📝 この記事のポイント
- 日曜の午後、デスクの上に置かれた小さな箱を見つめていた。
- でも、その中には、Intel Core Ultra 9 285Hが入っている。
- これが、私の新しいメインマシンになるはずだった。
日曜の午後、デスクの上に置かれた小さな箱を見つめていた。ゴールドとブラックのツートンカラー。手のひらサイズ。でも、その中には、Intel Core Ultra 9 285Hが入っている。64GBのメモリ。1TBのSSD。これが、私の新しいメインマシンになるはずだった。
電源を入れる。ファンの音が静かに響く。Windows 11のセットアップ画面が表示される。この瞬間、私は「ミニPCの時代が来た」と確信した。デスクトップタワーを置くスペースはもう要らない。この小さな箱が、すべてを変えてくれる。
なぜ、このミニPCを選んだのか
きっかけは、デスクの狭さだった。15インチのノートPCを開くと、それだけでデスクの半分が埋まる。外付けモニターを置くと、もうスペースがない。書類を広げる場所もない。「もっとコンパクトに、でも性能は落としたくない」。そんな矛盾した願いを持っていた。
ミニPCという選択肢は、以前から知っていた。でも、性能面での不安があった。「所詮はミニPCでしょ」という先入観。でも、Intel Core Ultra 9 285Hというスペックを見たとき、その先入観は崩れた。16コア16スレッド、最大5.4GHz。これは、普通のデスクトップCPUに匹敵する性能だ。
他の選択肢も検討した。新しいデスクトップタワーを買う。でも、場所を取る。高性能なノートPCを買う。でも、拡張性がない。最終的に、GMKtec EVO-T1 Intel Core Ultra 9 285H搭載という、ミニPCとデスクトップの中間のような選択肢に辿り着いた。
決め手は、64GBのメモリと、Oculinkポートだった。メモリ64GBあれば、動画編集も、複数のゲームを同時起動も、すべてこなせる。Oculinkがあれば、将来的に外付けGPUを追加できる。拡張性と性能を両立できる。それが、この製品の魅力だった。
届いたその日:予想を超える質感
金曜の夜、仕事から帰ると、箱が届いていた。予想以上にコンパクトだ。開封する。ゴールドとブラックの筐体。高級感がある。レッドドット賞受賞デザイナーとの共同設計という触れ込みは、伊達ではなかった。
手に取ると、ずっしりとした重さ。金属の質感。これは、安っぽいミニPCではない。デスクに置くと、まるでアート作品のようだ。サイズは、従来のデスクトップタワーの約50分の1だという。それでいて、この存在感。
セットアップを始める。Windows 11 Pro 24H2がプリインストールされている。インターネットに接続せずに進めると、ローカルアカウントでセットアップできた。その後、ネットに繋ぐと、自動的にライセンス認証が完了。この手軽さは、予想外だった。
最初に驚いたのは、ファンの静かさだった。電源を入れても、ほとんど音がしない。「本当に動いているのか?」と疑うほどだ。タスクマネージャーを開くと、CPUは確かに動作している。静音設計の効果を、すぐに実感した。
最初の1週間:性能の確認
最初の週末、私はこのPCの性能をテストした。まず、ベンチマークスコア。マルチコアで20000超え。これは、以前使っていたデスクトップPCを軽く超えていた。「ミニPCで、この数字が出るのか」という驚き。
次に、動画編集。4K動画を読み込み、エフェクトを適用する。プレビューはスムーズだ。レンダリング時間も、以前の半分以下。AI画像処理も試した。Photoshopで、AIによる被写体抽出。以前は数秒かかっていた処理が、一瞬で終わる。これが、99TOPSの演算性能なのか。
土曜の夜、試しにゲームをインストールした。軽めのインディーゲーム。そして、Steam経由でいくつかのミドルクラスのゲームも。予想以上に動く。60fpsを維持できる。VRAMの制約はあるけれど、軽めのゲームなら十分に楽しめる。
日曜の午前中、マルチタスクのテストをした。動画編集ソフトを開きながら、Photoshopで画像を編集。バックグラウンドでゲームを起動。さらに、ブラウザで30個のタブを開く。メモリ使用率は、60%台。まだ余裕がある。64GBのメモリの威力を、ここで実感した。
1ヶ月目:日常への溶け込み
1ヶ月が経つ頃には、このPCは私の生活に完全に溶け込んでいた。毎朝、電源を入れる。デスクの片隅に置かれた小さな箱。でも、その中には、私の全作業環境が詰まっている。
平日の夜、仕事用の資料を作る。外付けモニター2台に接続。合計3画面で作業する。左の画面には資料、中央にはメインの作業、右には参考データ。この多画面環境が、作業効率を飛躍的に向上させた。4K、8K対応の出力端子のおかげで、画質も申し分ない。
週末、動画編集の仕事を受けた。4K素材を扱う。合計で約5時間分の動画。以前のPCなら、レンダリングだけで半日かかっていた。でも、このPCは違った。約2時間で完了。この時間短縮が、どれだけの価値があるか。
ある日、試しにデュアル2.5Gbps LANの機能を使ってみた。NASから大容量データを転送しながら、別のネットワークでクラウドにアップロード。同時に行っても、速度は落ちない。この帯域の広さが、ストレスを完全に排除してくれた。
発見と試行錯誤
使い始めて1ヶ月半頃、ある発見があった。BIOSの設定だ。初期設定のままだと、CPUの性能にリミッターがかかっている。有線キーボードを繋いで、BIOSに入り、設定を変更した。パフォーマンスモードを「ピーク(80W)」に設定。再起動すると、明らかに処理速度が上がった。
この設定変更は、やや面倒だった。ワイヤレスキーボードではBIOS操作ができない。わざわざ有線キーボードを用意する必要があった。でも、その手間をかける価値はあった。フルスペックを引き出せるようになったからだ。
もう一つ気づいたのは、ストレージの拡張性だ。このPCには、NVMe SSDスロットが3つある。最初から1TBのSSDが入っているけれど、空きスロットは2つ。ゲームをいくつかインストールしたら、すぐに容量が足りなくなった。追加で2TBのSSDを購入して、増設した。合計3TBのストレージ。これで、当分は困らない。
CPUの温度も、気になるポイントだった。負荷をかけると、時々100℃近くまで上がる。最初は不安だった。でも、冷却システムは優秀だ。72時間連続稼働させても、安定している。ファンの音も、静かなまま。VC均熱板とデュアルファン冷却の効果を、ここで実感した。
完璧ではない、でも
もちろん、このPCには欠点もある。Wi-Fiの安定性に、時々問題がある。初期ロットでは、Wi-Fiが極端に遅い個体もあったようだ。私の個体は問題なかったけれど、ネットワークの安定性には、やや不安が残る。有線LANを使うことで、この問題は回避できた。
USB-Cポートが、背面に1つしかない。これは、やや不便だ。外付けドライブを接続すると、それで埋まってしまう。もう1ポート欲しかった。USB-Aポートも、背面に2つ(USB2.0)しかない。USB3.2Gen2のポートが、もう少し欲しかった。
VRAMの制約も、無視できない。Intel Arc 140T GPUは優秀だけれど、VRAMはシステムメモリと共有だ。重いゲームをプレイすると、やはり限界を感じる。でも、Oculinkポートがある。将来的に外付けGPUを追加すれば、この問題は解決できる。それが、このPCの設計思想なのだと理解した。
価格も、決して安くはない。約20万円。ミニPCとしては、高額な部類だ。でも、このスペックのデスクトップPCを自分で組むとしたら、同じくらいか、それ以上の費用がかかる。そう考えると、コストパフォーマンスは悪くない。
このPCは、誰のためのものか
このPCが合うのは、明確だ。デスクのスペースを節約したい人。高性能なPC作業が必要な人。動画編集、AI処理、マルチタスク。そして、将来的な拡張性を求める人。
逆に、このPCが合わないのは、ヘビーなゲーマーだ。最新のAAAタイトルを最高画質でプレイしたいなら、やはりデスクトップGPUが必要だ。外付けGPUを追加するなら話は別だけれど、それには追加費用がかかる。
私にとっては、正解だった。デスクは広くなった。作業効率は上がった。そして、このゴールドとブラックの小さな箱を見るたびに、「未来のPCは、こういう形なんだ」と感じる。
2ヶ月経った今
2ヶ月が経った今、このPCは私の相棒になった。毎日、電源を入れる。ファンの静かな音が、一日の始まりを告げる。デスクの上には、この小さな箱と、モニター2台だけ。シンプルで、機能的な環境。
先週、友人が遊びに来たとき、このPCを見て驚いていた。「これがメインマシン? 小さいね」。でも、ベンチマークスコアを見せると、さらに驚いた。「ミニPCで、この数字?」。そう、ミニPCの時代が来たんだ。
動画編集の仕事も、順調に進んでいる。4K素材の処理も、もはや日常だ。AI画像処理も、週に何度も使う。このPCがなければ、今の仕事量をこなすのは難しかっただろう。
唯一の後悔は、もっと早く買わなかったことだ。デスクトップタワーに囲まれた日々。狭いデスク。それらが、この小さな箱ひとつで解決した。もし、同じ悩みを持っている人がいるなら、この選択肢を検討してほしい。
これからも、この箱と共に
来週も、私はこのPCと共に仕事をしているだろう。新しいプロジェクトが始まる。動画編集、AI処理、マルチタスク。すべてを、この小さな箱がこなしてくれる。
ミニPCの常識が変わった。それは、もうホビーではない。プロフェッショナルのツールだ。そして、私の新しい相棒だ。それは、まだ続いている。
商品情報
GMKtec EVO-T1 Intel Core Ultra 9 285H搭載 / Intel Core Ultra 9 285H(16コア16スレッド、最大5.4GHz)、Intel Arc 140T GPU、64GBメモリ(DDR5)、1TB NVMe SSD(最大24TB拡張可)、Oculinkポート、デュアル2.5Gbps LAN、4画面8K同時出力、12ヶ月保証 / ¥205,999(税込)
本記事は、個人的な使用体験に基づくものです。
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