📝 この記事のポイント
- 金曜の夜、カフェのテーブルに座って、私はポケットから小さなPCを取り出した。
- 周りの人は、それがスマホなのかタブレットなのか、一瞬判断できない様子だった。
- でも、キーボードを開くと、それは紛れもなくPCだった。
金曜の夜、カフェのテーブルに座って、私はポケットから小さなPCを取り出した。8インチ。手のひらに収まるサイズ。周りの人は、それがスマホなのかタブレットなのか、一瞬判断できない様子だった。でも、キーボードを開くと、それは紛れもなくPCだった。
画面が光り、Windowsのログイン画面が現れる。指紋認証でワンタッチ。1秒でデスクトップが立ち上がる。この瞬間の、ちょっとした優越感。「ポケットにPCを入れて持ち歩く」という、少し未来的な体験が、私の日常になっていた。
そもそも、なぜこんな小さなPCを買ったのか
きっかけは、外出先での突然の仕事依頼だった。土曜の午後、友人とカフェで話していたとき、スマホに緊急のメールが届いた。「今日中にこのファイルを確認して、修正してほしい」。スマホでは編集が難しい。ノートPCは家に置いてきた。その日は、結局帰宅して対応した。
それから、私は考え始めた。「緊急時に、どこでもPC作業ができる環境が欲しい」。でも、15インチのノートPCを毎日持ち歩くのは重い。13インチでもかさばる。もっと小さく、もっと軽く。そんなとき、たまたま見つけたのが、FFF UMPC Windows11 8インチ ノートパソコンだった。
最初は半信半疑だった。8インチでまともに作業できるのか。キーボードは使えるのか。レビューを読むと、賛否両論。「小ささは正義」と絶賛する人もいれば、「初期不良だった」という声もある。でも、価格は4万円弱。試してみる価値はあると思った。
他の選択肢も検討した。iPadとキーボードの組み合わせ。でも、それはiOSだ。Windowsアプリが使えない。Surfaceも考えた。でも、やはりサイズが大きい。最終的に、「ポケットに入るWindows PC」という唯一無二の特徴に惹かれて、購入を決めた。
届いたその日
平日の夕方、仕事から帰ると、小さな箱が届いていた。開封する。アルミボディの、黒い小さなPC。手に取ると、意外としっかりしている。重さは約500g。スマホ2台分くらいだろうか。軽い。
電源を入れる。Windowsのセットアップが始まる。10分ほどで完了。デスクトップが表示された。8インチの画面に、Windowsのアイコンが並ぶ。不思議な光景だった。「これが本当にPCなのか」という驚きと、「でも、確かにPCだ」という確信が混ざり合っていた。
最初にやったのは、キーボードの確認だった。キー配置が特殊だ。Tabキーは独立していない。Fn+BackSpaceで入力する。Windowsキーも、Fnと同時押しが必要。記号類の配置も、通常のキーボードとは違う。「これは、慣れるまで時間がかかりそうだ」と思った。
でも、キーボード自体の打鍵感は悪くない。小さいけれど、しっかりとしたクリック感がある。5分ほどタイピングしてみると、徐々に手が慣れてきた。完璧ではないけれど、使えないわけではない。
最初の1週間:試行錯誤の日々
最初の週末、私はこのPCを持って、いろいろな場所に出かけた。カフェ、図書館、公園のベンチ。どこでも、サッと取り出して、サッと起動する。この手軽さは、予想以上だった。
カフェで、簡単なメール返信。図書館で、レポートの下書き。公園のベンチで、ウェブブラウジング。どれも、問題なくこなせた。処理速度は、確かに「ややもっさり気味」だ。大きなファイルを開くと、少し待たされる。でも、日常的な作業には十分だった。
気づいたのは、タッチスクリーンとカーソルポインターの使い分けだ。このPCには、キーボードの中央にトラックポイントのようなカーソルポインターがある。正直、使いにくい。でも、タッチスクリーンがあるから、それで補える。細かい操作はカーソルポインターで、大まかな操作はタッチで。この両方使いが、意外と便利だった。
1週間使って、いくつかの欠点も見えてきた。ディスプレイの開閉が重い。片手では開けない。USB PD充電は、モバイルバッテリーによっては不安定だ。付属のACアダプターは大きくて、モバイル性を損ねる。初期設定のままだと、画面の表示範囲が狭い。スケーリング設定の調整が必要だった。
でも、これらの欠点は、「小ささ」という圧倒的な利点の前では些細なことだった。ポケットに入るPC。それは、私にとって革命的だった。
2ヶ月目:生活に溶け込む
2ヶ月が経つ頃には、このPCは私の日常に完全に溶け込んでいた。毎朝、出かけるときに、ポケットに入れる。スマホと財布と、この小さなPC。それだけで、一日中どこでも仕事ができる。
平日の昼休み、会社近くのカフェで、このPCを開く。30分でメールチェックと資料作成。午後の打ち合わせに備える。スマホではできない、でも会社のPCを持ち出すわけにはいかない。そんなとき、このPCが活躍した。
週末、友人と出かけたとき。突然、「あの店の住所を調べてほしい」と言われた。スマホでも調べられる。でも、このPCを取り出して、ブラウザを開く。大きな画面で、詳細な地図を表示する。友人は驚いていた。「それ、何?」「ポケットに入るPCだよ」。そんな会話が、ちょっと楽しかった。
私は、このPCにVSCodeも入れた。ちょっとしたプログラムを書くこともある。処理速度は非力だけれど、コードを書くだけなら十分だ。外出先で、アイデアが浮かんだとき、すぐにコードに落とし込める。この即応性が、何より価値があった。
意外な使い道:子どもとの時間
3ヶ月目、意外な発見があった。子どもの友達が遊びに来たとき、このPCを貸してみた。「マイクラ、できる?」と聞かれたからだ。グラフィック設定を最小限に抑えれば、そこそこ動く。子どもたちは、この小さなPCに夢中になった。
「すごい!こんなに小さいのに、マイクラができる!」。子どもたちの驚きの声。私も、少し誇らしかった。もちろん、メインのゲーミングPCには遠く及ばない。でも、この小ささで、ゲームが動くこと自体が、驚きだった。
それから、このPCは、外出時の「お友達用貸出PC」にもなった。子どもたちが退屈しているとき、サッと貸す。YouTubeを見たり、簡単なゲームをしたり。その間、私は大人同士の会話を楽しむ。そんな使い方も、このPCならではだと思った。
完璧ではない、でも
もちろん、このPCには限界がある。CPUは非力だ。大きなファイルの編集は難しい。動画編集なんて、考えられない。メモリは6GB。マルチタスクには向いていない。
eMMCストレージも、速度は遅い。レビューによれば、M.2 SSDに換装することで改善できるらしい。でも、私はそこまでしなかった。なぜなら、このPCに求めているのは、「緊急時の作業環境」だからだ。メインマシンではない。サブ機、あるいは持ち出し用。その役割には、十分すぎるほどだった。
液晶パネルの開閉が重いのも、気になる。でも、3ヶ月使っていると、それにも慣れた。むしろ、しっかりとしたヒンジのおかげで、好きな角度でディスプレイを固定できる。360度回転するヒンジのおかげで、テント型にして動画を見ることもある。
初期不良のレビューもあった。私は幸運だった。届いた製品は、何の問題もなかった。でも、万が一のときには、日本メーカーのサポートがある。1年保証も付いている。この安心感は、大きかった。
この小さなPCは、誰のためのものか
正直に言うと、このPCは万人向けではない。メインマシンとしては、明らかに力不足だ。普通のノートPCを求めている人には、合わない。
でも、こんな人には、ぴったりだと思う。緊急時の作業環境が欲しい人。外出先でのちょっとした作業が多い人。小型ガジェットが好きな人。そして、「ポケットにPCを入れて持ち歩く」というロマンを感じる人。
私は、間違いなく後者だった。このPCを持ち歩くこと自体が、楽しかった。カフェで取り出すときの、ちょっとした優越感。「これ、何?」と聞かれたときの、説明する楽しさ。性能や実用性だけでは測れない、所有する喜びがあった。
今、私が思うこと
3ヶ月が経った今、このPCは私の「相棒」になった。毎日、ポケットに入れて持ち歩く。使わない日もある。でも、持っているだけで、安心感がある。「何かあっても、これがある」という心の余裕。
先週、また突然の仕事依頼があった。でも今回は、慌てなかった。カフェでこのPCを取り出し、30分で対応完了。友人との時間を邪魔することもなかった。このPCを買っていなければ、また帰宅して、時間を無駄にしていただろう。
性能的には、もっと速いモデルが出てほしい。次世代のCPUを搭載した、より高速なUMPC。もし出たら、私は間違いなく買うだろう。でも、今のこのPCにも、愛着がある。試行錯誤しながら、使いこなしてきた。その過程が、このPCへの愛着を深めていった。
来週も、ポケットの中に
今週末も、私はこのPCを持って出かけるだろう。カフェで、公園で、図書館で。どこかでこのPCを開いて、何かを書いているはずだ。
小ささは正義。そのレビューの言葉が、今ならよくわかる。すべての欠点を補って、なお余りある小ささ。それが、このPCの最大の魅力だった。
一緒に出かけて楽しい一台。チューンして楽しい一台。そして、何より、ポケットに入れて持ち歩ける一台。これが、私の新しい相棒になった。それは、まだ続いている。
商品情報
FFF UMPC Windows11 8インチ ノートパソコン / メモリ6GB、eMMC128GB、タッチスクリーン、360度回転、日本語キーボード、指紋認証、日本メーカー製・1年保証 / ¥39,900(税込)
本記事は、個人的な使用体験に基づくものです。
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