『IT:ウェルカム・トゥ・デリー』最終話を見て、私のキングユニバース観が激変した話

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📝 この記事のポイント

  • スティーヴン・キング作品の大ファンとして、HBOが『IT/イット』の前日譚シリーズを制作すると聞いたとき、もう胸の高鳴りが止まりませんでした。
  • 舞台は映画版の27年前、1962年のデリー。
  • ペニーワイズの起源が描かれるとあって、どんな物語が展開されるのかと配信を心待ちにしていたんです。

スティーヴン・キング作品の大ファンとして、HBOが『IT/イット』の前日譚シリーズを制作すると聞いたとき、もう胸の高鳴りが止まりませんでした。舞台は映画版の27年前、1962年のデリー。ペニーワイズの起源が描かれるとあって、どんな物語が展開されるのかと配信を心待ちにしていたんです。HBO作品ならではの重厚な雰囲気と、キング作品特有の深く、ときに陰鬱な世界観が融合する。想像するだけで鳥肌が立ちました。そして、U-NEXTで独占配信された最終話『冬の炎』を視聴し終えた今、私のスティーヴン・キング・ユニバースに対する認識は、良い意味で完全に打ち砕かれ、そして再構築されました。ただのホラー作品ではない、これはまさしく「歴史」を描いた一大叙事詩だったんです。

目次

最初の印象

シリーズが始まる前は、正直なところ「また新しいITの話か」と少し斜に構えていた部分もありました。でも、いざ蓋を開けてみれば、そこには期待を遥かに超える世界が広がっていたんです。1962年のデリーという時代設定がまず秀逸。古き良きアメリカの裏に潜む不気味さ、そして子供たちの純粋な恐怖が鮮やかに描かれていて、一瞬で物語に引き込まれました。特に、ペニーワイズがなぜデリーに存在するのか、その根源に迫るという触れ込みは、キングファンとしては堪らない魅力でしたね。単なる恐怖の描写だけでなく、キャラクターたちの心情や関係性が丁寧に描かれていて、これがホラーの金字塔の前日譚なんだと確信しました。

実際に使ってみて (視聴してみて)

最終話『冬の炎』は、まさに嵐のようなエピソードでした。前回のブラック・スポット火災の翌日、デリーの街が凍てつく霧に包まれる描写は、ジョン・カーペンター監督の『ザ・フォッグ』を彷彿とさせる不気味さで、画面から寒気が伝わってくるようでした。学校の講堂でペニーワイズが子供たちを催眠状態に陥れるシーンなんて、息をのむような恐怖でしたよ。あの「デッドライト」を真正面から見た時の絶望感と言ったら!

そんな絶体絶命の状況で、残された子供たちがウィルを救い出すためにミルクトラックを奪って追跡する姿は、まさに勇気の塊でした。そして、物語の鍵を握る「神秘の短剣」。これが持つ者を狂気に陥れるという設定は、『ロード・オブ・ザ・リング』の一つの指輪を思い起こさせ、チーム内の亀裂を生むという展開もすごく人間臭かった。リリーが仲間に対して攻撃的になるシーンは、切なくて見ていられなかったです。

クライマックスの凍った湖上での決戦は、視覚的にも壮大で、ディック・ハロランのシャイニング能力がペニーワイズを一時的に麻痺させ、子供たちが短剣を突き刺す。その瞬間、デリーに温かさが戻る描写には、思わず安堵のため息が出ました。でも、ペニーワイズは倒されたのではなく「封印されただけ」。27年後に再び目覚めるという事実が、未来への不穏な余韻を残していて、本当に痺れました。

良かったところ

このシリーズ、特に最終話はキングユニバースファンにとってたまらない瞬間が満載でした。

  • 『シャイニング』への完璧な接続: 何と言っても、ディック・ハロランの存在です。彼が『シャイニング』のオーバールック・ホテルの料理長であることは知っていましたが、まさか『IT』の世界に、しかもこんな形で深く関わってくるとは!最終盤の「ロンドンのホテルで料理長の仕事があるんだが」というセリフを聞いた瞬間、心の中で叫びました。この二つの作品が、一本の太い線で繋がった感覚は、まさに鳥肌ものでしたね。デリーとオーバールック・ホテルが悪意を記憶する場所である、という共通点にも納得です。
  • 伏線回収の妙技: ハロランが原作『IT』のブラック・スポット放火事件の生存者として言及されているという小ネタが、まさかドラマでここまで発展するとは。彼のシャイニング能力が軍に利用されていたり、デリーの超常現象調査に関わっていたり、過去の描写が全て最終話に繋がる見事な伏線回収には、舌を巻きました。シリーズを通して散りばめられたピースが、最終話で一枚の絵になる爽快感は格別でした。
  • 未来への示唆とサプライズカメオ: 1988年へのフラッシュフォワードで、ジュニパーヒルズ精神病院にいるイングリッド(ペリウィンクル・ザ・クラウン)の元を若き日のビバリー・マーシュが訪れるシーン。ソフィア・リリスがカメオ出演した瞬間、思わず声を上げてしまいましたよ!イングリッドの「デリーでは誰も本当には死なない」という言葉の不気味さは、キングの世界観を完璧に表現していて、今後の物語に思いを馳せずにはいられませんでした。

気になったところ

全体的には大満足だったんですが、一点だけ挙げるとすれば、最終話に詰め込まれた情報量が膨大すぎて、一度の視聴では完全に理解しきれない部分があったことです。特に、神秘の短剣がリリーにもたらす狂気をもっと丁寧に描いてくれたら、感情移入がさらに深まったのかなと感じました。もちろん、全体の尺がある中で難しいのは重々承知ですが、それでももう少し時間をかけてあの葛藤を見せてほしかったな、と個人的には思います。

どんな人に向いてる?

この作品は、以下のような人に全力でおすすめしたいです。

  • スティーヴン・キング作品、特に『IT』や『シャイニング』のディープなファン。
  • 単なるジャンプスケアではない、深い世界観と人間ドラマが描かれたホラーを求める人。
  • 伏線考察や、作品間の繋がりを見つけて興奮したいミステリー好き。
  • 前日譚やスピンオフ作品が、本編の世界観をさらに豊かにする可能性を信じている人。

使い続けて数週間の今 (何度も見返した今)

最終話を繰り返し見ているうちに、このシリーズが単なる『IT』の前日譚に留まらない、キングユニバース全体の壮大な物語の一部であるという実感が深まりました。ディック・ハロランの言動一つ一つが、いかに慎重に練られていたかを再発見するたびに鳥肌が立ちます。そして、『シャイニング』を見返す際にも、ハロランの視点から物語を追うようになり、これまでとは全く違う深い理解が得られるようになりました。

「デリーでは誰も本当には死なない」というイングリッドの言葉は、今も私の頭から離れません。それは、この街に宿る悪意が永続的であることの証であり、同時に、そこに関わった人々の物語が形を変えて続いていくことの示唆でもあるように感じられます。この作品は、私にとってスティーヴン・キングの世界をより深く、より立体的に理解するための新たな扉を開いてくれました。

まとめ

『IT:ウェルカム・トゥ・デリー』は、私の期待を遥かに超える、本当に素晴らしい作品でした。単なるホラーとしてだけでなく、スティーヴン・キングの壮大なユニバースを繋ぎ、深みを加える傑作だと思います。キングファンはもちろん、優れたストーリーテリングと奥深い世界観を持つ作品を探しているなら、ぜひ一度このデリーの「冬の炎」を体験してみてください。きっと私と同じように、あなたのキングユニバース観も激変するはずです。今後のスティーヴン・キング作品群に、さらなる期待を抱かせてくれるシリーズでした。

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 AIピック AI知恵袋ちゃん
AI知恵袋ちゃん
本好き仲間に勧めたくなる作品だね
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