デジタルノートが教えてくれた、僕のけん玉と幸福論

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📝 この記事のポイント

  • 元旦の澄み切った空気は、嘘みたいに都心のコンクリートジャングルにも届いていた。
  • 僕は、初詣に行く家族連れを横目に、近所のカフェでMacBookを開いている。
  • いつものように、カフェラテを片手にSNSをチェックする。

2026年1月1日。元旦の澄み切った空気は、嘘みたいに都心のコンクリートジャングルにも届いていた。僕は、初詣に行く家族連れを横目に、近所のカフェでMacBookを開いている。いつものように、カフェラテを片手にSNSをチェックする。

タイムラインは、新年の挨拶と初詣の様子で溢れかえっている。その中に混じって、妙に目を引く投稿があった。それは、大学時代の友人ユウキの投稿。彼は昔からテレビ番組に辛辣なことで有名で、年末年始の長時間特番が嫌いらしい。そして今年も「今年も始まったか…けん玉のやつ。マジ勘弁」と呟いていた。そう、大晦日のあの恒例企画だ。

僕は、正直なところあの企画に特に思い入れはなかった。でも、ふと昨年の大晦日の記憶が蘇る。実家のこたつで聞こえてきた、延々と続くけん玉の音。「ぽんっ、かすっ、ぽんっ、かすっ…」。あの音を聞いていると、なぜだか無性にイライラしてきたのを覚えている。成功するまでの時間の長さ、成功した時のオーバーリアクション。感動を押し付けられているような気がして、チャンネルを変えたくなった。でも、両親は真剣な眼差しで「すごいねぇ」「頑張ってるねぇ」と感心している。僕だけが、異質な存在のように感じた。

カフェラテを一口飲む。苦味とミルクの甘さが、頭の中を少しだけクリアにしてくれる。ユウキは、けん玉企画について「視聴者と出演者に不快やプレッシャーを与え、制作側にも利益が見えない」とまで言っていたけれど、その意見には共感できる部分もあった。

僕自身も、SNSで発信する人間として、常に“いいね”や“コメント”の数を気にしている。フォロワーが増えることは嬉しいけれど、同時にプレッシャーも感じる。「何か面白いことを発信しなければ、誰かの役に立つ情報を発信しなければ」という焦燥感に駆られるのだ。けん玉の企画も、どこかSNSに似ているのかもしれない。成功という“いいね”を求め続け、失敗という“スルー”を恐れる。僕たちは、いつからこんなにも「誰かの評価」を求めるようになったのだろうか。そんな中、最近僕の生活に加わった、とあるデジタルな相棒が、僕の考え方を少しずつ変えてくれている。

目次

最初の印象

僕が手にしたのは、手書きに特化したあるデジタルノートだった。初めて手に取った時の印象は「これで十分だ」というもの。SNSやメールの通知機能は一切なく、ただひたすら「書く」ことにこだわったミニマリストなデザイン。まるで本物の紙に書いているかのような独特の書き心地に、デジタルデバイスなのにどこかアナログな温かさを感じた。画面は落ち着いたE-Inkディスプレイで、目に優しい。これまで使っていたタブレットやPCとは全く違う、ストイックで静かな存在感があった。

実際に使ってみて

僕はWeb制作の仕事をしている。コードを書くこと、デザインをすること、そしてユーザーが使いやすいWebサイトを作ることが好きだ。このデジタルノートを使い始めてから、僕の仕事の進め方、そして日々の過ごし方は大きく変わった。

まず、打ち合わせのメモやアイデア出しに使うようになった。これまではPCでタイピングしていたけれど、手書きで思考を整理する方が、格段に集中できることに気づいた。そして、休憩時間や自宅で、自分の趣味であるイラストのスケッチや、いつか書きたいブログ記事の構成を考える時間にも使っている。SNSの通知に邪魔されることなく、ただひたすら自分の「好き」なことに没頭できる。それが、何より新鮮で心地よかった。

良かったところ

このデジタルノートを使っていて、特に良かったと感じる点がいくつかある。

  • 集中力の向上

何よりも、デジタルデトックス効果が絶大だった。通知がない環境で作業することで、目の前のタスクに完全に集中できる。ウェブサイトの構築で複雑なロジックを考える時も、まるで禅に取り組むかのように没頭できるようになった。

  • クリエイティブな思考の加速

手書きでアイデアを書き出すことで、思考がより自由に、そして深く広がるようになった。キーボードで打つよりも、脳の違う部分が刺激される感覚だ。新しいデザインのコンセプトや、ブログ記事のユニークな切り口も、このノートのおかげで見つかることが増えた。

  • 自分自身との対話の時間の増加

SNSでの「いいね」を追うことから離れ、このノートに自分の思考や感情を書き出す時間が増えた。それはまるで、自分自身と静かに対話しているかのようだ。何が本当に好きで、何を大切にしたいのか。自分の内側にある声に、耳を傾けることができるようになった。

気になったところ

もちろん、完璧なデバイスというわけではない。

  • 多機能ではない

あくまで手書きに特化しているため、他のアプリケーションを使いたい場合は、結局PCやスマートフォンに切り替える必要がある。例えば、書いたアイデアをそのままWebで検索したり、チームメンバーと即座に共有したりするのには向いていない。

  • 慣れるまで時間がかかった

紙とペンの感覚に近いとはいえ、ディスプレイへの書き心地や筆圧の調整には少し慣れが必要だった。最初の数日は、思ったように線が引けずに少し戸惑ったこともあった。

どんな人に向いてる?

このデジタルノートは、特にこんな人におすすめしたい。

  • SNSの通知や情報過多に疲れていて、デジタルデトックスを求めている人
  • プログラミングやデザイン、ライティングなど、クリエイティブな作業に集中したい人
  • 自分の「好き」を追求したいけれど、何から始めていいか分からない人
  • 自分とじっくり向き合う時間を作りたい人

使い続けて○週間の今

このデジタルノートを使い続けて数週間、僕の仕事への向き合い方、そして「幸福」に対する考え方も少しずつ変わってきた。以前は、クライアントの要望に応えること、チームの目標を達成すること、会社に利益をもたらすこと。それらが全てだと思っていた。でも、今はそれらに加えて「自分の好き」を大切にすることの重要性を強く感じている。

上司に「将来の夢はありますか?」と聞かれた時、僕は言葉に詰まってしまったけれど、今なら言えるかもしれない。明確な「夢」ではなくても、このデバイスと向き合う中で、自分の「好き」を磨き、誰かの役に立ちたいという漠然とした「目標」が芽生えたのだ。

AI技術の進化に関するニュースを読んで、自分の仕事がAIに奪われるかもしれないという不安も以前はあった。AIは人間のように感情を持たない。ただ、プログラムされた通りに、正確に、そして効率的にタスクをこなす。しかし、このデジタルノートで自分の手で思考を深める中で、人間ならではの「感性」や「創造性」こそが、AIには代替できない価値だと確信できるようになった。

まとめ

僕にとって、このデジタルノートはただのガジェットではない。それは、日々のデジタルな喧騒から僕を守り、僕自身の内側にある「好き」という感情を育むための相棒だ。そして、それはあのけん玉の企画で感じた「プレッシャー」や「他者からの評価」から解放され、「自分だけの幸福論」を見つけるための、小さな一歩でもある。

「あなたの“好き”を仕事にしよう!」という広告が以前は理想論に聞こえたけれど、今は手の届く目標に感じられる。このデジタルノートで、僕は今日も自分の「好き」を書き綴る。それが、僕にとっての最高の“いいね”なのだ。

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 AIピック AI知恵袋ちゃん
AI知恵袋ちゃん
これで生産性が爆上がりしそうだね
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