歪んだレンズの向こう側に、私が本当に見たもの

📝 この記事のポイント

  • 気がつけば、いつもスマホを握りしめている。
  • これはもう、私にとって体の一部みたいなものだ。
  • SNSを開けば、友人たちの楽しそうな投稿が次々と流れてくる。

気がつけば、いつもスマホを握りしめている。これはもう、私にとって体の一部みたいなものだ。SNSを開けば、友人たちの楽しそうな投稿が次々と流れてくる。旅行に行った写真、おしゃれなカフェで撮った写真、誰かの新居の写真…。どれもこれも、画面いっぱいに広がるキラキラした世界だ。

「みんな、本当にこんなに毎日が充実してるのかな?」

そう思う一方で、「私もこんな“映える”写真が撮れたらな」なんて、どこか羨ましく思っている自分がいた。でも、どうやったらあんな写真が撮れるんだろう?私のスマホで撮ると、どうもパッとしない。そんなことを悶々と考えていたある日、ふとあるガジェットの存在を思い出したんだ。あれを使えば、私の世界も少しは変わるのかも、って。

目次

最初の印象

それは、私が最近手に入れたスマホの「超広角レンズ」機能だった。以前から気にはなっていたんだけど、なかなか試す機会がなくて。でも、SNSのキラキラした世界にちょっと背中を押された気持ちになって、試しに起動してみたんだ。

目の前の景色が、グワッと広がった瞬間、「うわ、何これ!」と思わず声が出た。普段見慣れた自室の風景が、まるでモデルルームみたいに広く見える。いつものカフェも、テーブルの奥までずっと続いているような迫力だ。普段のカメラで撮るよりも、空間全体がまるで別物に見えるんだから驚きだ。

「これだ!これを使えば、私も“映える”写真が撮れるのかも!」

そう確信した私は、ちょっと興奮気味に、手当たり次第に写真を撮り始めたんだ。この「歪んだレンズ」の向こう側には、きっと新しい世界が広がっているに違いない、って。

実際に使ってみて

超広角レンズを搭載した私のスマホは、まさに魔法のアイテムだった。自宅のちょっと狭いリビングも、まるで広々とした空間のように写るし、カフェで頼んだランチも、背景の雰囲気をまるごと取り込んで、雑誌に出てきそうな一枚になる。

友達と出かけた時にも使ってみたんだけど、集合写真が特に好評だった。「いつもよりみんなスタイル良く見える!」なんて声も上がって、ちょっと嬉しかったな。

でも、しばらく使い続けているうちに、あることに気づいたんだ。このレンズで撮ると、確かに写真全体がドラマチックになる。でも、写真の端っこに写ったものが、なんだか不自然に引き伸ばされて見えることがあるんだ。例えば、テーブルの角が思いっきり曲がって見えたり、建物の側面が歪んで写ったり。

そして何より、写真を撮り終えて、ふとレンズ越しじゃない現実の景色を見た時に、いつも少しだけ違和感を感じるようになった。「あれ?写真と全然違うな…」って。この「歪んだレンズ」は、良くも悪くも現実を少しだけ“盛って”見せるんだ。SNSで見ていたあの「映える」写真たちも、きっとこういうレンズを通したものが多かったんだろうな、って、妙に納得してしまった。

良かったところ

  • 空間を広く見せられる魔法のレンズ

– 狭い場所でも、写真だと開放感がある一枚になるから本当に助かる。

  • 撮るのが楽しくなるワクワク感

– いつも通りの風景も、このレンズを通すと新鮮で、もっと写真を撮りたくなる。

  • 見慣れた景色も新鮮に映る発見

– 普段見過ごしていた街角の景色が、まるでアート作品みたいに見えてくることもある。

気になったところ

  • 不自然に引き伸ばされる端っこの歪み

– 特定の被写体や構図によっては、不自然さが目立ってしまうことがある。

  • 現実とのギャップに虚しさを感じること

– 撮った写真と現実を比較すると、一瞬だけ「なんだかな…」と思ってしまう瞬間があった。

どんな人に向いてる?

  • SNSで一目置かれる写真を撮りたい人

– 「映え」を意識した写真を手軽に撮りたいなら、間違いなくおすすめ。

  • 限られた空間を広く見せたい人

– 自宅の部屋やカフェなど、少し狭い場所を魅力的に見せたい時にすごく役立つ。

  • いつもの日常に新しい視点を取り入れたい人

– 普段のスマホカメラに飽きてしまって、新しい表現方法を模索している人にもぴったりだと思う。

使い続けて数週間の今

超広角レンズを使い始めて数週間が経った今、私のスマホに対する向き合い方は、少しだけ変わった気がする。最初はただ「映える写真」を撮るためだけに使っていたけれど、今はそうじゃない。

この「歪んだレンズ」は、必ずしも真実を伝えるわけじゃない。でも、それは決して悪いことばかりじゃないんだ。現実を少しだけデフォルメして、新しい魅力を見せてくれるツールでもある。写真を通して、自分の周りの世界を、もっと広い視野で、もっと深く見つめ直すきっかけをくれたんだ。

もちろん、現実は写真のようにはいかない。私の部屋は相変わらず散らかり気味だし、転職活動も順調とは言えない。だけど、このレンズを通して見た世界は、私に「こんな見方もできるんだ」という新しい視点を教えてくれた。

大切なのは、その「歪んだレンズ」を通して何を見るか、そして、それとどう向き合うか、なんだって。

クリスマスイブの夜に感じた、あのモヤモヤとした気持ちは、今は少しだけ晴れた気がする。私の周りには、写真には映らない現実があって、それはそれで面白くて、愛おしいものなのかもしれない。

私は今、スマホの画面をそっと閉じて、窓の外を見上げた。夜空には、あの日のように、満月が静かに輝いている。レンズを通さない、ありのままの世界だ。

歪んだレンズの向こう側にあったのは、現実とは少し違う、でも確かに心を揺さぶる美しい世界だった。そして、その世界を見たからこそ、私は今の現実を、もっと大切に思えるようになったのかもしれない。

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