験をどう変えてくれるのか。期待は高まるばかりだった。
実際に使ってみて
総武線快速が千葉駅を出て間もなく、僕はイヤホンを耳に装着し、ノイズキャンセリング機能をオンにした。するとどうだろう。ガタンゴトンという電車の走行音、近くの席のサラリーマンの通話、そして妻のスマホから漏れる微かな音。それらの喧騒が、まるでスイッチが切り替わったかのように、スッと遠ざかったんだ。世界から切り離されたような、不思議な静寂。まるで、耳の奥に自分だけの特別な空間ができたみたいだった。
東京駅に着き、八重洲口を出て丸の内へ向かう。平日の午前中から人がごった返す街のざわめき。ルイ・ヴィトンやエルメスが並ぶ丸の内仲通りを歩く。普段なら車の音や人々の話し声に気を取られてしまうけれど、イヤホンのおかげで、僕は妻との会話により集中できた。まるでカフェの個室にいるかのように、二人の間に流れる時間が濃密に感じられたんだ。ランチの予約をしていない僕に、小さくため息をつく妻の表情も、いつもよりゆっくりと、鮮明に感じられた気がした。
ランチで向かった高級イタリアン。雑居ビルの3階、重厚なドアを開けると、そこは静寂に包まれた別世界だった。食事を待つ間、僕は再びイヤホンを装着した。周りの客は誰も笑っていない。僕も妻もスマホを眺めている。普段ならただ退屈に感じる待ち時間が、このイヤホンのおかげで、まるで自分だけの瞑想の時間になった。好きな音楽を流し、目を閉じる。耳元で広がる音の世界は、東京駅の窓から見える新幹線の流れのように、ただ静かに、そして美しかった。
良かったところ
- 圧倒的な静寂体験: 電車の中や丸の内の雑踏が、まるで遠い世界のことのようだった。外部のノイズから完全に隔離されることで、思考がクリアになり、心地よい静寂の中で自分と向き合う時間が持てたのは本当に驚きだった。これはまさに、心を落ち着かせ、日常のストレスから解放される「有給休暇」そのものだったね。
- 聴覚の贅沢、音楽の再発見: ノイズが消えたことで、いつも聴いている音楽が全く違った印象になったんだ。一つ一つの楽器の音、ボーカルの息遣いまでが鮮明に聴こえて、まるでコンサートホールにいるかのような臨場感。あの高級店で食べた「1万2千円のパスタ」が素材の味を最大限に引き出しているように、このイヤホンは音楽の持つ魅力を最大限に引き出してくれた。
- 想像以上の快適さと携帯性: 丸一日つけていても耳が痛くならないし、ポケットにすっぽり収まるコンパクトさも最高だった。妻の小さなバッグにもすんなり入るし、どんな時でも連れて行ける相棒だ。有給休暇の特別な日だけでなく、日常使いでも全く邪魔にならないのは嬉しい誤算だったよ。
気になったところ
- 周りの音への鈍感さ: ノイズキャンセリングが完璧すぎて、時には周囲の状況に気づきにくいことがあったんだ。特に東京の混雑した場所では、後方からの自転車や、店員さんの呼びかけに反応が遅れてしまうことも。安全面や、人と接する場面では、少し注意が必要だと感じたよ。
- 妻とのコミュニケーションの難しさ: 完全に自分の世界に入り込みすぎると、妻が話しかけても気づかないことが何度かあった。結果、小さくため息をつかれたりしてね。夫婦で出かける時には、意識的に外音取り込みモードを使ったり、片耳を外したりする配慮が必要だと思ったよ。せっかくの有給休暇、妻との時間を大切にしないとね。
どんな人に向いてる?
このイヤホンは、日常の中に「自分だけの特別な時間」を求める人にぴったりだと思う。
- 通勤・通学で電車の騒音にうんざりしている人。
- カフェやコワーキングスペースで集中して作業したいビジネスパーソン。
- 旅行先で移動時間を有意義なリラックスタイムに変えたい人。
- 最高の音質で音楽やポッドキャストを楽しみたいオーディオファン。
- そして、年に一度の贅沢として、耳元の「1万2千円のパスタ」級の体験を味わいたい人にも、自信を持っておすすめできるよ。
使い続けて○週間の今
あの有給休暇から数週間が経った今、このイヤホンはすっかり僕の日常に欠かせない存在になった。朝の通勤電車、会社での集中したい時間、家でのリラックスタイム。どんな時でも、僕を自分だけの静かな世界へと誘ってくれる。あの時、東京で食べた妻の「1万2千円のパスタ」が、忘れられない味として僕の記憶に残っているように、このイヤホンがくれた「静寂と高音質の体験」もまた、僕の生活の質を格段に上げてくれたんだ。
イヤホンを装着するたびに、僕はあの有給休暇の日を思い出す。妻と東京の街を歩き、美味しいランチを囲んだ特別な一日。あの時の感動は、まさに「1万2千円のパスタ」が胃袋に与えてくれた贅沢な満足感と同じくらい、僕の心を満たしてくれた。
このイヤホンは、単なるガジェットというよりも、僕にとっての「心の贅沢品」だ。日々の喧騒から逃れ、自分自身と向き合うための魔法のツール。僕の耳元に、いつでも特別な時間を届けてくれるんだ。
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2025年10月30日1続きをみる...
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