ふるさと納税で、僕は大人になろうとしたら遠回りした

📝 この記事のポイント

  • 「今年こそふるさと納税やらないと」 職場の先輩の声が、僕の心の奥底に響いた。
  • 周りのメンバーが「もうやった」「まだだわー」なんて盛り上がってるのを横目に、僕は黙ってコーヒーを飲み干す。
  • いつかやろう、いつかやろうと思いながら、気づけば年末になって焦るのがお決まりのパターン。

「今年こそふるさと納税やらないと」 職場の先輩の声が、僕の心の奥底に響いた。周りのメンバーが「もうやった」「まだだわー」なんて盛り上がってるのを横目に、僕は黙ってコーヒーを飲み干す。実は、僕もまだだった。いや、毎年そう。いつかやろう、いつかやろうと思いながら、気づけば年末になって焦るのがお決まりのパターン。

ふるさと納税って、何となく「しっかりしてる大人」の象徴みたいに思ってたんだ。お金の管理もちゃんとできてて、世の中の仕組みを賢く使ってる、みたいな。そんな大人になりたい僕は、今年こそはと意気込んだ。でも、どうせやるなら「賢い選択」をしたい。ただお得なだけじゃなくて、「あ、この人わかってるな」って思われるような、そんな返礼品を選んでみたい。それが、僕の今年の密かな目標だったんだ。

目次

最初の印象

僕はパソコンを開いて、ふるさと納税のサイトを巡り始めた。お肉、お米、海鮮…王道の返礼品がずらりと並んでる。どれも魅力的だし、間違いなく食卓を豊かにしてくれるだろう。でも、何となく「これでいいのかな?」って気持ちが拭えなかったんだ。だって、これじゃあ、みんなと一緒じゃない? もっとこう、生活に溶け込んでて、なおかつ「これを選んだ自分、賢い!」って思えるようなものが欲しかった。

散々悩んだ挙句、僕の目に飛び込んできたのは、とある自治体の「日用品」だった。それも、かなりの量のトイレットペーパー。これだ、と思った。毎日使うものだから、絶対に無駄にならない。しかも、これでしばらくはドラッグストアに買いに行かなくて済む。収納スペースさえ確保すれば、これほど合理的な選択はないんじゃないか?これぞ、スマートで堅実な大人の選択だ、と。僕は迷わず、それをポチった。

実際に使ってみて

数日後、自宅に届いたのは、想像以上に大きな段ボール箱だった。中には、ぎっしりとトイレットペーパーが詰まっている。受け取った瞬間は「おおー!」と声が出たよ。これでしばらくは安心だ、って。なんだか、備蓄がしっかりできてる大人になったような気分になった。

早速、今まで使っていたトイレットペーパーのストックと入れ替えてみた。正直、ちょっと収納場所を圧迫したけど、それでも満足感の方が大きかった。これでしばらくは、重いトイレットペーパーを抱えて帰る必要がないんだ。そんなことを考えていたら、なんだか「賢くふるさと納税を使いこなしている自分」に酔いしれてた。

良かったところ

良かったことは、いくつかある。

  • 買い物の手間が劇的に減ったこと

トイレットペーパーって、買いに行くのが地味に面倒なんだよね。かさばるし。それがしばらくの間、一切不要になったのは本当に楽だった。ストック切れを心配する必要もないから、日々のちょっとしたストレスから解放された気分だよ。

  • 予想外の品質の良さ

正直、消耗品だし、そこまで期待してなかったんだけど、届いたトイレットペーパーはいつも使っているものより、ちょっとだけ肌触りが良かったんだ。些細なことだけど、毎日使うものだからこそ、そういう小さな贅沢って嬉しいものだよね。なんか、ちょっと生活の質が上がった気がした。

  • 家族からの評価も上々

最初は「また変なもの選んだな」みたいな顔をされるかと思ってたんだけど、意外と家族からは好評だった。「これ、すごく助かるね」とか「買いに行かなくていいから楽だわー」なんて言われて、ちょっと鼻が高くなった。僕の選んだ「賢い選択」が、ちゃんと認められた気がして嬉しかったよ。

気になったところ

もちろん、良いことばかりじゃなかった。

  • 収納スペース問題

とにかく、かさばる。届いた時はテンション上がったんだけど、それをどこに置くかっていうのが結構な課題だったんだ。一時的に部屋の隅がトイレットペーパーの山で埋め尽くされて、ちょっと生活感が溢れすぎたかな、と。スマートな大人の選択をしたはずが、逆に生活に雑然としたものが増えるという、皮肉な結果に。

  • ワクワク感の欠如

お得で実用的なのは確かなんだけど、正直、返礼品が届いた時の「やったー!」っていう、あの特別な高揚感は薄かったな。お肉とか海鮮だったら「今夜はちょっと豪華に!」ってなるけど、トイレットペーパーだと「よし、これで当分は大丈夫」みたいな、冷静な安堵感なんだ。なんか、もっと心の底から「贅沢しちゃった!」っていう気持ちも味わいたかったな、って。

どんな人に向いてる?

僕が今回選んだみたいな日用品の返礼品は、こんな人にはぴったりだと思う。

  • とにかく実用性重視で、モノが増えるのが苦じゃない人

日用品はストックする場所さえあれば、確実に生活の助けになる。

  • 普段の買い物の手間を少しでも減らしたい人

重いものを運んだり、お店で探したりする労力がゼロになるのは大きい。

  • 派手さよりも、堅実な節約効果を求める人

「お!これでお金が浮いたぞ!」という達成感を味わいたい人には良いかも。

使い続けて数週間の今

最初こそ「賢い選択!」と胸を張っていたけれど、正直なところ、使っているうちに「なんか違うな」って気持ちが芽生えてきたんだ。もちろん、実用的で便利だったのは間違いない。でも、僕がふるさと納税に求めていたのは、本当にこれだけだったのかなって。

「大人な選択」って、ただ効率的であるとか、お得であるとか、それだけじゃないのかもしれない。むしろ、ちょっとした贅沢や、心が豊かになるような体験も、大人の選択の一つなんじゃないか。そんな風に考えるようになったんだ。

トイレットペーパーはまだストックがあるけれど、次にふるさと納税をする時は、もう少し自分の「ワクワク」を優先してみようと思ってる。例えば、美味しいお肉とか、普段は買わないようなご当地のお菓子とか。そう、もっと肩の力を抜いて、純粋に「これが欲しい!」って思えるものを選んでみたい。

遠回りしたけれど、この日用品との出会いが、僕にとっての「大人な選択」を見つめ直す良いきっかけになったのは間違いない。

ふるさと納税って、僕にとっては「賢い大人」への試金石みたいなものだった。最初は、完璧な選択をしようとして、効率や合理性を追い求めた結果、ちょっと地味なところに落ち着いた。でも、それを通じて、本当に自分が何を求めていたのか、何が心を豊かにするのか、少しだけ分かった気がする。

「大人になる」って、ただ見栄を張ったり、完璧を装ったりすることじゃないんだ。失敗したり、遠回りしたりしながら、自分にとっての本当の価値を見つけていくことなのかもしれない。来年こそは、もっと素直な気持ちで、自分らしい「大人の選択」をしたいな。

今はまだ、部屋の片隅に積まれたトイレットペーパーの山が、僕の「大人になろうとした遠回り」の証として、そこに在り続けている。

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