📝 この記事のポイント
- 満員電車の中で響くアナウンス、隣から漏れ聞こえるイヤホンのシャカシャカ音、そして何より、僕自身の心の中で鳴り響く「あれやらなきゃ」「これどうしよう」という思考のノイズ。
- 毎日ヘトヘトになって駅に着く頃には、もうすでにHPは半分以下だった。
- そんな僕を見て、友人がやたらと勧めてきたのが「ノイズキャンセリングイヤホン」だった。
僕の通勤時間は、いつも騒がしい。満員電車の中で響くアナウンス、隣から漏れ聞こえるイヤホンのシャカシャカ音、そして何より、僕自身の心の中で鳴り響く「あれやらなきゃ」「これどうしよう」という思考のノイズ。毎日ヘトヘトになって駅に着く頃には、もうすでにHPは半分以下だった。そんな僕を見て、友人がやたらと勧めてきたのが「ノイズキャンセリングイヤホン」だった。「これがすごいんだって!世界が変わるよ!」と目を輝かせる彼に、僕は正直「そんなわけない」と冷めた視線を送っていた。
だって、たかがイヤホンだよ?耳に突っ込むだけで、本当にそんなに劇的に周りの音が消えるなんてことあるわけないじゃん。それに、もしそんなにすごいなら、みんな使ってるはずでしょ?(実際、使っている人は多かったんだけど、その時の僕は「別に僕には関係ない世界の話」と思っていた)。それに、どうせ高いし、わざわざ買うほどじゃないよな、と。そうやって、新しいものに対するちょっとした懐疑と、自分の中の「きっと大したことない」という思い込みで、僕はしばらくその誘いを突っぱねていた。でも、ある日の仕事帰りの疲労感が限界を超えた時、僕はふと、彼の言葉を思い出したんだ。そして、少しだけ、いや、かなり勇気を出して、僕はその「ノイズキャンセリングイヤホン」なるものを手に入れてみた。
最初の印象
家に帰って、箱を開けた時のことは今でもよく覚えている。そこには、僕が思っていたよりもずっとコンパクトで、スタイリッシュなケースに入ったイヤホンがあった。なんだかちょっとSF映画の小道具みたいだ。ワクワクした気持ちと同時に、「本当にこれ一つで、あの友人が言っていたような“世界が変わる”体験ができるのだろうか?」という疑念が頭をよぎった。「ま、使い方も簡単そうだし、とりあえず試してみるか」と、僕は半信半疑のまま、左右のイヤホンを耳に装着してみた。最初は何の変哲もない、ただのワイヤレスイヤホンだ。音楽を再生してみたけど、別に特別な感動はない。やっぱり「そんなわけない」か…と、少しがっかりしかけた。
実際に使ってみて
その真価を実感したのは、数日後の電車の中だった。いつも通り、騒がしい車内でスマホをいじりながらため息をついていた僕が、ふと思い出してノイズキャンセリング機能をONにしたんだ。その瞬間、耳元で「スッ」という音がして、本当にびっくりした。まるで、耳に膜が張られたかのように、周囲のガヤガヤとした雑音が、まるで別の次元に移動したかのように遠ざかっていったんだ。電車のゴトンゴトンという走行音も、隣の人の話し声も、BGMのように薄れていく。
「え、マジか…」
僕は思わず声に出してしまいそうになった。これまで、どんなに集中しようとしても入り込んできた無数の情報が、一瞬にして遮断された感覚。そこには、僕だけの、静かな空間が広がっていた。音楽を再生すれば、その音だけがクリアに耳に届いてくる。カフェで試した時も同じだった。隣の席の話し声や、店内のBGMが気にならなくなり、目の前のPC画面に集中できた。「そんなわけない」と頑なに信じていた自分が、ものすごい勢いでアップデートされていくのを感じた。
良かったところ
ノイズキャンセリングイヤホンを使い始めて、僕の日常は想像以上に変わった。
- 集中力が爆上がりした
– いつもなら気が散ってしまうカフェや電車の中でも、自分の世界に入り込めるようになった。仕事の効率が格段に上がったのはもちろん、読書も集中して楽しめるようになった。
- 音楽体験が向上した
– 周囲のノイズがない分、今まで気づかなかった音の細部まで聞こえるようになった。お気に入りの曲が、まるで初めて聴くかのように新鮮に感じられる。
- ストレスが軽減された
– 日常の騒音から解放されることで、心のゆとりが生まれた。特に満員電車でのイライラが減り、通勤時間が苦痛ではなくなったのは、僕にとって本当に大きな変化だった。
気になったところ
もちろん、良いことばかりじゃなくて、少しだけ「なるほど」と思う点もあった。
- 周囲の音が聞こえないことの不便さ
– 集中しすぎると、駅のアナウンスや友人からの呼びかけに気づかないことがある。特に外出中は、安全のために少し注意が必要だと感じた。
- 長時間の装着で耳が疲れることも
– 僕の耳の形には合っている方だけど、さすがに数時間連続で使っていると、少しだけ圧迫感を感じることもあった。
どんな人に向いてる?
このノイズキャンセリングイヤホンは、きっとこんな人にぴったりだと思う。
- 日常の喧騒から逃れて、自分だけの静かな空間を確保したい人
- 通勤や通学時間が長く、その時間を有効活用したい人
- 集中力を高めて、仕事や勉強の効率を上げたい人
- 音楽やポッドキャストを最高の環境で楽しみたい人
- ちょっとしたノイズにも敏感で、ストレスを感じやすい人
使い続けて数ヶ月の今
今、このノイズキャンセリングイヤホンは、僕の日常に欠かせない相棒になっている。初めて手にした時に「そんなわけない」と半信半疑だった自分が、今はもうこれなしでは考えられない。あの頃の僕は、情報や評判だけで「きっと大したことない」と決めつけていたけれど、実際に自分で体験してみることで、世界がこんなにも変わるなんて思ってもみなかった。
正直、世の中には「これ本当に必要なの?」とか「なんか胡散臭いな」って思うようなガジェットもたくさんあるよね。でも、たまには自分の「そんなわけない」を疑って、一歩踏み出してみるのも悪くないのかもしれない。
まとめ
僕にとって、このノイズキャンセリングイヤホンは、単なる便利なガジェットじゃない。僕の心を覆っていた日常のノイズを消し去り、静かで豊かな時間を与えてくれた、まさに「世界を変える」存在だった。「そんなわけない」という言葉の裏には、期待感と同時に、変化への少しの抵抗があるのかもしれない。でも、その「そんなわけない」の壁を越えた時、僕たちはきっと、新しい感動と出会えるんだと思う。
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