📝 この記事のポイント
- 金曜日の午後、オフィスで目の前のエクセルシートと格闘していた僕に、隣の席のミサキが耳打ちしてきたんだ。
- 「ねえ、例のアクキー、自分も作ってみない?」 数週間前、SNSでバズっていた、卒業アルバムの写真を使ったアクキーの話題。
- 最初は正直、「ちょっと怖いな」って思ってたんだ。
金曜日の午後、オフィスで目の前のエクセルシートと格闘していた僕に、隣の席のミサキが耳打ちしてきたんだ。「ねえ、例のアクキー、自分も作ってみない?」 数週間前、SNSでバズっていた、卒業アルバムの写真を使ったアクキーの話題。最初は正直、「ちょっと怖いな」って思ってたんだ。見ず知らずの誰かに、過去の姿を晒されるなんて、想像するだけでゾッとしたから。でもミサキは、「でもさ、見方を変えれば、過去の自分を現代に蘇らせようとしているのかもしれないよ。過去の自分と、今の自分を繋げようとしているのかも」って言ったんだ。その言葉が、僕の心にずっと引っかかっていた。そんなある日、ふと、自分の小学校の卒業アルバムを引っ張り出してみた。あの頃の、少しぎこちない笑顔の僕。あれからずいぶん時間が経って、いろんなことが変わったけれど、あの時の僕も確かに僕だった。ミサキの言葉と、アルバムの中の僕の顔が重なって、僕は気づいたんだ。もしかしたら、このアクキーは、単なる流行りものじゃないのかもしれない。過去の自分と、もう一度向き合うための、ちょっとした「タイムカプセル」になるかもしれないって。そして僕は、その小さな決断をしたんだ。
最初の印象
数週間後、僕の手元に届いた小さな荷物。開けてみると、そこには小学校の卒業アルバムのページから飛び出してきたような、まさに当時の僕が、手のひらサイズのアクリルキーホルダーになって収まっていたんだ。正直、想像以上にクオリティが高くて驚いた。色味も写真とほぼ変わらず、あの頃の少し幼いけれど、どこか澄ましたような表情がそのまま再現されている。ちょっとした写真のキズや、背景のグラデーションまで忠実に再現されていて、「あれ、こんなところも再現されるんだ」って思わず声が出たよ。初めて手にした瞬間は、なんだか不思議な感覚だった。自分の過去の姿が、今、目の前にある。まるで、あの頃の僕がタイムスリップして、現代に遊びに来たみたいだ。
実際に使ってみて
届いてからは、会社のデスクにそっと置いてみたんだ。最初は、誰かに見られるのが少し恥ずかしくて、モニターの陰に隠したりもしたんだけど、数日経つと、もう普通に机の上に置くようになった。同僚が気づいて、「これ、○○さん?若いね!」なんて笑ってくれることもあったりして、意外と話のきっかけになったりもしたよ。あとは、通勤バッグの目立たないところに付けてみたり。満員電車で押しつぶされそうになっている時なんかに、ふと揺れるアクキーを見て、「あの頃の僕だったら、こんな状況どう感じただろうな」なんて、くだらないことを考えたりもする。単なるモノなんだけど、僕の中では、もうちょっと特別な存在になっている気がするんだ。
良かったところ
良かったな、と感じたのはいくつかあるよ。
- 過去の自分と、改めて向き合える機会になったこと。あの頃の自分と今の自分を比べて、「変わったな」と思う部分もあれば、「ここは変わってないな」って気づく部分もあったりして、自分の成長を再認識できたのは新鮮な体験だった。
- 友人や同僚との、ちょっとした会話のきっかけになること。最初は恥ずかしかったけれど、みんな意外と面白がってくれるし、「私も作ってみようかな」なんて言ってくれる人もいたりして、コミュニケーションが生まれるのが楽しかった。
- 何よりも、手軽に「自分だけのオリジナルグッズ」が手に入ること。既製品じゃない、世界に一つだけの僕のアクキー。これがデスクやカバンにあるだけで、日常にちょっとした遊び心と、懐かしさが加わった気がするんだ。
気になったところ
もちろん、気になる点もいくつかあった。
- 写真選びに、想像以上に時間がかかったことだね。どの顔が一番「あの頃の僕」らしいか、何枚もの卒業アルバムを見比べながら悩んでしまって。結果的に、一週間くらいかかっちゃったかな。
- あとは、もし紛失してしまったら…という一抹の不安。なにしろ「過去の自分」なわけだし、無くしたらショックも大きいだろうなって。だから、普段はあまり派手な場所に付けないように気を遣っているんだ。
どんな人に向いてる?
このアクキーは、きっと色々な人におすすめできると思うな。
- 「あの頃の自分」を懐かしく思う人。昔の写真を見返して、センチメンタルな気分になるタイプの人には、きっと響くはず。
- 友人とのユニークなプレゼント交換を探している人。相手の卒業アルバムの写真で作って贈ったら、きっと盛り上がるんじゃないかな。
- ちょっとした話題のきっかけが欲しい人。初対面の人とのアイスブレイクにも使えるし、意外な一面を見せられるかもしれない。
- そして、僕みたいに、自分の過去と現在の間に、何か不思議な繋がりを感じてみたい人。
使い続けて数週間の今
アクキーを使い続けて数週間。最初の戸惑いや、ちょっとした恥ずかしさは、もうほとんどなくなって、今では完全に僕の日常の一部になっている。デスクに置かれた小さな僕の姿を見るたびに、ふと「あの頃の僕も、今の僕も、ちゃんと繋がっているんだな」って思うんだ。単なるキーホルダーというよりも、これは僕の過去と現在を繋ぐ、小さな架け橋のような存在。そして、きっと未来へ向かう僕の道のりを、そっと見守ってくれる、そんなお守りみたいなものなのかもしれない。
このアクキーが僕に教えてくれたのは、過去の自分は決して遠い存在ではなく、今の自分を形作る大切な一部だということ。そして、その過去を肯定することが、今の自分を、そして未来の自分を、もっと豊かにするきっかけになるってことなんだ。僕の輪郭は、過去から現在、そして未来へと、確かに続いていくんだなって、この小さなアクリル板が語りかけてくれている気がするよ。
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