📝 この記事のポイント
- はじめに:歴史的フィナーレの到来 2026年1月1日午前10時(日本時間)、Netflixで配信された『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5 最終話(第8話「The Rightside Up」)。
- 約2時間8分という超大作となったこのエピソードで、2016年に始まった10年間の物語がついに完結しました。
- 本記事では、世界中のファンの反応、隠されたオマージュ、そして制作陣の意図まで、最終話のすべてを徹底解説します。
はじめに:歴史的フィナーレの到来
2026年1月1日午前10時(日本時間)、Netflixで配信された『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5 最終話(第8話「The Rightside Up」)。約2時間8分という超大作となったこのエピソードで、2016年に始まった10年間の物語がついに完結しました。
本記事では、世界中のファンの反応、隠されたオマージュ、そして制作陣の意図まで、最終話のすべてを徹底解説します。この先、重大なネタバレを含みますのでご注意ください。
目次
- 配信情報と視聴記録の快挙
- 最終話のあらすじ完全解説
- ヴェクナとマインド・フレイヤーの真実
- エレブンの運命 – 生死を巡る最大の謎
- 18ヶ月後のエピローグ
- プリンスの楽曲使用という歴史的快挙
- 隠されたオマージュとイースターエッグ
- 世界中のファンの反応と評価
- ダファー兄弟が明かす制作秘話
- 総括:ストレンジャー・シングスが遺したもの

1. 配信情報と視聴記録の快挙
3部構成での配信戦略
シーズン5は前例のない3部構成で配信されました:
- VOL 1(第1~4話):2025年11月27日配信
- VOL 2(第5~7話):2025年12月26日配信
- VOL 3(第8話):2026年1月1日午前10時(日本時間)配信
この戦略により、ファンは約1ヶ月間にわたってホーキンスでの最後の冒険を味わうことができました。
記録破りの視聴数
VOL 1は配信開始から5日間で5,960万回の視聴を記録し、Netflix英語シリーズとして史上最高の初週視聴数を達成。この快挙は、10年間ファンを魅了し続けてきた本作の影響力を如実に示しています。
最終話の上映時間は約2時間8分で、シーズン史上2番目の長さ。ダファー兄弟は「すべてのキャラクターに相応しい結末を与えるために必要だった」と語っています。
2. 最終話のあらすじ完全解説
冒頭:ヘンリー・クリールの起源が明らかに
最終話は衝撃的な真実から始まります。若き日のヘンリー・クリール(後のヴェクナ)がネバダ州の鉱山で科学者を殺害した後、ブリーフケースの中にあった不思議な石から黒い粒子が現れ、彼の手の傷から体内に侵入する場面が描かれます。
この粒子こそが、ヘンリーをヴェクナへと変貌させた元凶でした。ブロードウェイ舞台『ストレンジャー・シングス:ザ・ファースト・シャドウ』では、このブリーフケースの中身がロシアのスパイが軍事基地から盗んだアップサイドダウンの粒子であることが明かされており、舞台作品と本編の見事な連携が実現しています。
カマゾッツでの戦い
エレブンとカリ(シーズン2で登場した「008」)は、異次元の場所カマゾッツで兄ヘンリーへの攻撃を仕掛けます。彼がアビスと地球を融合させ、世界を破壊するのを阻止するために。
この場面で重要なのは、カリの幻影能力がいかに戦略的に使われたかという点です。彼女の能力は後のクライマックスでも決定的な役割を果たすことになります。
アップサイドダウンの真実
シーズン5 VOL 2で明らかになった最大の真実:アップサイドダウンは平行次元ではなく、ホーキンスと「アビス(The Abyss)」と呼ばれる領域をつなぐワームホールでした。
この設定の転換により、これまでの謎が一気に解明されます。なぜホーキンスが狙われたのか、なぜ1983年11月6日で時間が止まっているのか、そしてなぜエレブンがゲートを開けてしまったのか——すべてが繋がっていきます。
3. ヴェクナとマインド・フレイヤーの真実
「私たちは一つだ」
最終話で明らかになったもう一つの衝撃的事実:ヴェクナはマインド・フレイヤーに操られていたのではなく、自らの意志でマインド・フレイヤーと一体化することを選んだのです。
ウィルが「マインド・フレイヤーに操られているだけだ」と説得を試みる場面は、シーズン2でウィルがマインド・フレイヤーに憑依されていたことを思い起こさせます。しかし、ヴェクナは冷酷にこう答えます:
「マインド・フレイヤーは私に世界が壊れていること、人間が壊れていることを示しただけだ」
この台詞は、ヴェクナが単なる悪役ではなく、歪んだ正義感を持つ複雑なキャラクターであることを最後まで印象づけます。
最終決戦:パーティ全員の力を結集
クライマックスの戦闘シーンは圧巻です。エレブン、ナンシー、そしてパーティ全員でマインド・フレイヤーの本体と対峙。子供たちはフレアガンやパチンコなどの武器で応戦します。
この場面でダファー兄弟が意図したのは「ダンジョンズ&ドラゴンズキャンペーンのクライマックスのようなもの」でした。すべてのキャラクターが特別なスキルを持っており、それぞれが最終決戦に貢献する——まさにD&Dの精神そのものです。
ジョイスによる決定打
ウィルの力がエレブンにチャンスを与え、ヴェクナを棘に突き刺すことに成功しますが、最終的にヴェクナを倒したのは意外な人物——ジョイス・バイヤーズでした。
ジョイスは斧でヴェクナの首を切断し、こう言い放ちます:
「お前は間違った家族に手を出した(You fucked with the wrong family)」
劇場で最終話を鑑賞した観客は、この場面で総立ちの拍手を送ったといいます。ダファー兄弟は「シーズン1で最初に行動を起こしたのがジョイスだったため、彼女がとどめを刺すべきだと決定した」と語っており、物語の円環構造が見事に完成した瞬間でした。
4. エレブンの運命 – 生死を巡る最大の謎
「私がここにいる限り、これは決して終わらない」
最終話で最も議論を呼んでいるのが、エレブンの運命です。
ホッパーがアップサイドダウンを破壊する爆弾を作った後、エレブンはポータルの入り口に立ち、そこを動こうとしませんでした。彼女は超能力でマイクを訪れ、こう告げます:
「私がここにいる限り、これは決して終わらない」 「私の選択を理解してもらえるよう手伝って」
そして、爆弾が爆発する直前、エレブンはアップサイドダウンに足を踏み入れます。邪悪な医師たちが彼女を使ってより強力な子供たちを作り出す「サイクル」を断ち切るために、友人たちを残して——。
マイクの理論:幻影の呪文
しかし、18ヶ月後の卒業式シーンで、マイクは驚くべき理論を提示します。
D&Dゲーム中、マイクは「爆弾が爆発する前に、カリがアップサイドダウン内で幻影の呪文をかけていた」と推測します。つまり、みんながゲートにいるエレブンを見たと思ったが、実際には彼女はトンネルを通って脱出していたのではないか、と。
マイクは、エレブンが「小さな町(滝のある場所)で平和を見つけた」と信じています。この「滝のある場所」は、シーズン1でエルが初めて自由を感じた場所を思い起こさせます。
ダファー兄弟の意図的な曖昧さ
ダファー兄弟はインタビューで、エレブンの運命を意図的に曖昧にしたことを認めています。
ロス・ダファー:「私たちと脚本家たちにとって、エレブンは多くの点で魔法を、子供時代の魔法を象徴している。登場人物たちが前に進み、ホーキンスとアップサイドダウンの物語が終結するためには、エレブンは去らなければならなかった」
マット・ダファー:「そして現実には、もしエレブンがそこにいるとしても、彼らが望めるのは、それが真実だと信じることだけ。なぜなら彼女と連絡を取ることはできないから」
この曖昧さこそが、ファンの間で激しい議論を巻き起こしています。あなたは、エレブンは生きていると思いますか?それとも——?
5. 18ヶ月後のエピローグ
それぞれの人生
最終話のエピローグは、18ヶ月後のホーキンスを描きます。すべてが終わった後、彼らはどんな人生を歩んでいるのでしょうか?
スティーブ・ハリントンは地元の野球チームのコーチとして活躍。かつての「髪の毛の王様」は、子供たちを指導する立派な大人になりました。キャッチャーはディンガー・デレク——ダスティンとスージーの息子です。
ジョナサン・バイヤーズはニューヨーク大学で映画を学び、かつて写真に込めた情熱を映像という形で追求しています。
ナンシー・ウィーラーはエマーソン大学を中退し、ボストン・グローブで記者として働いています。彼女の正義感と真実を追求する姿勢は、プロのジャーナリストとして花開きました。
ロビン・バックリーは地元のラジオ局で活動を継続。彼女の独特のユーモアと知性は、電波を通じて多くの人々に届けられています。
ホッパーのプロポーズ
感動的なシーンの一つが、ホッパーとジョイスのディナーシーンです。
レストランでキャビアを注文した後、ホッパーは片膝をついてジョイスにプロポーズ。そして、彼は提案します:「ホーキンスを離れて、モントークに移ろう」と。
この「モントーク」という地名にファンは鳥肌が立ったはずです。**『ストレンジャー・シングス』のオリジナルタイトルは『モントーク』**だったのです。完璧なメタ的イースターエッグであり、物語の始まりと終わりを繋ぐ象徴的な台詞でした。
ダスティンの卒業式スピーチ
卒業式のシーンは、まさにダスティン・ヘンダーソンらしい展開でした。
彼は卒業生総代として壇上に立ちますが、標準的なスピーチを行うのではなく、エディ・マンソンに敬意を表することを選びます。
スピーチの途中、ダスティンは卒業ローブを脱ぎ捨て、「Hellfire Lives」と書かれたTシャツを露出。卒業証書をひったくって、エディがいつも誓っていたように校長に中指を立てました。
その瞬間、アイアン・メイデンの「The Trooper」(エディが「これが音楽だ!」と叫んでいたアルバム『Piece of Mind』収録)が流れます。この演出は、シーズン4で命を落としたエディへの最高のトリビュートとなりました。
ダスティンは語りかけます:「違いは美しく、人々を分断すべきではない」と。これは、かつて「フリーク」として迫害されたエディと、すべてのアウトサイダーたちへのメッセージでした。
最終シーン:D&Dテーブルに戻る
そして、物語は始まった場所に戻ります——ウィーラー家の地下室。
マイク、マックス、ダスティン、ルーカス、ウィルが、ついにダンジョンズ&ドラゴンズのキャンペーンを終える場面。彼らは成長し、変わりましたが、友情の絆は決して変わりませんでした。
感動的だったのは、マイクが妹のホリー・ウィーラー(ネル・フィッシャー)が自分のD&Dテーブルを引き継ぐのを見るシーン。彼の本能的な保護欲、さらには嫉妬は、すぐに誇りに変わります。マイクは、妹とその友達が、自分たちと同じゲームを楽しめることを嬉しく思っているのです。
冒険は終わりましたが、新しい世代が始まろうとしています。

6. プリンスの楽曲使用という歴史的快挙
「Purple Rain」と「When Doves Cry」のライセンス獲得
最終話で最も驚くべきサプライズの一つが、プリンスの楽曲の使用でした。
ホッパーとマレーが爆弾のリモートトリガーを作動させると、一行は「When Doves Cry」の陽気な音楽に乗って次元間の橋から脱出。その後、ムードが陰鬱になると、曲は「Purple Rain」に切り替わります。
なぜこれが歴史的快挙なのか?プリンスの遺族は通常、『Purple Rain』映画以外でその曲をライセンスすることを許可しないからです。
ダファー兄弟は「この瞬間の曲の選択について、これまでになく議論した」と述べています。「非常にエキサイティングなのは、この曲がまだ使用されていないということ。」
ケイト・ブッシュ効果
では、なぜ今回ライセンスが取得できたのでしょうか?
マット・ダファーは明かします:「ケイト・ブッシュのおかげで、権利を取得することができた」
シーズン4でケイト・ブッシュの「Running Up That Hill」が大成功を収め、2022年7月にビルボードホット100で3位まで上昇するという大きな人気の再燃を見ました。この成功が、音楽業界で最も保護的な遺産の一つであるプリンスの遺族にまで波及したのです。
『ストレンジャー・シングス』は単なるドラマではなく、音楽史を動かす文化現象となりました。
完璧な音楽の旅
最終話で使用された楽曲のラインナップは、80年代ノスタルジアの完璧な集大成でした:
- 「Sh-Boom」by The Chords
- 「When Doves Cry」by Prince
- 「Purple Rain」by Prince
- 「Landslide」by Fleetwood Mac
- 「Here Comes Your Man」by Pixies
- 「The Trooper」by Iron Maiden
- 「Sweet Jane」by Cowboy Junkies
- 「Heroes」by David Bowie
特に、18ヶ月後のシーンでフリートウッド・マックの「Landslide」が流れ、最終的にデヴィッド・ボウイの「Heroes」で締めくくられる構成は、懐かしさと希望が交錯する完璧な演出でした。
7. 隠されたオマージュとイースターエッグ
ブロードウェイ舞台『ザ・ファースト・シャドウ』との連携
シーズン5で重要な役割を果たしたのが、ブロードウェイ舞台『ストレンジャー・シングス:ザ・ファースト・シャドウ』です。
この舞台作品は2023年12月にロンドンで初演され、エレブンと彼女の友人たちが世界を救う前の出来事を描いています。そして重要なのは、舞台作品が公式の『ストレンジャー・シングス』タイムラインの一部として常に位置づけられていたということ。
VOL 2では舞台への言及が大量に含まれており、特にヘンリー・クリールの起源に関する設定は舞台と完全に一致しています。ブリーフケースの中身がロシアのスパイが軍事基地から盗んだアップサイドダウンの粒子であることは、舞台を観た観客にとって既知の事実でした。
80年代映画へのオマージュ満載
『ストレンジャー・シングス』の真骨頂とも言える80年代映画へのオマージュは、最終シーズンでも健在でした。
『グーニーズ』(1985)へのトリビュート:エレブンがグレーのスウェットスーツ、ヘッドバンド、重ね着をしており、ブランド(ジョシュ・ブローリン)の外見を完璧に再現。
スタンリー・キューブリック作品:ヴェクナがマックスに視線を固定する際の演出は、『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』『時計じかけのオレンジ』(1971)などで見られる「頭を下に傾け、上向きの冷ややかな視線」という映画的トレードマークを採用。
『ホーム・アローン』:ターンボウ家にトラップを仕掛けるシーケンスは明らかにインスパイアを受けています。
『フェリスはある朝突然に』:デレックのベッドにクラッシュテストダミーを使ってデモゴルゴンを騙すシーンは、この名作コメディからの直接的な引用です。
電話番号のイースターエッグ
エピソード1の冒頭で、エレブンの顔が映った行方不明者のポスターが登場します。チラシには情報提供用の電話番号が記載されており、実際にこの番号に電話すると、ホーキンス警察署からの録音メッセージを聞くことができるという仕掛けも。
こうした細部へのこだわりが、『ストレンジャー・シングス』を単なるドラマではなく、没入型体験に昇華させています。
Under Armourの時代錯誤事件
VOL 2では、イーグルアイな視聴者がホリー・ウィーラーがUnder Armourのロゴが入ったシャツを着ているのを発見しました。Under Armourは1996年創業のため、80年代が舞台のシリーズには完全な時代錯誤。
Netflixはオンラインで話題になった後、静かに修正しました。しかし、この「事件」自体が、ファンがいかに細部まで注目しているかを示す象徴的な出来事となりました。
8. 世界中のファンの反応と評価
Rotten Tomatoesスコアの急落
最終話のリリース後、視聴者の反応は大きく分かれました。
VOL 2のリリース後、シーズン5の視聴者スコアがRotten Tomatoesで記録的な低さまで急落。執筆時点で77%となっており、VOL 1の91%から大幅に下落しました。
ポップコーンメータースコアはさらに厳しく、70台から56%に急落。これは、シーズン1の96%、シーズン2の90%、シーズン3の86%、シーズン4の89%と比較して、シリーズ最低の数字です。
何が不満だったのか?
主な批判点は以下の通りです:
1. 主要キャラクターの死の欠如 「意味のある死の欠如。長年のファンの不満として、主要キャラクターの明確な死を避けるのは手抜きのように感じられる」という声が多数。「主要グループに数人の死があれば、最終戦で賭け金を上げるのに素晴らしく機能しただろう。代わりに得られたのは…カリだ」という皮肉なコメントも。
2. カリのアークに対する違和感 カリが唯一の主要な死亡者であることについて、「シーズン5における彼女のアークは依然として強制的なエラー。正直なところ、Vol 2のエピソード4で彼女が再登場したとき、カリが誰だったか覚えていなかった」という批判も。
3. 音楽選択への疑問 「『When Doves Cry』の使用はその物語の瞬間とは同期していないように感じられ、エレブンとマイクの涙の別れの背景として『Purple Rain』は、彼らの物語にとって重要というよりも気が散るものになってしまった」という意見も。
4. 脚本の質への厳しい評価 「10年間続いた番組にとって、この最終話はダファー兄弟の脚本の質の低さを示している。第1シーズン(おそらく第4シーズンも)は一発屋であり、彼らの脚本スタイルを示すものではない」という厳しい声も。

ポジティブな反応
一方で、多くのファンは最終話を高く評価しています:
ジェイミー・キャンベル・バウアー(ヴェクナ役)の演技には圧倒的な賛辞が。一部の人々は彼の演技をビル・スカルスガルドのペニーワイズ役と比較し、「恐ろしくも悲劇的なヴィランを完璧に演じた」と絶賛。
劇場での鑑賞体験:ホッパーがカリを救出する場面では強い拍手。ジョイスがヴェクナに「お前は間違った家族に手を出した」と言って首を切断する場面は、フィナーレの「I am Iron Man」的瞬間として観客が熱狂したとのこと。
エレブンの結末への理解:あるXユーザーは「最終話の素晴らしさは相反する反応にある。エルにはもっと良いエンディングを望んだが、それは決して現実的ではなかった。彼女は最終的に他の人々が理解してくれることを望んでおり、それは視聴者にとっても同じだ」と書いています。
日本のファンの反応
日本のファンからも様々な声が上がっています:
「エルの最期が曖昧すぎて消化不良」「もっとはっきりしてほしかった」という不満の声がある一方で、「あの曖昧さこそが美しい」「マイクの理論を信じたい」という肯定的な意見も。
特に印象的だったのは、「ジョイスが最後の一撃を加えたのが完璧すぎる。シーズン1から彼女こそが真のヒーローだった」という声。母親としての強さ、決して諦めない精神——ジョイスのキャラクターの本質を理解した日本のファンならではの感想です。
9. ダファー兄弟が明かす制作秘話
撮影の困難さ
ウィル役のノア・シュナップは、ウィルのカミングアウトシーンの撮影に24時間以上かかったと主張しています。
「ああ、神様、終わりがなかった。そのモノローグだけで12時間かかった」「12時間でも終わらなかった。1週間後に戻ってきて、シーンの特定の部分を再撮影するためにさらに12時間かけた」
この証言は、ダファー兄弟がいかに一つ一つのシーンを大切にし、完璧を追求したかを物語っています。
すべてのキャラクターに役割を
マット・ダファーは最終決戦について語ります:
「エピソード8に到達するまでに、話すのに時間を費やす必要はない。すぐに飛び込むことができ、全員がそれぞれの役割を果たすことができた」
「ヴェクナとマインド・フレイヤーを倒す唯一の方法は、全員が何らかの意味のある方法で貢献すること。その意味で、ダンジョンズ&ドラゴンズキャンペーンのクライマックスのようにも感じられる。すべてのキャラクターが特別なスキルを持っており、この最終決戦にそれを持ち込むことができる」
この言葉通り、最終話ではスティーブの勇気、ダスティンの知性、ルーカスの誠実さ、マックスの強さ、ウィルの共感力——すべてが活かされました。
エレブンが去らなければならなかった理由
ロス・ダファーはエレブンの運命について、哲学的に語ります:
「私たちと脚本家たちにとって、エレブンは多くの点で魔法を、子供時代の魔法を象徴している。登場人物たちが前に進み、ホーキンスとアップサイドダウンの物語が終結するためには、エレブンは去らなければならなかった」
つまり、エレブンの「去り」は、子供時代から大人への移行を象徴しているのです。魔法(超能力)は失われますが、彼らには友情と思い出が残ります。
ジョイスが最後の一撃を加えた理由
ダファー兄弟が最も誇りに思っている決断の一つが、ジョイスにヴェクナを倒させたことです。
「シーズン1で最初に行動を起こしたのがジョイスだった。だから、彼女がとどめを刺すべきだと決定した」
物語の円環構造——始まりと終わりを同じキャラクターが担う——という美しい構成です。ジョイス・バイヤーズは、母親として、友人として、そして戦士として、10年間の物語の真の主人公だったのかもしれません。
10. 総括:ストレンジャー・シングスが遺したもの
家族についての物語
『ストレンジャー・シングス』は一貫して家族についての物語でした——生まれ持った家族と、道中で集めた家族の両方について。
このテーマは最終話で最も強く響きます。ジョイスとホッパー、ウィーラー家、バイヤーズ家、そしてパーティ——彼らは血縁を超えた家族になりました。
ジョイスの「お前は間違った家族に手を出した」という台詞は、単なるアクション映画の決め台詞ではありません。それは、10年間かけて築かれた絆の宣言なのです。
完璧ではないが、誠実なフィナーレ
『ストレンジャー・シングス』シーズン5最終話は完璧ではありません。主要キャラクターの死が少ないこと、エレブンの運命が曖昧すぎること、一部の音楽選択——批判されるべき点は確かにあります。
しかし、このフィナーレには何よりも誠実さがあります。
あるレビューが的確に表現しています:「『ストレンジャー・シングス』は常に家族についての物語だった。このテーマは最も強く響き、安っぽい英雄的行為や安易なノスタルジアに頼らずに、長年のファンに真のカタルシスを提供した」
そして:「最終的に『ストレンジャー・シングス』は、始まったときとほぼ同じように終わる。フィナーレは混沌としていて、詰め込みすぎで、時に自己満足的だが、視聴者がなぜ気にかけたのかを決して見失わない」
10年間の旅の終わり
2016年7月15日、私たちは初めてホーキンスに足を踏み入れました。自転車に乗った4人の少年たち、突然姿を消したウィル・バイヤーズ、そして森の中で出会った謎の少女——。
それから10年、私たちはエレブンと一緒に成長し、パーティと一緒に冒険し、ホーキンスの住人たちと一緒に戦いました。
最終話のエンディングで流れるデヴィッド・ボウイの「Heroes」は、完璧な選曲でした。
「We can be heroes, just for one day(僕たちはヒーローになれる、たった1日だけでも)」
マイク、ルーカス、ダスティン、ウィル、エレブン、マックス——彼らは世界を救うスーパーヒーローではありませんでした。ただの子供たちでした。でも、たった1日、彼らはヒーローになれた。
そして私たちは、彼らと一緒にヒーローになれた。
あなたにとってのストレンジャー・シングス
『ストレンジャー・シングス』が10年間で描いたのは、単なる怪物との戦いではありません。
友情、初恋、家族の絆、喪失、成長——人生のすべてが詰まった物語でした。
エレブンの運命は曖昧かもしれません。でも、マイクが言ったように、「私たちにできるのは、それが真実だと信じること」なのです。
あなたはどう思いますか?エレブンは生きていますか?彼女は小さな町で平和を見つけたのでしょうか?それとも——?
答えは一つではありません。あなたが信じたい結末が、あなたにとっての真実なのです。
最後に:ありがとう、ストレンジャー・シングス
ダファー兄弟、キャスト、スタッフ、そしてすべてのファンへ。
10年間、本当にありがとうございました。
ホーキンスは架空の町かもしれませんが、そこで過ごした時間は本物でした。エレブンたちは架空のキャラクターかもしれませんが、彼らとの友情は本物でした。
「Friends don’t lie(友達は嘘をつかない)」
この言葉は、シーズン1から最終話まで、物語の核心であり続けました。
そして私たちファンも、この物語を愛したことについて、決して嘘はつきません。
さようなら、ホーキンス。 さようなら、エレブン。 さようなら、パーティのみんな。
でも、本当の冒険は終わりません。なぜなら、私たちの心の中で、彼らは永遠に生き続けるからです。
See you on the other side.(裏側で会おう)
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